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今まさに焼成されたばかりのサティスSタイプ。アクアセラミックはこの輝きが、100年以上変わらず続く。16
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長い基礎研究に支えられた、衛生陶器の「再発明」理想のトイレのため、素材から見直す。竹村:お掃除が楽なトイレ、ずっときれいなままのトイレというのは理想のトイレですよね。それはお客さまへのアンケート調査からも明らかでした。LIXILのトイレのセールスポイントは強い洗浄力です。トイレも節水が進み、以前は13Lだった洗浄水が、今では4Lまで少なくなっています。少ない水でも汚れをちゃんと落とせるのかという不安が、お客さまからも聞かれるようになってきたのも事実でした。奥村:節水性を進化させるために、少ない水でもしっかりと洗う洗浄技術の改良は、便器設計の開発者たちが取り組んでくれていました。その一方で、私たち研究所は、便器を素材から見直し、汚れそのものを陶器に付着させないようにできないかという基礎研究に、長い間ずっと取り組んでいました。長きにわたる基礎研究と困難な課題を乗り越えての商品化。奥村:便がべっとりと陶器に付着してしまう最大の原因は、便の中に含まれる油分です。体調や食べ物にもよりますが、便の中におよそ5%含まれています。その便と、陶器との間に水をするりと入り込ませ、水が本来持つ油となじまない性質を活用して、その油分を含む汚物を浮かび上がらせるというのがアクアセラミックです。竹村:最初にアクアセラミックの効果を目の当たりにした時は本当に驚きました。汚れがはがれ落ちるように、するすると流れていく、その見た目の気持ちよさに感動したのを覚えています。ただその時はコストも高く、陶器の質感も現行品よりやや見劣りのするものでした。奥村さんには、陶器の質感をLIXILの陶器のレベルに引き上げることができないか、さらにより広くお客さまに使って頂くためコストも抑えることができないかと、無茶な要望を出させてもらいました。奥村:私たち研究所が研究するさまざまな課題は、成果が出るまで短いものでも2∼3年を要しますし、断続的ではありますが、10年以上続けて取り組んでいるものもあります。その結果、商品化につながらないものもたくさんあります。私はこれまで4つの研究テーマがありましたが、どれも商品化には至りませんでした。私にとって、今回のアクアセラミックは初めての商品化となります。ですので、商品化の可能性が見えてきたときには、竹村さんからの困難な要望も、逆にモチベーションを高められたと思います。汚れがするりと落ちる感動をお客さまにも感じてほしい。奥村:アクアセラミックを、LIXILの海外メンバーにも見ていただきましたが、みな同じように感動してもらえました。アクアセラミックが、世界中でも喜ばれる技術だということは、技術者としてとても嬉しく思います。竹村:奥村さんは研究者という立場でしたが、商品化のために開発や生産にまで入り込んで、実現のために粘り強く取り組んでくれました。今はこれを早く発売して、私が感動したものをお客さまが同じように感じてくれることがとても楽しみです。YoshihitoOkumura奥村承士(写真右)R&D本部マテリアルサイエンス研究所YukiTakemura竹村友希(写真左)LIXILWaterTechnologyJapanトイレ・洗面事業部トイレ・洗面商品部商品企画グループ17

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