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8暖房エネルギー消費量削減率*非暖房室の最低温度*コストバランスのよい省エネ性能を選ぶ上位性能への対応断熱等級6やHEAT20G2を標準に 新築の省エネ性能は、必要最低限の省エネ基準(断熱等級4)か、優遇制度を活用できるZEH水準(断熱等級5)か、将来を見据えたGX志向型住宅(断熱等級6)のいずれかが基本の選択肢になるでしょう。2030年度までに省エネ基準がZEH水準に引き上げられることを考慮すると、ZEH水準を上回る省エネ性能に今から取り組むべきです。つまり、GX志向型住宅(断熱等級6)のレベルを標準にできるよう、取り組んでいく必要があります。 断熱等級6を目指すなら、断熱等級6相当で費用対効果の高いHEAT20G2がお勧めです。HEAT20はエネルギー消費量と非暖房室の最低温度を考えた基準であり、HEAT20G2は、6・7地域の場合、暖房エネルギー消費量を省エネ基準より約55%削減かつ非暖房室の最低温度がおおむね13Cを下回らない、という水準です。省エネ基準の住宅の場合、非暖房室の最低温度はおおむね8Cを下回らないとされますが、HEAT20G2の住宅はそれより約5C暖かく、イニシャルコスト(工事費)とランニングコスト(光熱費)のバランスが最もよいと言われています。 HEAT20の外皮性能水準では、地域区分ごとに代表都市のUA値が示されていますが、同じ地域区分内でも建設地によって外気温や日射量は異なるので、代表都市以外でのUA値は地域補正する必要があります。地域補正UA値は、地域によっては代表都市より強化される場合や、逆に緩和される場合もあります。2025年4月にHEAT20の「外皮性能水準地域補正ツール」の算出方法が一部変更されましたが、「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」ではすでに対応済みです。冷暖房エネルギー消費量削減率等級7等級6等級5等級4G1G3約40%削減約40%削減約75%削減おおむね10°Cおおむね15°Cおおむね8°C省エネ基準省エネ基準断熱等級とHEAT20の比較地域補正UA値の例約30%削減約10%削減G2おおむね13°C約55%削減最低室温の差が5°Cもある等級グレード*3~7地域の場合同じ6地域でG2の性能を確保するために必要なUA値東京(代表都市)0.46金沢浜松↑↓0.380.08も強化が必要0.510.05も緩和が可能
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9建築確認と省エネ適合性判定のフロー仕様基準ルートで省エネ基準を評価すれば省エネ適判は省略可能省エネ適判省エネ基準の評価は3ルート 戸建て住宅の省エネ基準の評価ルートには、①標準計算、②仕様・計算併用、③仕様基準の3ルートがあります。③仕様基準を選択した場合、省エネ適合性判定(通称省エネ適判)は省略できます。一方、①標準計算を選択した場合は、建築確認時に省エネ適判が必要となります。 ここで重要なのが、お客様へのご提案と建築確認は別ものということ。お客様へのご提案は省エネ計算で断熱性能をアピールし、建築確認は仕様基準で効率化するのがオススメ。断熱等級6やHEAT20G2の住宅でも、建築確認において問われるのは省エネ基準への適否のみです。そのため、建築確認時には仕様基準ルートで評価することによって、省エネ適判を省略することが可能になります。ただし、仕様基準の暖房機器に床暖房は含まれていません。床暖房を採用する場合は省エネ適判が必要になるので注意が必要です。*完了検査時においても省エネ基準適合の検査が行われる所管行政庁または登録省エネ判定機関建築主事または指定確認検査機関確認審査*省エネ基準適合の確認建築主建築確認申請確認済証着工適合判定通知書省エネ性能確保計画の提出省エネ適判省エネ適合性判定(仕様基準の場合、省略)❶標準計算❷仕様・計算併用❸仕様基準適用範囲HEAT20G1~G3断熱等級6・7『ZEH』認定低炭素住宅長期優良住宅断熱等級4・5省エネ基準の評価ルート実性能でご提案建築確認で活用
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