サッシ・ドアの性能を正しくご理解いただくために 3-4(4-5)

概要

  1. 水密性
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  2. 4

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2アトモスⅡやサーマルⅡの水密性能W−3等級(旧25等級)とは、降雨量240mm/hに相当する激しい雨と同時に、風速20m/sに相当する風が吹き荒れている状況でも、室内へ漏水※2しないという水準です。(※2…巻末を参照)過去最大級の被害があった長崎集中豪雨(s57年)でも、降雨量は180mm/hであった事からJISによる水密性能試験は過酷な条件であることが分かります。また過去の気象観測記録からいわれている、強風と豪雨の同時発生頻度は極めて少ない事から水密性の圧力は耐風圧よりも低くおさえています。また、J1Sの判定基準では内溝内までは枠内としており、ここに水が溜まっても合格と判定します。(「■3当社商品の特徴」の関連記述を参照ください。)(1)水密性の等級水密性には、JISA4706・JISA4702の規定により下表の等級が決められています。低い高い(注)当社商品例では代表的商品を記載しています。記載の(※1)(※2)商品についても下記に示すように、品種やサイズにより性能が異なる場合がありますので、詳しくは当該カタログでご確認ください。(※1):NCVオペラのガラスルーバー窓は、W−2等級です。(※2):マイスターⅡの引違い窓は、W−3等級です。(2)選定のめやすサッシ・ドアセットの水密性能等級は、建築物の地域性・立地条件・使用条件などから選定します。住宅用サッシの場合、水密性は一般的にWー3等級です。等 級W-1W-2W-3W-4W-5(旧等級)1015253550圧力差(脈動圧中央値)Pa100150250350500等 級W-1W-2W-3W-4W-5(旧等級)1015253550使用場所の目安市街地住宅市街地ビル高層・強風地域当社の商品例(注)玄関ドアレグナムアンビィTXポルトNXサーマルⅡアトモスⅡNCVオペラ(※1)マイスターⅡ(※2)2性能等級と居住環境
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3■当社引違いサッシの水密構造は以下の2通りに大別されます。■住宅用サッシでは以下の理由からA構造を採用しています。①住宅用サッシに要求される水密性能はW−2∼W−3等級までであること。②B構造では高い水密性能が得られる反面、これを確保するための気密ラインが施工状態によって影響されやすいため、一般木造住宅では実現が難しい。(責任施工管理のできるビルサッシでは、B構造を主に採用)■A構造には以下のような特徴があります。この構造では水と風圧力がかかると内溝内にも水が入り、また圧力がなくなってもアルミとの表面張力によってわずかに水が残ることがあります。お客様によっては、この水が溜まることによって不安感を持たれることがあるかもしれませんが、これは住宅用サッシの構造上おこりうることであり、機能・性能の悪さによるものではありません。アトモスⅡは、J1Sに基づく水密W−3等級試験で下図のように有効水位高さ30mmに対し、水位は23∼25mmの高さになります。この形式の場合は、風圧力に押されて⃝イの経路で下枠内に水が侵入します。下枠内にある程度の水が溜まると、ロの部分では水の重力で浸水を押し返そうとする力が働き、バランスをとります。アトモスⅡをはじめ各社住宅用サッシは全てこの構造を採用しています。この形式の場合は、風圧力の大小による水位の変化が無く一定で、水位は外レールの高さ⃝ハだけ溜まります。水位線より上の部分に気密材を設け、気密材を境にした室外側(図の斜線部分)が外気圧と等気圧になるように設計され、外気圧内の範囲に水の動きを封じ込めた構造で、高い水密性が得られます。A 下枠内に水を溜める構造B 下枠内に水を溜めない構造風圧力風圧力水位水位水位水位有効水位高さ有効水位高さ雨水雨水風圧力雨水水の重力外障子と下枠⃝ハ内障子と下枠⃝イ内溝内⃝⃝ロ3当社商品の特徴

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