第2回トステム設計コンテスト 受賞作品集 24-25(26-27)

概要

  1. サッシ部門 銅賞 K-HOUSE/K邸
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遠景の公園と近景のウッドデッキを楽しむリビングの開口公園の眺望とウッドデッキの広がりを生かすため、リビングの開口部はコーナーがフルオープンとなり、コーナーに設置するまきストーブを浮いたように見せることが初期の開口部のイメージだった。しかし構造面やコスト面から検討を行った結果、まきストーブ背面のコーナーに構造的負担を軽減するための筋交いを入れ、熱の影響を考慮した断熱・通気仕様の腰壁とガラス突きつけのコーナー窓とした。そのコーナーを挟んだ両サイドのサッシを「オープンウィン」にすることで、当初意図した外部への開放感とまきストーブの浮遊感を実現した。アウトドアが趣味の施主の要望に応える、高原に建つリゾートハウスのような眺望と外部との一体感のある空間となった。窓は外部と室内の暮らしとの関係で成立する開口部は住宅の内部と外部をつなげるものとして、外をどう見せるかがポイントになり、それに窓にも5年10年先の暮らしを見据えた計画が必要家族の暮らしは長い月日の間に必ず変わってゆく。この住宅でも将来の変化を見越して、両親の居室を1階に設置したり、2階の子供部屋は成長に応じて間仕切りを追加できる大きなワンルームの空間をプランした。また、リビング上部の吹き抜けの窓は、将来増床して机を置いたときにちょうど良い位置になるよう配慮したやや高めの横長窓とするなど、先を見据えたプランが間取りだけではなく開口部にも必要だと考える。(澤野眞一談)サッシ部門銅賞K-HOUSEよってサッシのサイズや位置、窓種が決まることで開口部として成立すると考えている。この住宅では、リビング以外の窓に関してもそういったことを配慮してプランしており、キッチンの窓は隣地の桜の木を眺められる大きめのピクチャーウィンドウ、バスルームの窓は浴槽に浸かりながら、ライトアップした坪庭を眺められる床からのFIX窓。また、寝室はハイサイドライトで天井からのやわらかい光を採り入れるなど、それぞれの空間の使い方に対する施主からの要望を取り入れながら、あらゆる空間で眺めや光を楽しめる家となっている。サッシのカラーはその存在感を消すために、外壁のガルバリウム鋼板の色に合わせてブラック色を選んだ。ファサードの中で枠を積極的にデザインしてゆくのであれば、枠の見付巾をもっと検討したいと思う。室内側についても、最近のサッシは結露防止のために樹脂の部分が増えているが、できるだけすっきりとしたデザインになると良い。枠のまわりをすっきりすると空間全体が落ち着き、逆におざなりにすると落ち着かない空間になる。サッシは空間全体のたたずまいに大きな影響を及ぼす要素だと考える。リビングとその先に広がる公園の借景24The2ndTOSTEMArchitect&SupplyContest
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両親の部屋に面するコート公園から望む外観□施工情報施工:株式会社 滝新所在地:東京都敷地面積:205.19㎡延床面積:136.42㎡構造:木造在来工法地上2階建受賞対象商品:オープンウィンフォールディング□澤野眞一 プロフィール自然を取入れたデザイン・設計を得意とし住宅から保育園、ホテル等の設計を手がける。1988年㈱澤野建築研究所設立 陶芸や茶道に親しむ静岡出身選評前面に公園を持つ好立地に対し、オープンウィン2枚を90度角に配置しているので、床高3mの設定とあわせ、開放的にプランニングされている点が評価。通気通気煙突シングル煙突二重管CH=2,4001,1001,300額縁t-25リボスFIX防犯ガラス石仕上げ空気層 軽鉄25*25ケイカル板t-12ケイカル板t-6塗装 エコドマウォールt-0.3通気スリットまきストーブ本体通気スリットまきストーブ廻り断面・平面詳細図S=1/3025

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