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内部に開く多様な窓で光と風を取り入れる相模町の家ウエガイト建築設計事務所上垣内伸一サッシ部門建築知識創刊50周年記念賞38The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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無機質で生活感のない家この家は、埼玉県越谷市の郊外に建つ4人家族のための住宅だ。不動産業を営んでいる施主からは、住宅雑誌などの膨大な切り抜きとともに、建物や部材などのデザインについて具体的なイメージを提示された。それは「白く無機質で、生活感のない家」というものであった。また、「木や木目が出るような内装は避けたい」という要望もあった。コストや地盤性状などさまざまな要件から木造で設計することになったが、内観は完全な大壁とし、外観もスクエアな形状とすることで、木造らしさをできるだけ排除した。また、内装は、床を白色のPタイル、壁を白い珪藻土、天井をテクスチュアの少ないクロスを基本とし、外装は黒色(灰色ではない)の塗り壁とした。引渡し後の施主の反応を見る限り、そのデザインのイメージは十分に実現できたようだ。塀と外壁で外部から閉じるプランについては、施主から具体的なイメージはなく、建築家が提案し施主に確認してもらうかたちとなった。敷地は建て替え以前から、その半分以上を打ち放しの塀に囲まれており、外部と内部を遮断していた。今回の建て替えに当たって、施主の敷地の内外に対する考え方を汲み取り、打ち放しの塀を敷地全体を囲むように増設し、さらに塀によって遮断できない2階部分も極力開口部を設けないようにした。これにより、外観上は外部に対して閉じたプランとなった。テラスとダイニングが一体化した大きなダイニング空間が形成されている39
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