第2回トステム設計コンテスト 受賞作品集 28-29(30-31)

概要

  1. サッシ部門 銅賞 K-HOUSE/K邸
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サッシ部門銅賞S=1/200 玄関 個室 個室庭UPUPUP駐車スペース前面道路(幅員5.5m)隣地境界線隣地境界線隣地境界線公園 個室 個室UP自転車置き場トネリコ居間風呂デッキキッチンベランダオープンウィンフォールディング1階平面図2階平面図デッキから見たリビングK邸28The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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リビング・水まわり・デッキを開放的につなぐ暮らしのメインフロアである2階。特にリビング西側は当邸における随一のビューポイントだ。その眺望を活かすために開口部にはレール面がフラットにできる全開口サッシ「オープンウィンフォールディング」を採用し、室内側のフローリングと連続面になるよう室外側にウッドデッキを設けた。一方大切な生活空間であるキッチンやトイレ、浴室などの水まわりスペースとリビングとの動線やつながりにもひと工夫した。リビングと水まわりを結ぶ導線は2カ所に設けたが、いずれもドアではなく引き戸とした。ふだんは引き戸を開け放って開放性を持たせ、移動が自由にできる回遊性を備えた。旧邸では各居室間が間仕切りで区切られ窮屈な空間となっていたという建て主の不満をこれで解消することができ、快適な空間となった。開口は単に大きな窓があればいいというのではなく、室内の出入り口もより開放的なものにすることによって暮らしの空間が拡大されて、物理的にも心理的にも大きなゆとりが生まれた。遠近さまざまな緑の景観をリビングに取り込む空間にも暮らし方にもゆとりが生まれたことで緑の楽しみ方も多彩になった。もとより植物が好きな建て主が自ら育てた小木やコケ類の鉢植えをデッキに置いた。また1階の庭に植えた落葉樹トネリコが枝を伸ばし、軽やかな緑の葉が茂る。さらに視界を遠くに移すと公園に植えられた木々の姿が見える。リビング内部から西側を見渡すと、至近のデッキ部に鉢植え、デッキの先にトネリコ、そして視線を伸ばすと公園の樹木や山々というように、さまざまな距離感で緑の景観を取り込んで楽しめる空間となった。4枚の折れ戸を自在に移動して開口を調節できるフォールディングタイプだから、晴れた日の朝や日中には、2枚1組になった折れ戸を開口の両サイドに畳み込んで窓を全開にし、緑の眺望と風を大きく取り入れることができる。小雨が落ちてきたら片側を閉じて、葉をたたく雨音を聞きながら雨に濡れる木々の緑を楽しむ。また秋から冬にかけては、気温によって折れ戸を適度に開閉し、葉を落としたトネリコの枝を通して差し込む日光を室内に取り込むなど、折れ戸ならではの通風・採光・眺望の自在なコントロールが可能になった。(古川達也談)□施工情報所在地:神奈川県横浜市施工:株式会社辻本工務店  敷地面積:101.45m2 延床面積:81.14m2構造:木造在来工法 地上2階建受賞対象商品:オープンウィンフォールディング□古川達也 プロフィール1991年芝浦工業大学工学部建築学科 卒業 1994年芝浦工業大学大学院建設工学専攻修了1995年株式会社栗生総合計画事務所入所2003年∼関東学院大学工学部建築学科非常勤講師2006年∼芝浦工業大学システム工学部環境システム学科 非常勤講師2005年古川都市建築計画設立□主な作品 「山見の家」 住宅 「広場の診療所」 歯科医院選評狭小物件で光と風をうまく取り込もうという考えに好感。駐車スペースポーチ玄関廊下隣家の植栽広がりをうむ低い方から高い方へ視線がいき、広がりを感じる室内が拡大して見える内外の境界を曖昧にする居間小庇外部を活かし広がりを楽しむ手摺壁により隣家の視線を遮る。S=1/150視線の概念図デッキ外観外観全景29

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