第2回トステム設計コンテスト 受賞作品集 80-81(82-83)

概要

  1. キッチン部門 銅賞 大門町O邸 新築工事/坂戸市S邸
  1. 80
  2. 81

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キッチン部門銅賞“和のプレミアム”をコンセプトとした、インテリア・キッチン坂戸市S邸株式会社ビー・エル・ビルド一級建築士事務所銅直淳一郎80The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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モデルハウスをそのまま住まいに建築関係に従事する建て主とは、仕事を通じて既知の間柄で普段から親しくしていた。若くして自邸を構えることとなった建て主の要望は「モデルハウスのような家に住みたい」。言い換えれば、すべておまかせということである。そこで私は建築家としての理想や生活者としての感覚を100%投影したモデルハウスをプランニングして建設しようと考えた。そして建て主の了解を得て3ヶ月ほど一般に公開し、その後引き渡すという思い切った手法を選択した。オーナー側から約90坪という広い敷地も提供されモデルハウスづくりが始まった。既に買い手が決まっているのに、モデルハウスとして一般の人々に公開するという変則的ともいえる手法には、ひとつの狙いがあった。従来の考え方だとモデルハウスは、ハウスメーカーやビルダーの広告塔としての機能に限定され、家具や調度を含めてそのままの状態で買い手に引き渡されるケースは少ない。しかしながら私は、建築家のひとつの理想を体現したモデルハウスにそのまま住んでいただくというスタイルを定着さ1階平面図2階平面図S=1/300キッチンからダイニングを望むせたいと考えた。建て主の希望に従うほど、ともすれば画一的で凡庸なものになってしまいかねない日本の家や住まうスタイルに一石を投じる試みとして成功させたいと思う。外に閉ざし、内に開くこのモデルハウスづくりについて建て主が求めたひとつのキーワードは「和」。もちろん純和風ということではない。そこで私は和を基調としながらも現代のモダンなテイストや素材を大胆に取り入れ、なおかつ洗練と上質を極めた“和のプレミアム”というコンセプトを打ち立てた。外装には木や土、石など自然の素材を生かしつつ、同時にシャープなラインやコンクリートなどの現代の工業素材も取り入れた。またプライバシー配慮もあって、エントランスは建物側面のインサイドに設け、一見武家屋敷を思わせる外観とした。しかしその内部はアルミやガラスを多用し、大きなパティオを設けるなど開放感のあるモダンな空間とした。外に対しては閉ざし、内に対しては思い切り開くという手法だ。UBキッチンダイニングホールリビング玄関ホールベッドルーム客間和室納戸書斎バルコニーバルコニーバルコニー吹抜吹抜吹抜ホールベッドルームベッドルームベッドルーム81

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