左ページから抽出された内容
家族の暮らしをつなげるオープンなLDK大門町O邸新築工事有限会社中里設計事務所 中里孝キッチン部門銅賞76The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
右ページから抽出された内容
3年かけて練り上げたプラン建設地はさいたま新都心の中核JR大宮駅からほど近くの距離にある住宅街。近年の発展によりさらに価値が高まった所有地をどう活かすか、というのが最初のテーマだった。当初はマンションを建設し、最上階を自宅にするというプランも持ち上がった。しかし最終的には「家族の暮らしを大切にしたい」という施主の希望で、家族が居住する3階建住宅を建設することに決まった。私が住宅をプランニングする際の常として、施主やその家族をよく知るよう心掛ける。家族構成や年齢はもちろん、性格や暮らし方、趣味にいたるまで施主家族の人柄やライフスタイルを充分に理解することが良いプランニングにつながると考えている。じっくりと語り合い、互いの思いを少しずつ重ね合わせながら共同作業としてプランを少しずつ醸成していくというわけだ。この物件の場合も、建設方針をめぐる対話も含めてオファーから完成までに3年間の交流が続き、私が施主を知るために充分な時間が与えられた。家族同士の距離感に配慮したフロア配分施主夫妻と施主の母、子供2人の5人家族。子供たちも成長して普段は家族それぞれが個別の暮らしを営んでいる現代的な家庭だ。それだけに「家族みんなが一同に集まる空間を大切にしたい」という要望もあり、1階は収納やガレージのスペースとしたうえで、2階をメインフロアとして家族が集まるLDKのゾーンに、3階はパーソナルなゾーンとした。家族それぞれの独立性を尊重しながら、ふれあえる場も大切にして家族の距離感にバランスを取った。ダイニングからキッチンを見る77
お探しのページは「カタログビュー」でごらんいただけます。カタログビューではweb上でパラパラめくりながらカタログをごらんになれます。