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●住まいに結露がおきるわけ新築住宅は、特に要注意!住まいの大きな悩みのひとつ、結露。特に冬場は、窓まわり等に多くみられます。結露は、見た目に不快なだけでなく、内装材や構造材の傷みの原因ともなる、住まいの天敵です。防露性に優れたサッシを選ぶことが先決ですが、結露のしくみと予防法をよく理解し、じゅうぶんな対策をとりたいものです。1.住宅構造の変化2.水蒸気の発生3.水蒸気の移動木と紙でつくられた昔の住宅は隙間が多く、結露は発生しない反面、冬場は寒く快適とはいえませんでした。いっぽう、現代の住宅は隙間が少なく建材も高性能となり気密性が高まりましたが、そのために水蒸気を含んだ空気が自然に外へ排出されにくくなっています。ストーブで灯油を1リットル燃やすと約1.1リットルもの水蒸気が発生します。「住宅の気密化」により、室内で発生した水蒸気が外へ逃げず室内に結露ができやすい環境となります。室内の温かい水蒸気は、温度の低い窓や壁・天井の方へ移動します。そのため、水蒸気は冷たい窓ガラスなどで冷やされ結露となるのです。新築の住宅は、コンクリートにこもった湿気や木材などから発散される水蒸気が多いので、完成後の数ヶ月間は特に注意が必要です。しばらくは窓を定期的に開放するなどして、意識的に通風をよくすることが大切です。窓まわりの結露は、低い位置から発生する窓壁室内間取り木製土壁、板壁+筋交い真壁襖、障子で仕切られた田の字型昔現代アルミサッシモルタル、サイディング+合板ビニールクロスで覆われた大壁廊下で仕切られたLDK型外気と接する窓は、室内でも特に温度が低くなるため、結露がおきやすい部位です。窓まわりでも、一様に結露がおきるわけではなく、低い位置ほど発生しやすくなります。しかし断熱サッシを用いることで、結露を低減することができます。グラフで表すとこのようになりますこんなところに結露はおきやすい!●結露発生のメカニズム空気には水蒸気が含まれていますが、温度が低くなるほど、含むことのできる水蒸気量は少なくなります。そのため、水蒸気をたっぷり含んだ高い温度の空気が冷やされると、保ちきれなくなった水蒸気が水となって現れます。これが結露です。温度の低い窓まわりなどでは、この結露が生じやすくなります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質があります。暖かい空気が冷やされ下に移動するとき、水蒸気が水に変わります。窓を開けたとき、上部では暖かい空気が室外へ流れ、下部では冷たい空気が室外から入ります。これにより、窓の下半分が冷やされます。①②の相乗効果により、窓まわりの結露は低い位置から結露が発生します。気温20℃のとき湿度60%まだまだ余裕!水蒸気含むことのできる水蒸気量気温12℃のとき湿度100%もう、いっぱいいっぱい!気温10℃のとき結露発生あふれちゃった!灯油1Lを燃やすと窓・カーテン暖かい空気暖かい空気(気圧高)冷たい空気(気圧低)冷たい空気暖かい空気の流れ結露空気の流れ上半分下半分冷たい押入れや布団コーナー部畳タンスの後ろ約1.1Lの水蒸気が発生●窓まわりにおきる結露の傾向5005101510121520(g/kg)空気に含まれる水分量︵乾燥空気1kg当り︶結露発生湿度100%結露水(液体)水蒸気(気体)温度(℃)冷却冷却80%60%40%20%結露100%湿度60%112323123454結露について
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室外側室内側アルミ形材外障子ガラス空気層内障子樹脂高断熱性の窓や構造体を使う■断熱サッシの採用1一番の結露は換気を行うことです。浴室など水まわりは特にこまめな換気を心がけましょう。室内の水蒸気は、温度の低い部屋へ流れるため、結露が起こりやすくなります。そのため住まい全体を断熱化し、部屋の温度を均一に保つことが理想的です。特に大半の結露の発生場所となる窓の断熱化は効果的。窓枠部分が熱を通しにくい木製や樹脂製であれば、より効果が期待できます。「アリッツ」は、上・下・縦枠アングル部をすべて樹脂化することにより、アングル部の結露を抑えることができます。換気の効率を考えて家そのものの構造が設計されている断熱気密住宅は、結露対策にも理想的です。浴室やキッチンなど水蒸気の発生しやすい場所に換気扇を設けることはもちろん、住まい全体の通気をよくする24時間換気システムなどもありますから、新築時に導入を検討してみるのも一手です。気密性が高いということは、逆にいうと水蒸気の逃げ道が少ないということですから、計画的な換気・通気を行わないと、かえって結露の発生を誘発してしまいます。●通気構法により、外壁に通気層を 設けることも効果的水蒸気を室内に放出する石油ストーブなど、開放型暖房機の使用を控えると効果的です。空気の流れをよくするためのポイント壁や床にぴったり接して家具を置かない。おすすめの暖房機具断熱気密住宅だからといって油断は禁物!水蒸気を排出するシステムの導入を!密閉型FF(強制給排気)ストーブ電気系・蓄熱系エアコン、パネルヒーター、床暖房、セントラルヒーティングなど押入れ内の壁・床に接して物を置かない。詰め込みすぎない。吸・排気口、床下換気口を物でふさがない。カーテン、ブラインド、障子などを閉め切ったままにしない。室内ドアにガラリやアンダーカットなど空気の通り道を確保する。■断熱ドアの採用断熱サッシと同時に、玄関ドアにも断熱性の高いものを採用することで、より効果的に住まいの断熱化を図れます。ドア本体にウレタンを充填したり、アルミと樹脂を複合した枠を使用することで断熱効果を高めています。通気構法用見切縁棟風通気構法用水切風向風向冷気冷気冷気冷気外から新鮮な空気を取り入れる室内の汚れた空気は外へ排出空気の流れ水蒸気・ホコリ・VOC(揮発性有機化合物)など●換気を考えた断熱気密住宅の例●結露を防ぐには…室内の換気をよくする2水蒸気の発生をおさえる3換気を考えた断熱気密性住宅にする4従来のアルミサッシアリッツPGAR0214AR021912345455

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