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8断熱性とは、熱が移動するのをどれくらい抑さえる事ができるかを表す性能です。熱は、高温側から低温側に移動し、両側が同じ温度になった時、移動が停止します。建築物でいえば、天井、壁、床等の材料の中でも熱を通しやすいものと通しにくいものとがあり、これらの材料の選択によって熱移動を最小限に抑える事が大切です。快適な住生活のために用いられる冷房や暖房の熱は、外気との間にある窓、壁、天井等を通して、対流、輻射、伝導によって常に移動が行われています。その中でも一般建築物における単位面積当たりの熱移動を比較すると、窓を通しての移動が大きなウエイトを占めます。従って省エネルギー効果を高める上で、サッシの断熱性の向上は最も重要な要素となります。断熱性は、熱貫流抵抗（R値）を基準とした等級です。内外温度差が1°Cあるとき、1m2・1時間につき、何W｛kcal｝の熱が移動するかを熱貫流率（K値：W/m2・K｛Kca1/m2・h・°C｝）※3といい、熱貫流抵抗※4は熱貫流率の逆数（R値：1/K値：m2・K/W｛m2・h・°C/Kcal｝）で表します。（※3,※4…は巻末を参照）1断熱性とは断熱性2性能等級と居住環境例えば、断熱性能H−5等級のサッシ・ドアセットは、室内外温度差が20°Cの場合、1時間当たりサッシ・ドアセット1m2につき、40Kcalの熱が逃げる事になります。（1）断熱性の等級断熱性にはJlSA4706・JlSA4702の規定により下表の等級が決められています。低い高い等 級Ｈ-1Ｈ-2Ｈ-3Ｈ-4Ｈ-5熱貫流抵抗（Ｒ値）m2・K/W｛m2・h・°C/Kcal｝0.215以上｛0.25以上｝0.246以上｛0.29以上｝0.287以上｛0.33以上｝0.344以上｛0.40以上｝0.430以上｛0.50以上｝熱貫流率（K値）：参考値Kcal/m2・h・°C4.0以下3.5以下3.0以下2.5以下2.0以下
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9（2）断熱性と居住環境冬期に窓から損失する熱量を灯油換算すると以下のようになります。条件 ●1棟当たり平均窓面積：36m2●室内温度：20°C●ストーブ使用時間17時間/日●灯油発熱量：8,900Kca1/リットル●12∼2月の平均気温：理科年表1961∼1990平均条件 ●地域：東京（Ⅳ地域）●1棟当たり平均窓面積＝36m2●内外温度差4°C●エアコン使用時間10時間/日●エアコン使用90日●冷房能力：2,500Kca1/kwh又、夏期の冷房で窓から損失する熱量を電力量で換算すると…●サーマルⅡを使うと…186kwhの節約 （一般サッシの損失電力量：290kwh サーマルⅡの損失電力量：104kwh）等級普通のサッシＨ-1Ｈ-3Ｈ-4Ｈ-5熱貫流率（等級換算値）5.64.03.02.52.0商品名アトモスⅡ/CT障子アトモスⅡ/PG障子サーマルⅡデュプレックスマイスターⅡ（LOW-EPG）地域の区分Ⅰ1077リットル769リットル577リットル481リットル385リットル都市名札幌平均気温（12∼2月）−3.3°Ｃストーブ使用日数120日節約308リットル節約500リットル節約596リットル節約692リットル地域の区分Ⅱ665リットル475リットル356リットル297リットル238リットル都市名青森平均気温（12∼2月）0.8°Ｃストーブ使用日数90日節約190リットル節約309リットル節約368リットル節約428リットル地域の区分Ⅲ620リットル443リットル332リットル277リットル222リットル都市名仙台平均気温（12∼2月）2.1°Ｃストーブ使用日数90日節約177リットル節約288リットル節約343リットル節約399リットル地域の区分Ⅳ478リットル342リットル256リットル214リットル171リットル都市名東京（大阪）平均気温（12∼2月）6.2°C（6.4）ストーブ使用日数90日節約137リットル節約222リットル節約265リットル節約307リットル
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