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屋根は飛び、岩が直撃 築93年の日本家屋に暮らすY様夫妻。地元の企業を勤め上げた後、近くの田んぼで米づくりをする傍ら、ご主人は絵画や音楽など多彩な趣味、奥様は気功体操の指導と、忙しくも楽しい日々を過ごしていました。 突然の災害に見舞われたのは2012年初夏のこと。その年に何度か北関東を襲った竜巻の一つに直撃されてしまったのです。 隣に住む息子さんの家は無事でしたが、Y様邸は屋根が半分飛ばされ、部屋は水びたし。さらに裏山から転げ落ちた岩がキッチンから玄関へ突き抜ける被害。運良くケガは免れたものの、もう普通に住める状態ではありません。応急処置を手配した後、息子さんに急を知らせます。 防災ヘリのパイロットである息子さんは、出動したレスキューヘリで上空を通る際に、両親の家の被害を目の当たりに。損壊個所の修繕だけではなく、全体をリフォームすべきと判断しました。すぐさまネットで信頼できるリフォーム会社を探し当て、父親に提案しました。 実のところY様夫妻は﹁おそらく自分の代までの住まいなので、屋根さえ直せれば﹂と思っていましたが、息子さんの考えは違いました。大学生の娘さんが社会人になったら、今暮らしている隣家から移って一緒に住むことを考えていたのです。その言葉に背中を押され、代々住み継いできたこの家を守る決心をするY様でした。次代も見据えた安心と快適を 依頼を受けたリフォーム会社は、﹁歴史ある家に蓄積された知識と経験を活かせば、新築より遥かに快適な家になる﹂という信念を持ち、施主との対話を重視。今回のリフォームでも20回以上打ち合わせを行い、じっくり話を聞いたといいます。この家の本来の構造を活かしながら、新たな提案を盛り込んでいきました。 息子さんが第一に考えたのは、両親が今後も健やかに、安心に過ごせること。強度と耐震性を確保するため、構造躯体の歪みを修正し、鉄筋コンクリートの基礎を新設しました。また、日本家屋特有の冬の寒さに悩まされないよう、家全体を断熱化。北の窓側にあったキッチンは食品庫を備えた機能的なシステムキッチンに。また各部屋の段差をなくすバリアフリー仕様で快適性もアップしました。 さらに息子さんは、自分たちの代も楽しめる住まいにしたいと考えました。そこから出てきたアイデアが、農家の名残りである土間を新たな形で活用すること。家族や来客と過ごせる客間兼リビングにリフォームし、ご主人の絵画などを飾るギャラリーや、映画好きの息子さんが休日などに楽しめるホームシアターとして使えるようにしました。 こうして、将来へ向けて甦ったY様邸。﹁孫が家族を持ったら、三世代同居もいいね﹂被害を乗り越え、今後が楽しみな家になりました。リフォーム事情あれこれ今回、家全体のリフォームを決心する大きなきっかけとなったのが、すぐ裏にある小高い山から落ちてきた岩でした。キッチンを直撃したとあって、命をも脅かされる恐ろしい出来事でしたが、ここから新しい暮らしや将来への展望が開けたことも事実。まさに、「災い転じて福と成す」を地で行く形となった今回のリフォーム。Y様は、落ちてきた岩に御幣を付けて庭に安置し、「あの日」の記念としています。幸せなリフォームを経て裏山からの落石も良い「記念」に79
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始まりは竜巻被害築93年の家に開けた新たな未来REFORMDATA形 態一戸建て93年8カ月195.07㎡築年数工期延床面積Case2Y様邸78

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