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※要介護度と身体状況、各能力に当てはまらない方もいらっしゃいます。高齢者施設で入退去やサービス提供の基準となるのが、介護保険制度の「要介護度(要介護状況区分)」です。「要介護度」は、個々の身体状況から支援・介護に要する時間を算出し決まります。一方、LIXILでは水まわり空間のプランニングに重要な「移動能力」と「介助レベル」を基にプラン展開を行っています。下表は、各種資料を参考に独自に想定した要介護度別の身体状況と「移動能力」「介助レベル」の対照表です。水まわり空間における入居者への配慮事項は、自立度や必要な介助の状態によりさまざまで、入居する高齢者の身体状況を想定し、それに応じた配慮の検討が必要です。本書では、4つの典型的な身体状況モデルを設定し、各身体状況に対応できる設計配慮を解説します。:自立してできる :介助・手すりなどのサポートがあればできる :専用機器などを使用しないとできない要介護度身体状況(例)介助レベル排泄入浴要支援1・2●歩行や起き上がりはほとんど自分ひとりでできる。●食事や排泄はほとんど自分ひとりでできる。●入浴や掃除、身だしなみなどに見守りや介助が必要。自立自立・見守り要介護1●歩行や立ち上がり、階段の昇り降りが不安定。●食事や排泄はほとんど自分ひとりでできる。●入浴に介助が必要。●身だしなみや掃除などに見守りや介助が必要。●薬の内服、電話の利用などに部分的な支援が必要。自立・見守り一部介助要介護2●歩行や立ち上がりが自分ひとりではできず、部分的な介助が必要。●食事や排泄に何らかの見守りや介助が必要。●入浴に介助が必要。●身だしなみや掃除など、身の回りのこと全般に部分的な介助が必要。見守り・一部介助一部介助要介護3●歩行や立ち上がりが自分ひとりではできず、介助が必要。移動は車椅子が多い。●排泄に全面的な介助が必要。●入浴に全面的な介助が必要。●身だしなみや掃除など、身の回りのこと全般に介助が必要。全介助(座位可能)全介助(座位可能)要介護4●歩行や立ち上がりができない。両足での立位保持が困難な場合もある。●排泄・入浴はじめ、生活全般に全面的な介護が必要。全介助(座位可能)全介助(座位可能)要介護5●両足での立位保持ができない。座位保持が困難な場合もある。●排泄・入浴はじめ、生活全般に全面的な介護が必要。●意思の伝達が困難な場合が多い。全介助(座位不可能)※トイレでの排泄は困難でおむつなどを利用。全介助(座位不可能)自立度状況特徴共通排泄⼊浴移動能力方向転換⽴ち座り座位保持⾐服の脱⾐後始末浴槽への出⼊り洗体・洗髪自立歩行⾃⽴歩⾏が可能で、トイレ内動作や浴室内動作を⾃⽴してできる○○○○○○○○介助歩行歩⾏や⽴ち座りに介助が必要で、トイレ内動作や⼊浴動作の⼀部で介助が必要△△△△△△△△車椅子(自走式)移動に自走式の車椅子を使用し、⽴ち座りや着替え、排泄後の後始末などに⼀部介助が必要。また、⼊浴動作には介助が必要○○△/×△△△△△車椅子(介助式)移動に介助式の車椅子を使用し、トイレ内動作、⼊浴動作には介助が必要△△△/×△△△△/×△/×要介護度別身体状況・移動能力・介助レベル対照表CONCEPTINTRODUCTION入居者の身体状況と行動特性身体状況モデルの自立度26
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居室エリア居室エリア居室内のトイレ・洗面化粧台・浴室における設計上の配慮ポイントを入居者の身体状況別に紹介します。居室トイレの共通特徴居室トイレのプラン例 3436居 室トイレ居室内浴室のプラン例居室プランのバリエーション4630居 室浴室・洗面脱衣室居室内洗面化粧台・キッチン50居 室洗面化粧台・キッチン居室内浴室・洗面脱衣室の共通特徴居室のバリエーションと空間の共通特徴442827PLANNINGBOOKELDERLYFACILITY高齢者施設

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