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タイル張りの設計と施工①目地詰め前接着剤硬化直後のタイル表面の糊洗いのポイント表紙張品はタイル表面に必ず糊が残ります。目地詰めのし易さや目地詰め後の洗いを軽減するために、「目地詰め前」にタイル表面の糊洗いを行ってください。特に弾性接着剤張りで目地を詰めない場合は、目地ゴテ(詰め)による糊かき取り(除去)作業がないため、目地詰めを行う場合に比べて糊が多く残ります。糊が硬化して除去しにくくなる前に、張付け材料が硬化した後「直ちに」、糊洗いを行ってください。(1)紙剥がし時の注意表紙張りの糊は十分に含水させることで、剥がす際に紙側へ糊が付き、タイル側に残る糊量が少なくなります。従って、紙が濡れ色になり、水がしたたるくらいまで十分に水を湿した上で3分程度放置し、タイル表面の糊が軟らかくなったことを確認し、ゆっくりと紙を剥がしてください。特に噴霧器を使用する場合、水量が少なくなりがちですので、剥がし前に再度水の噴霧などを行ってください。またマイクロガード加工品は表面性状により、糊が落ちにくくなっています。そのため、より念入りに水を湿した上で紙を剥がすようにしてください。(2)糊洗い時の注意糊洗いは、張付け材料が硬化しタイルが動かなくなった後、直ちに行ってください。まず表面についている糊に十分に水を染み込ませて糊が柔らかくなったことを確認した上で、擦り洗いを行います。タイル面状に合わせた適切な洗浄治具を使ってタイル表面の凹凸に沿って糊をかき取るように擦り、最低限、凹部まで糊によるヌメリが無くなるまで洗いを行ってください。特に、弾性接着剤張りで目地を詰めない場合は、洗い終わり時点で仕上がりとなりますので、念入りに擦り取ってください。アルカリ洗剤やお湯の使用により、糊を柔らかくして落ちやすくすることは可能ですが、タイル表面に残った糊が反応で溶けて無くなるものではありませんので、擦り洗いは必ず行ってください。●洗浄治具フラット面や凹凸の小さなタイル..硬質スポンジや不織布タワシ凹凸の大きいタイル........硬質で植毛密度の高いブラシ(金属製を除く)やタワシ糊残りが特にひどい場合.....メラミンフォームスポンジ②目地詰め時における目地拭き取りのポイント粗拭き・仕上げ拭き共に、目地コテや固めのスポンジでタイル表面凹凸部に残った目地材をできる限りかき取るように拭き取ってください。かき取りが不十分の場合、後の洗い作業の負荷が増えますし、目地残りムラの原因になります。③目地洗い時における洗いのポイントタイル洗いにおいて、タイル表面をいかに擦るかが最大のポイントです。洗いは、目地詰め終了後、早い時期に行います。水洗いだけで目地材が除去できない場合には、サッシ等の養生を行い、希塩酸(2∼3%)で洗いを行い、その後十分に水洗いします。また、事前の糊洗いが行われていない等、タイル表面に多く糊が施工後の各種現象について2.タイル面の虹彩現象①虹彩現象とはタイル施工後、タイル表面に雨水やセメント中に含まれる物質(炭酸塩、硫酸塩、珪酸)が汚れとして付着し、これが平滑な薄膜状となった時、光の干渉で虹色に見える現象です。このような現象はタイル全般に発生しますが、ラスタータイル、いぶし調タイル、濃色のタイルで特に目立ちやすいという特長があります。虹彩現象は施工直後(PC板への打設後など)でもセメントなどを含む洗浄水が付着し乾くことで発生する場合がありますので、きれいな水で入念に洗浄を行ってください。②虹彩の洗浄方法虹彩の洗浄方法としては、下記の2通りの方法があります。●機械的な除去方法:硬質研磨材を含まないナイロンたわしを用いることができます。●化学的な除去方法:酸性フッ化アンモニウムのようなフッ酸系の溶剤を用いて行うことになりますが、使用時の条件により、タイル表面を傷めることがありますので、十分に注意してください。なお、いずれについても、あらかじめ必ずサンプルタイルでタイル表面が傷つかないことを確認した後、使用の可否を判断してください。虹彩現象表紙張り仕様の外装タイルおよびモザイクタイルでは、紙張りに使用している糊をタイル表面に多く残したままにしておくと、その後目地詰めや酸洗いをしても、写真のような目地汚れ・糊残りによる汚れ、さらにカビ汚れ・目地切れ等の問題が生じます。当社ではこのような事態を未然に防止するために、以下のような要領にて作業していただくことをお薦めしています。1.表紙張り品(外装タイルおよびモザイクタイル)の糊残りによる目地汚れ等の汚れを防止するためのポイント糊残りによる目地汚れ糊残りタイルと紙に均等に糊が残る糊が硬い糊が柔らかいタイル側の糊が硬くタイルに多く残る水湿しが不十分水湿しが十分紙糊タイル紙剥がしのポイント外壁のタイルが白色に汚れているのを見かけることがあります。タイルの目地部分から染み出し、タイルに覆い被さっているものが鼻たれ、レンガや釉うわ薬ぐすりのないタイルの表面が白く粉が吹いているものを粉こ吹ふきといって区別しています。ここでは、鼻たれ・粉吹きの原因と防止方法について簡単に記します。3.白華(エフロレッセンス)残っている場合、アルカリ系洗浄剤(2∼3%)を使用して糊を膨潤させてから適切な洗浄治具を使って、タイル表面の凹凸に沿ってタイル表面に残った目地材および糊をかき取るようにできるだけ強く擦って洗い、その後十分な水洗いを行ってください。446旧価格掲載版
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[1]鼻たれ①発生原因主成分は炭酸カルシウムです。セメントの硬化反応に伴って発生する水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が水に溶けて染み出し、乾くと同時に空気中の炭酸ガスと反応して不溶性の炭酸カルシウムとなるのです。タイルの裏面に隙間があったり、壁面にひび割れなどがあり外部から水が入ると発生します。②防止方法発生しやすい箇所は、ひび割れの下部、窓回りの下、モルタル笠木の下のパラペット下部など、水が入るところの下の方です。このため、水が入らぬようにすることが重要なポイントです。ひび割れを発生させぬようひび割れ誘発目地をきちんと設けること、開口部のシーリングに手落ちがないこと、金属笠木を使用することなどがポイントです。いったん発生した鼻たれは、水の入り口をなくさないかぎり容易には止まりません。また、タイル施工方法は裏面に隙間がないよう、完全にモルタルを充填することが重要です。除去方法は、ケレンがけして大まかに取り除いた後、塩酸2∼3%溶液で洗います。[2]粉吹き①発生原因無釉(釉うわ薬ぐすりのないこと)で、吸水性、透水性のあるタイルに限り、発生する場合があります。タイル裏面のモルタルやコンクリートから水分が染み出し、この中に溶け込んでいた物質がタイル表面で乾いて固まってしまうものです。先に示した鼻たれと異なり、成分は塩基性硫酸カリウムや重炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属塩が圧倒的です。従って水に容易に溶け、水洗いで除去できますが、またすぐに発生します。通常2∼3年でタイル内の細孔がふさがり、発生しなくなります。発生時期にも特長があり、冬期に北側の壁面でよく発生します。②防止方法タイルに撥水処理をしますと防ぐことができます。粉吹きが発生したら水洗いで除去し、タイル表面が乾いたらすぐに溶剤型のシリコン系撥水剤を塗布します。これだけでほとんどが防止できます。鼻たれ浴室の床タイルは、ご使用する環境によって白く汚れが付着することがあります。①原因これらの汚れは「金属石けん」や「水アカ」などが主体となっております。「金属石けん」は水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム、銅等の金属イオンと石けん成分や皮脂がむすびついてできたものです。「水アカ」は水道水に含まれるケイ酸がたまったものです。これらはタイルだけでなく水栓金具や天然石材など、水のかかった部分全てに付着(発生)する汚れです。このような現象はタイル全般に発生しますが、汚れが白色のため、特に黒色など濃い色の場合は目立ちます。また、浴室の床のタイルは色合いだけでなく、最近は特に滑りによる転倒防止のためにタイル表面に小さな凹凸のあるものが主流になってきています。これらの凹凸に汚れが入り込んで蓄積されやすくなったり、水に溶けにくいため、放っておくとガンコな汚れになり、取れなくなることもあります。その他、入浴剤の成分(酸化チタンなど)の微細な粒子がタイル表面に付着する場合もあります。②対策付着予防としては、床に表面張力などで残った「たまり水」をそのままの状態で乾燥させないことや、こまめな清掃がポイントになります。浴室ご使用後(お風呂上りの時)に、『シャワーなどで床面を洗い流し、雑巾などで水をふき取る』などの日頃の清掃を行っていただくと効果的です。しかしながら、汚れが目立って来てしまった場合には不織布ナイロンブラシ[スコッチブライト(スリーエムジャパン)など]やメラミンスポンジ[激落ちくん(レック)など)]と浴室用クリームクレンザー[クリームクレンザージフ・バスクリーナー(ユニリーバ)など]で、繰り返しこすり洗いしていただく事をお薦めします。※こすりすぎると、滑りやすくなることがありますのでご注意ください。5.浴室床タイルの汚れ6.こけ・カビ表面の粗いタイルや無釉タイルでは、水分や温度などの条件が整うと「こけ・カビ」が発生する場合があります。植栽、物置を密接させないなど通気や乾燥を考慮した配置にすること、排水が壁面をつたって流れないようにするなどの設計上の配慮が必要になります。発生した場合には、皮すきなどで削り落とした後、中性洗剤や漂白剤で洗い除去します。粉吹き浴室床や浴槽にタイル張りを行ったとき、施工後、使用しはじめてから2∼5年の間に、写真に示すような、タイルの外周から内側にクラックが入ることがあります。この破壊は、次のような条件で発生します。(1)お湯掛かりの箇所に集中して発生します。(2)タイルは強固に張り付いており、目地もたいへん硬い(セメントだけの目地がほとんど)状態です。原因は次のようなものです。お湯による熱でタイルが急激に膨張し、目地部分が硬すぎてタイルの側面から圧縮せん断応力がかかります。これが繰り返されて、破損が進むというものです。防止するためには、目地がある程度軟質(セメントペーストと比べて)でなければなりません。タイル目地には、骨材(砂)を加えたもの(セメント100に対し砂を50∼100)か、既製調合目地材(イナメジなど)をお使いくださいますようお願いします。4.浴室床タイルの熱破壊(層状破壊)熱破壊(層状破壊)7.階段部タイルの欠けタイルはお茶碗と同じように「焼きもの」ですので、硬いものや鋭利なものが当たることにより欠けが生じる場合があります。①原因階段部のコーナー部分に硬いものなどが当たるとタイルは欠けてしまいます。特に施釉品はタイル表面と素地の色合いが異なることが多く、一旦欠けてしまいますと、素地の色合いが目立つこともあります。無釉品であれば問題ないと思われがちですが、表層と素地色が異なる場合は、施釉品と同じように欠けたところが目立ちやすくなります。②対策段鼻タイルをお使いください。平ものや平段鼻をご使用になる場合は、欠けに対する配慮点としまして、端部が飛び出し過ぎないような設計および施工をお願いします。また、欠けを目立ちにくくするためには、無釉品の中でも素地とタイル表面の色合いが近い商品を選択されることをお薦めします。447旧価格掲載版

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