第2回トステム設計コンテスト 受賞作品集 62-63(64-65)

概要

  1. 玄関ドア部門 銅賞 竹 風 大宮の家/松下邸 新築工事/K邸 新築工事
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軒の水平ラインと、エントランスの縦格子による端正な表情ホールや廊下を排して居住スペースを重視1階部分の外観は和の趣で落ち着いた感じを大切にしたが、内部の居住スペースは思い切って開放的で明るい雰囲気にと考えた。そのため玄関ホールは廊下としての役割も兼ね、その分LDKや、浴室などの水まわりにできるだけ広いスペースを与えた。リビング・ダイニングは吹き抜けとして2階の大型サッシからの明るい光が注ぐようにし、隣り合う和室は床のレベル差とふすまによって、必要に応じて仕切ることのできる開放的なスペースとした。また、細かい部分では、玄関ホールとリビングを仕切る建具にポリカーボネート製・上吊り式の引き戸を設置。乳白のポリカーボネートが柔らかく光を通すため、引き戸を閉じていても明るさが感じられるのに加え、ノンレールだから引き戸を開けた時の建具の存在感を減ずることができるなど、ゆるやかにつなぐよう配慮した。トータルなバランスが住み心地の良さを生む住宅設計において大切なことは、全体のバランスをうまくとることだと考えている。K邸においても、たとえば外観は和とモダンを調和させたり、床材には渋い焦げ茶と生成の色を組み合わせるという風にデザイン上のバランスに配慮した。またさまざまな部位を構成する素材の材質についても、天然のものと工業製品を必要に応じて使い分けた。いたずらに天然素材だけにこだわったり、デザインや色調の方向性を一定方向のみに定めるようなことはせずに、予算も含めたいろいろなファクターのトータルなバランスを取るよう心がけている。その結果として、住まい手に気持ちよく暮らしていただければベストだと思う。(石田晶久談)玄関部門銅賞K邸新築工事外に大きく広がる大開口内部を開放的な空間にしたのと同時に、内部から外部への広がりも大切にした。リビングの南面に前面道路の手前までせり出す大きなウッドデッキを設置。この広いデッキ部に向けて折れ戸タイプの大開口サッシ「オープンウィンフォールディング」を取り付けた。大開口が外部との境界をなくし、外に設けたもうひとつのリビング空間としての役割を果たす。しかもこのウッドデッキは玄関のすぐ脇に位置している。中庭などインナー空間にデッキを設置するケースが多い都市部と較べ、近隣の視線やプライバシーにさほど神経質になる必要がない当地だから可能なレイアウトだ。しかもデッキ部の周囲は背の低い目隠し壁を除いて遮蔽物がなく、外部に向けて開いている。だから家の前を通りがかった近隣の人々とのコミュニケーションの場にもなる。開け放たれた玄関や納屋の脇に縁側がある、ひと昔前の農家のように、隣近所の人々が自然と寄り集まって来る。62The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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リビングとつながった玄関内側外観全景フォラード23ナチュラルモダンタイプオープンウィンフォールディング□施工情報所在地:山梨県韮崎市施工:小笠原工務店  敷地面積:256.40m2延床面積:139.65m2構造:木造在来工法 地上2階建受賞対象商品:フォラード23ナチュラルモダンタイプ□石田晶久 プロフィール1968年兵庫県加古川市生まれ1991年東北大学工学部建築工学科卒業株式会社 大林組 設計部にて約11年間勤務の後、住宅販売会社勤務、自宅兼事務所のセルフビルドを経て2003年八ヶ岳の麓に、アトリエリーフ一級建築士事務所 開設□主な作品清里・小淵沢・原村など八ヶ岳周辺地域で住宅やログハウスを多数手がけている選評化粧格子と玄関ドアのストライプに統一感がある。この場合、ドアが主張するのではなく、外観にドアがうまく溶け込んでいることに評価。南側立面図収納脱衣室屋外収納和室デッキ玄関キッチンUPリビングダイニング洗面室PS納戸浴室坪庭デッキ押入駐車場道路1階平面図2階平面図S=1/100S=1/250寝室吹抜ホールDNバルコニー子供室屋根ラインシャワールーム63

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