窓まわりシリーズ 8-9(10-11)

概要

  1. 防犯建物部品について
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防犯建物部品について昨今の侵入窃盗(強盗)事件の増加は、大きな社会問題としてクローズアップされています。この侵入窃盗に対する防犯対策の一部として防犯性能の高い建物部品の早急な開発が大きく求められることとなり、警察庁、国土交通省、経済産業省が中心となり、平成14年11月に行政、住宅生産者団体、建物部品関連団体等からなる、官民を横断した「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が設置されました。(一社)日本サッシ協会は、建物部品関連団体の一員として各種建物部品の防犯性能評価方法とその運用に関する検討を行ない、建物部品の防犯性能試験を実施し、規定の性能を有する「防犯性能の高い建物部品」として評価され、この度、官民合同会議からの防犯性能の高い建物部品として目録が公表されました。当社は豊かで、安心できる住まいづくりを担うため、(一社)日本サッシ協会と連携を図り、皆様に信頼していただける商品を統一マークと共通呼称(防犯建物部品)を活用し広く皆様への普及促進を図ることで社会要請に応えていく所存です。侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、建物の内部に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」と呼びます。各商品ごとに定められた試験を行ない抵抗時間が5分間以上であることを確認されたものが「防犯性能の高い建物部品(以下、防犯建物部品という)」として公表されています。官民合同会議では、昨今横行している一般的な侵入手口と使用工具を想定し、ドアや窓などを構成する各種建物部品の品目毎に試験方法を定めて防犯性能を評価しています。防犯性能は、人為的破壊行為による侵入手口に対する抵抗力を示すものです。防犯建物部品の性能基準は、侵入手口に対し、5分以上の抵抗性能を有するものであります。防犯性能の高い建物部品(防犯建物部品)とは防犯建物部品の区分と種類「防犯性能の高い建物部品」を広く皆様への普及促進を行なう上で共通呼称(防犯建物部品)とシンボルマーク(上記)が、官民合同会議にて作成されました。このマークは、「防犯性能の高い建物部品リスト」に公表記載された「防犯建物部品」のみに運用されます。※統一マークは、「防犯」=“CrimePrevention”の頭文字CとP をシンボル化しています。開閉形式種類区分引き(注1)引違い・片引き・両引き(引分け)開き開き(テラスドア含む)・縦すべり出し・横すべり出し上げ下げ片上げ下げ、両上げ下げドア<A種>片開き・親子開き・両開きガラスドア片開き上げ下げ内蔵ドア片開き引戸引違い・片引き・両引き(引分け)巻上げシャッター窓シャッター窓雨戸雨戸ドア・戸面格子窓用面格子付属部品●防犯建物部品に使用されているガラス及び錠は、官民合同会議で公表されたものを使用することが前提です。●はめ殺し形式のサッシは、官民合同会議が公表した防犯ガラスを用いることにより、防犯建物部品となります。●左表に掲載されている開閉形式及びはめ殺し形式だけを用いて、連窓・段窓としたもの(出窓・ドア・引戸の袖部・らんま部を含む)は、防犯建物部品となります。●住宅用とビル用では、対象とする開閉形式が異なる場合があります。(注1)引き形式のサッシにおいては、中桟付のものは含みません。防犯建物部品の種別主な侵入手口こじ破り、受け座壊しこじ破り、受け座壊し、上げ下げ機構攻撃引戸こじ破り、受け座壊しピッキング、サムターン回しクレセントなど締まり金物破りこじ開け、切り破り格子外しこじ破り、打ち破りドアこじ開け窓ドア(A種)、ドア(B種)、ガラスドア上げ下げ内蔵ドア錠(錠、シリンダー、サムターン)サッシ(引き、開き、上げ下げ)雨戸、窓シャッター窓用面格子(合わせ)ガラス、ウインドウフィルム重量シャッター、軽量シャッターシャッター用スイッチボックス穴開けシャッター防犯建物部品の防犯性能評価統一マークと防犯建物部品について防犯建物部品は以下の15品目防犯建物部品関連団体板硝子協会日本ウインドウ・フィルム工業会(一社)日本サッシ協会(一社)日本シヤッター・ドア協会日本ロック工業会(以上5団体)①ドア(A種)※1②ドア(B種)※2③ガラスドア④上げ下げ内蔵ドア⑤引戸⑥錠、シリンダー及びサムターン⑦サッシ⑧ガラス⑨ウインドウフィルム⑩雨戸⑪面格子⑫窓シャッター⑬重量シャッター⑭軽量シャッター⑮シャッター用スイッチボックス※1 低層住宅用玄関ドアなど※2 中高層マンションやビルに用いられる鋼製ドア商品の色は、印刷の特性上実物とは多少異なる場合がございますのでご了承ください。掲載価格には、消費税、ガラス代(ガラス組込商品を除く)、組立代、取付費、運賃等は含まれておりません。8
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防犯建物部品と従来品は外観から一見しただけでは従来品と判別のつかないものがありますが、錠や締まり金物の機構の強化、部材構成上の工夫などによって、防犯性能をより高めた侵入しにくい構造・仕様になっています。防犯建物部品の概要①防犯建物部品+③侵入防止に有効な サイズ++公表された商品一般仕様品で通過不可能サイズ※4一般ガラス防犯ガラス・FIX窓・FIX窓、公表商品を用いた連窓・段窓(出窓・ドア・引戸の袖部・ランマ部含む)②防犯建物部品(付属部品で対応)公表された商品(5分仕様)++・面格子・窓シャッター※3・雨戸(鏡板付戸袋枠)※3一般仕様品または公表された商品一般ガラスまたは防犯ガラス※1※2防犯建物部品となる組み合わせ例※1防犯ガラス:官民合同会議で公表されたガラス(3-30mil-3またはこれを用いた複層ガラスなど)が対象になります。※2 ガラスののみ込み寸法が10㎜以上必要です。※3 窓シャッター・雨戸は、開放時の防犯性能はありません。  サッシ部も防犯仕様とすることをおすすめします。※4 開閉機構を有するサッシ枠の内法において次の大きさのブロックのいずれも通過が不可能と設定したもの。①400㎜×250㎜の長方形②400㎜×300㎜の楕円形③直径が350㎜の円■防犯建物部品と従来商品との仕様比較(概要比較)従来品の仕様例防犯建物部品の仕様例品目①錠・受け座:2ロック一般仕様②サムターン:一般仕様①錠・受け座:2ロック うち少なくとも1箇所は官民合同会議公表仕様の鎌式錠受け座が外されにくい構造仕様 ②サムターン:上記のうち少なくとも1箇所は両面シリンダーか脱着式サムターンドアA種(玄関ドア)ガラスドア(勝手口ドア)①錠・受け座:2ロック一般仕様②サムターン:一般仕様③上げ下げ部:クレセント1箇所など④格子:一般仕様①錠・受け座:同上②サムターン:同上③上げ下げ部:3点ロックでこじ開けられにくい構造仕様上げ下げ内蔵ドア(採風勝手口ドア)①錠・受け座:3点締り一般仕様②サムターン:一般仕様①錠・受け座:②サムターン:上記のうち少なくとも1箇所は両面シリンダーか脱着式サムターン戸と戸または戸と枠を2点拘束。戸1枚毎に鎌式錠2個を装着。外部から施錠する錠は少なくとも1箇所は官民合同会議公表仕様の鎌式錠・受け座が外されにくい構造仕様引戸(玄関引戸)①締り機構:クレセント1箇所    (+下框補助錠)①締り機構:ロック付クレセント1箇所+補助錠サッシ(1)引き系(引違い窓)①締り機構:カムラッチなど1箇所    (+一般仕様の補助錠)①締り機構:(例)鎌式主錠+鎌式主錠、(例)鎌式主錠+補助錠(カムラッチなど)(例)ローラービン式主錠+補助錠(同上)サッシ(2)開き系①締り機構:クレセント1箇所    (+一般仕様の補助錠)①締り機構:(例)クレセント2箇所、(例)鎌式錠2箇所 ②下障子がこじ開けられにくい構造仕様サッシ(3)上げ下げ(上げ下げ窓)①締り機構:戸袋側戸板下部錠1箇所    (+上部錠1箇所)①締り機構:戸板1枚毎に「上部錠+下部錠」 ②錠の近傍が切り破られにくい構造仕様(5分仕様)雨戸①締り機構:座板錠1箇所    (または左右各1箇所)②ガイドレールとスラットの取り合い部: 通常の強風で外れない程度①締り機構:座板錠+中間錠(うち1箇所は高所に設置)     または電動式ストップ機構錠近傍が切り破られにくい構造仕様  ②ガイドレールとスラットの取り合い部:スラット数枚毎に外れ止め部品設置窓シャッター①格子の断面:一般仕様②格子の接合:リベット止めなど③躯体(サッシ)の取付部: 一般仕様①格子の断面:切断しにくい格子断面②格子の接合:強固なねじ止めなど③躯体(サッシ)の取付部:外されにくい接合機構仕様窓用面格子((たてすべり出し窓テラスドアご注意●防犯性能は、人為的破壊行為による侵入手口に対する抵抗力を示すものです。 防犯建物部品の性能基準は、侵入手口に対する抵抗性能を有するものでありますが、犯罪行為による被害の補償は、いたしかねます。●防犯建物部品を使用して防犯性能を満たす場合でも、施錠がされていないと防犯性能はありません。戸締まりを確実に行なってください。お願い●「防犯建物部品」をご採用の際は、「防犯基準」を確保するために、適合となる構成要件をご確認ください。●商品に付属する組立説明書や取付説明書をよく読み、指定にしたがって組立や取付工事を行なってください。9

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