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キッチンを中心に家族がつながる家あけぼの分譲地モデルハウス有限会社タウ設計工房小宮成元キッチン部門銀賞72The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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デベロッパー企業とのコラボ大都市福岡と北九州のベッドタウンとして発展している福津市。地元デベロッパー企業が開発した大型分譲地のモデルハウスづくりに参加した。この企業が掲げている住宅のコンセプトと、私が家づくりにおいて大切に考えている「光と風」「省エネ」「自然素材」などのテーマが合致してのコラボレーションだ。私のこれまでの作品内容や設計の方向性を知ったうえでご指名いただいたわけだが、300区画にものぼる大型分譲地のモデルハウスともなると責任は大きい。私がプランニングしたモデルハウスがこの分譲地の文字通りイメージモデルとなり、土地の売れ行きにも少なからぬ影響を与えるからだ。そこで先方とは十分な話し合いを持ったうえでプランニングに臨んだ。提示された条件はシンプルなものだった。想定されるユーザーは、30代の夫婦・子供2人の4人家族であること。1階をリビングとした4LDKの2階建であること。そして太陽光発電システムを取り付けることも加えられた。このエコ時代にあって、豊かな日照が期待できる九州地方の家であれば当然の発想だと納得した。わかりやすく具体的なテーマを設定分譲地のモデルハウスだから、これから家を持とうとする不特定多数の人々に納得感をもって受け入れられなければならない一方で、イメージモデルとしてある程度の訴求力も必要だ。私が住宅を設計する際には、具体的でキャッチーなテーマを設定することが多いが、今回も訴求力のあるテーマをと、先方やスタッフともども話し合った。そこで「光と風」という私の基本コンセプトに、ユーザーの一番の関心事といえる間取りを結びつけてテーマ性を考えた。その結果、通常はフロアの周縁部に配置されるケースが多いキッチンを居住スペースの“真ん中”にレイアウトしよう、ということになった。これはもちろん思い付きではなく、機能的にも暮らし方提案としても合理的な計算にもとづくものだ。リビングから家の真ん中にあるキッチンを見るホールキッチン和室洋室-1床下収納洋室-2ルーフ道路斜線310103道路境界線デッキS=1/150断面図73
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