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雨水受U字溝井戸押入物置PSUP床の間植込植込洗雨水受U字溝洗面脱衣室ポーチアプローチホール浴室予備室(6畳)玄関下足飾り棚下足2,7275,454風の町酒田の気候風土にマッチした家に沿岸部に位置する山形県・酒田は、北東北にありながら比較的温暖で積雪も少ないが、1年を通して風が非常に強い地域だ。風速20mほどの強風が吹く日はざらにある。そのためこの地方の家々は軒や庇が短い。風にあおられて屋根が飛んだり破損したりするのを防ぐためだ。また冬は降雪があっても地面や屋根に大量に積もることがないかわりに、強い風と低下する気温により外壁や軒などに着雪する。こうした独特の気候風土も考慮して外装材や屋根材にはガリバリウム鋼板を使った。建物を風や雪からしっかりと守ってくれるし価格も比較的安価だ。厳しい気象条件の中で窯業系サイディングでは傷みが早く、デザイン的にモダンさを表現しにくいという面もありこの選択となった。と思った人の多くは工務店に相談を持ち込むのではないだろうか。奇をてらったデザインが良いというわけではないが、住まう人の個性やセンスをさりげなく表現した家づくりを、この地方にも広めていきたいと考える。こうした思いをインターネットや個展を通じて一般の人々に広く発信し、作品を見ていただいているが、徐々に反応が増え、新たな出会いが増えている。(本間貢談)玄関部門銅賞竹 風 大宮の家デザイン・性能・コストのグッドバランスかつての古民家の雰囲気を再現した玄関アプローチから一歩中に入ると、内部は明るくモダンな空間に。決して広くはない敷地でも開放感のある生活空間とするために間仕切りは最小限にした。たとえば玄関ホールとリビングの仕切りにはガラスを使用。目線が遠くまで届き、面積以上の広さを感じることができる。間仕切りを少なくして空間を広くとるという手法は、建材や断熱材の性能向上により住宅全体の気密性や断熱性が格段にアップしたからできることだ。住まい手と作り手をつなぐ建築家の存在この地方にあって、一般の人が設計士に住宅を依頼するケースはまだ少ない。家を建てたいS=1/100アプローチ、玄関廻り平面図54The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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玄関ホールから“土間入り”を見る東側外観全景“土間入り”内部竹の小径を抜けポーチにアプローチする□施工情報所在地:山形県酒田市施工:鶴岡建設株式会社敷地面積:225.00m2 延床面積:117.34m2構造:木造在来工法 地上2階建受賞対象商品:アヴァントス17型□本間貢プロフィール1965年鶴岡市 生まれ1985年中央工学校建築設計科 卒業1985年株式会社 石井建築事務所入社1998年本間貢建築設計事務所 開設□主な作品東京時代にはホテルや旅館、結婚式場を多数設計。郷里の鶴岡にて現在の設計事務所を開設してからは、モダンなデザインの住宅を手がけている。選評竹のアプローチを抜けた後、ドア前に「土間」スペースを設けていることで、設計における地域性を感じるプランニング。55
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