24レジリエンストイレ採用事例集 6-7(8-9)

概要

  1. 採用事例
  2. 学校
  3. 03 狭山市立南小学校
  1. 6
  2. 7

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03学校改修指定避難所南小学校は築50年経過する学校で、トイレの和便器や給排水管は老朽化していることから改修工事を行う必要があった。普段は児童や教職員が使用しているトイレであるが、体育館が地域の避難所になっていることから、災害時には校舎のトイレを使用することも想定されるので、改修工事を行うにあたっては、誰もが使いやすいトイレであるとともに災害に強いトイレの設置を考えた。例えば、災害時に停電になっても問題なく水が出るように、手洗い場は電気を使用する自動水栓でなく、自閉式の水洗にするなど考えている時にLIXILのレジリエンストイレに出会った。普段は通常のトイレとして使用ができ、災害時には少量の水で汚物を流すことができるため、給水が止まってもペットボトル2本程度の水で流せるので、高齢者や子供が一人で流すことが出来るトイレだと知り、是非導入してみようと思った。実際はまだ設置してから大きな災害が起きていないためその実用性は皆無だが、レジリエンストイレがあるだけで心強い気がする。使われないことが一番良いのだが、災害時には活躍に期待したいと思う。男女トイレの入り口です。向かって右手が男子トイレ、左手奥が女子トイレです。採用した木目調のプラスチック系床材は、空間演出の一翼を担うだけにとどまらず、乾式清掃への転換による衛生性向上にも効果的です。小便器は緩やかなカーブを描くように配置しました。意匠性に加え、省スペースと僅かではありますが隣の使用者の視線をカットすることにも意識しました。1階トイレの入り口。左側は扉の先で男女に分かれる男女トイレの入り口です。そして、右側がだれでもトイレです。車椅子利用者が出入りしやすいよう引き戸を採用しました。ピクトサインでは、男女、お年寄り、妊婦を表現し、だれでも使えるトイレであることが分かるようにしました。だれでもトイレ内のレジリエンストイレです。引き戸を開けると、トイレに向かってまっすぐアプローチできる広めの空間です。はね上げ式手すりなどを設け、便器の立ち座りや移乗をスムーズに行えるよう考えました。写真左手は掃除流しに通じる鍵付きの扉です。1台の掃除流しに対して男女トイレ側からもアプローチできるレイアウトになっています。レジリエンストイレ災害時の使い勝手を考慮し、だれでもトイレ内にレジリエンストイレを1台設置しました。「考えたのは、誰もが使いやすいトイレであるとともに災害に強いトイレであること。」狭山市立南小学校狭山市教育委員会教育総務課施設担当赤石裕貴【一般トイレ】大便器・普通便座:BC-P20SM・DT-PA250CH,CF-39CK,C-P145S,CF-37CK/小便器:U-406RU/多目的流し:S-21S/水栓金具:LF-16F-13【だれでもトイレ】レジリエンストイレ:BC-P112SA・DT-PB150CH/普通便座:CF-39CK/手洗器:L-D203SCHE/はね上げ式手すり:KF-471EH70全面改修を施した南校舎のトイレ。1Fにはカーブした壁が印象的な一般トイレとともに、利用者を限定しない「だれでもトイレ」を設置しています。この個室完結型のだれでもトイレには、断水時でも使用可能なレジリエンストイレを設置。洗浄水量の切り替えで、断水時も使い慣れたトイレを安心して使用することができます。災害時には地域の避難所になることから、レジリエンストイレを導入。外観全景改修前、南側校舎1階のトイレの大便器と数量は、男子トイレが洋風便器1台、和風便器2台、女子トイレが同じく1台と5台であり、和風便器の比率が高い状況でした。改修に向けては、快適性や清掃性など平常時、災害時を問わず必要な条件に加え、災害時の要配慮者の使い勝手も考慮して、全て洋風便器(男子トイレ2台、女子トイレ4台)にしました。器具数の見直しとレイアウトの工夫により、男女トイレの他に、だれでもトイレを新設しました。施主:狭山市/設計:株式会社武蔵野建築研究所・株式会社永塚建築設備設計事務所/施工:株式会社埼玉成光/所在地:埼玉県狭山市水野815-1/竣工:2019年9月6
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RESILIENCETOILETPORTFOLIO災害時/レジリエンストイレの運用汚物の搬送は手動給水方式を採用しました。1台のみの設置であり、レジリエンストイレの鉢内に搬送水を直接投入して下水道まで搬送します。投入の頻度は1時間毎にバケツ1杯(9L)です。夜間など運用面の負担を軽減する場合は、3時間毎にバケツ3杯(27L)に変更する対応も可能です。※災害への総合的な備えと洗浄水の調達南小学校は震災、風水害のいずれの場合にも利用が可能な指定避難所です。グランドの南端には食糧・生活必需品・毛布・発電機・浄水器・救助資機材などを備蓄するための狭山市南部備蓄倉庫が整備されています。※1時間あたりの使用回数は12回(要配慮者の使用も含め、一人あたりのトイレの占有時間は5分)です。123グランド内の備蓄倉庫4災害時に使用する洗浄水(搬送分含む)は、一般的な大便器に対するバケツによる洗浄(5L/回)と比較して65%の削減になり、洗浄水をプールから運搬するための労力を大幅に軽減できます。TechnicalInformation1搬送水の投入手順:鉢内の上側の段差部(2参照)まで水をためた上で洗浄ハンドルを操作します。バケツ3杯の場合には、この操作を3回繰り返します。投入の際、飛沫が周囲の床に飛び散らないように注意します。2鉢内の上側の段差部まで水をためた状態:図中の水位以上に洗浄水をためようとしても、便器オーバーフロー管を通じて余分な水は下水道へ排出する機構を備えています。あふれることを気にせず搬送水の投入作業が行えます。レジリエンストイレの地下ピット内配管5だれでもトイレ男子トイレ掃除流しレジリエンストイレPS上層階からの排水配管1階の排水配管撮影方向5レジリエンストイレ/排水横枝管の排水横枝管への接続部(手前)です。写真の左手すぐには基礎コンクリートがあります。また、90°大曲Y継手の右側横では男子トイレの手洗器の排水を接続している状況です。写真の奥が上層階からの排水配管(125A)です。34=60L555555555555一般便器のバケツ洗浄洗浄水:5L×12回=21L9+(65%減)レジリエンストイレ111111111111洗浄水:1L×12回搬送水:9L既存の地下ピットの有効高さは約1,500mmです。この他に排水配管の基礎貫通部の位置が施工上の制約でした。またレジリエンストイレは1階トイレの排水配管の最下流部(基礎貫通部に近い位置)にレイアウトされており、ここには上層階からの排水配管も集合するため、全ての配管を適切に取り回す点で少しだけ苦労がありました。災害時のトイレの運用・管理は資材や物資の整備や備蓄などともに重要な項目です。災害時のトイレ事情と課題などの概要説明をはじめとし、レジリエンストイレの取り扱い方法・運用方法の説明、実機による代用汚物を使用した排出状態の確認などを関係する方々(市職員、学校関係者)向けに実施し、理解を深めました。ハード・ソフト両面からの事前防災レジリエンストイレ/災害時の運用に関する資料(一部)topic7

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