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水辺の景観を家じゅうに取り込む窓三田の家藤原・室建築設計事務所藤原慎太郎・室喜夫サッシ部門金賞10The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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玄関キッチンダイニングリビング駐車場浴室和室洗面脱衣室寝室子供室3子供室2子供室1ロフト書斎上部ロフト道路道路自然の景観に恵まれた立地「三田の家」は、兵庫県三田市郊外に建つ、家族5人のための住宅だ。敷地は3.5mの高低差をもち、南側に急勾配の崖があり、その先に大きな池、そして対岸には緑に覆われた林と、豊かな自然に囲まれている。この環境を気に入って土地を購入した施主は、新しい住宅の第一の条件として、周囲の景観を生かしたプランを求めた。また、内装については、白い漆喰の壁、板張りの床などの具体的なイメージをもっていた。必要な延床面積を確保し、敷地の高低差を生かすために、木造3階建として設計することにした。また、地盤形状が特殊なことから、地盤補強のための地盤改良工事を行う必要があったため、通常の木造住宅と比べて構造関連の費用がかかることが予想された。一方で建築費は2千万円弱と、比較的コストを抑えながら設計することも望まれた。したがって、内外装はできるだけ安価な仕上げを、可能な限り種類を抑えて使用した。限られた空間を生かす三田の家は、北側の地盤面から見ると総2階建のように見えるが、この部分が2階、3階に当たり、1階は北側の地盤面から3.5m下がった南側の崖側に設けられている。そのため、南側から見れば、3階建となっている。道路側の1階に当たる2階を基準階とし、ここに玄関のほか、リビング、ダイニング、和室、キッチン、浴室など家族が共有するスペースを集めた。そして、一番面積の小さい1階は夫婦のための寝室とウォークインクロゼット、3階は子供部屋と夫のための書斎に振り分け、3階の各部屋は2階リビング上部に設けられた吹抜けを介して2階の家族共有スペースとつなげている。また、3階の各部屋への移動はハシゴを利用するかたちにしたり、子供部屋にロフトを設けたり、床下や壁に収納を豊富に設けるなど、限られた空間をできるだけ有効に活用するような工夫を施している。ダイニングからリビング越しに対岸を見る1階平面図2階平面図3階平面図S=1/25011
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