第2回トステム設計コンテスト 受賞作品集 6-7(8-9)

概要

  1. サッシ部門 金賞 世田谷の家/三田の家
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サッシ部門金賞つながりをコントロールし豊かに暮らす世田谷の家伊礼智設計室伊礼智外部と内部とのバッファゾーンとして機能するウッドデッキ06The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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街とつながる大らかな家「世田谷の家」は、東京・二子玉川の住宅密集地域に建つ家族4人のための住宅である。米国出身の施主は、かねてより私の設計した住宅に関心をもっており、実際に設計した住宅などにも見学に訪れていた。したがって、お互いの住宅に対するイメージに大きな隔たりはなく、打ち合わせや設計をスムーズに進めることができた。また、レイアウトの自由度を重視して、通常の設計では多用する造付けの棚や収納はあまり設けず、クロゼットや大きな納戸などを設ける程度に留めた。奥様からは、開放的なウッドデッキ、将来のアロマテラピー教室としての和室などの具体的な要望があった。小さくシンプルなプランのこの住宅では、内部と外部とをつなげるウッドデッキがこの家のバッファゾーンとなって暮らしを豊かにするものと思えた。フルオープンの効果住宅は四方をマンションや戸建住宅に囲まれている。そのため、外に対して「無防備に開く」のはプライバシーの観点から好ましくない。一方で都市の住宅として近所付き合いや地域のコミュニティとのかかわりを考えるなら、外部に対して徹底的に「閉じて」しまうのも最善の方法ではないと思っている。そこで、この住宅ではウッドデッキの出入口にフルオープンの開口部を設け、そのほかの個所では、通風、採光、人の出入りなどのための最小限の窓を設けることとした。私の設計する住宅では、外部開口部に木製建具を採用することが多い。最大の理由は、引込み戸とし全開することで、建具そのものを消し、外部空間を目一杯内部に取り込めるためだ。この住宅でも、同様の理由で木製建具の採用を検討していた。しかし、建設予定地は、準防火地域に当たり、木製建具を導入することが容易ではなかった。そこで、以前より興味をもっていた「オープンウィン」を採用することにした。実際にオープンウィンを全開することで、リビングとウッドデッキに一体感が生まれ、外側の景色や光、風などを室内に目一杯取り込めた。ホールリビングキッチンバルコニー居室居室玄関納戸小屋裏洗面室浴室ウッドデッキトップライト1階平面図2階平面図小屋裏平面図S=1/200LDKからウッドデッキを望む07

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