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タイルは機能から始まり、素材が持つ表情へと向かう。光と質感の対話のなかで、デザインの輪郭が見えてくる。素材LINE-INC.CEOCREATIVEDIRECTOR勝田隆夫1972年生まれ。静岡県出身。1996年に清水薫らとともに製鉄工房を備えたデザインチーム「EXITMETALWORKSUPPLY」を設立。2002年にインテリアデザインを軸としたLINE-INC.を立ち上げ独立。ショップなどのインテリアデザインから建築設計、家具や照明などのプロダクトまで幅広く手がける。TakaoKatsuta8
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Material-InspiredTileConceptsMATERIALインテリアの質を決める素材の表情と機能マットと艶、ざらつきと滑らかさ。そうした質感の対比をどう配置するかも、空間を設計するうえで重要なテーマの一つです。たとえば壁を漆喰などでマットに仕上げ、巾木や廻縁だけに強い艶を入れると、同じ白でも奥行きが生まれます。さらに照明を落とす位置や角度によっても、タイルの表情はさまざまに変わります。例えば自然光が射すところでは、艶のあるタイルを選び、時間帯によって刻々とタイルの表情が変わることを演出したりします。一方で、デザインを引き締める要素として「目地」も大切にしています。明るい色のタイルを使うときに、濃い灰色や黒の目地を通す場合があります。小さなタイルではグリッドに見えるので、それをデザインに取り入れることがあります。また濃い色の目地にすれば、時間が経っても目地の汚れが目立ちにくいという効果も考えます。キッチンのバックパネルなどに使うときは特に意識しますね。反対にあえて突きつけてしまう時もあります。もともと目地幅が狭いのが好きなのですが、デザイン的にわざと突きつけることで面の微妙な変化、ゆらぎを楽しむこともできます。こうした細部の判断が、空間全体の印象を決定づけていくのだと思います。質感や光のコントラストを意識今後は、技術の進化により、タイルの可能性はさらに広がると期待しています。欲しいのは、まず超ハイクオリティな「フェイク」な素材です。軽量で安価でありながら、本物の大理石にしか見えないような再現度の高い大判タイルです。また、3Dプリンターのような技術で、素焼きや伝統工芸品の持つ「味のある素材感」がリアルに再現されたタイルも非常に魅力的です。さらに、現場で使いやすい機能的なパーツも切望しています。たとえば、水回りの「巾木タイル」や、小口をきれいに見せる「コーナー材」など、細部のデザインを追求できるパーツが充実すれば、タイルの活用範囲は格段に広がります。タイルは発想と使い方でアートになるポテンシャルを秘めています。その可能性を、今後も追い求めていきたいですね。まだまだ広がるタイルの可能性タイルを考えるとき、私にとっての起点は「機能」なんです。外壁や水回りでは、濡れても問題がないことやメンテナンスのしやすさが基本になります。これは私たちの設計コンセプトである「適材適所」にも通じています。引き渡し時は美しくても、3年、5年、10年後に汚くなる素材は望ましくない。理にかなった素材を選ぶことが、結果として長く愛されるデザインに繋がると考えます。しかし、機能だけがタイルの価値ではありません。デザインの面白さは、機能が求められない場所での使用にも現れます。たとえばカウンターの腰部分などにあえて装飾としてタイルを使う、といった例です。私たちは家具、プロダクツも作っているので、カウンターの腰にタイルを使うと、光の受け方や陰影が変わり、思いがけない表情が生まれることがあることも知っています。また、ホテルや店舗でも、重量やコストの制約から本石の代わりにタイルを用いることがあります。いまのタイルは見た目も質感も驚くほど進化していて、デザイン素材としての幅がどんどん広がっていると感じます。私自身は、本石が持つ「一つとして同じものがない」唯一無二の表情が好きです。タイルなら素焼きのものや釉薬がかかっているものとかも一つひとつが微妙に違う表情を持っているので好んで使います。完璧に均質なものよりも、経年変化したり、光によって微妙に見え方が変わったりするものに惹かれる。素材が持つ質感の違いが空間を豊かにし、その場所に時間の流れを感じさせてくれます。タイルの機能とデザイン(右ページ壁)TILE:レトログレイズ品番:DTL-375/LTG-2(左ページ壁)TILE:レトログレイズDTL-375/LTG-1(右ページ床、壁)TILE:フェディーレNX品番:IPF-600/FLN-2(左ページ床)TILE:フェディーレNX(相当品)品番:IPF-600/FLN-29

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