複層ガラスシリーズカタログ 36-37(38-39)

概要

  1. 設計施工上のご注意
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共通対応できるガラスについては、各サッシにより異なります。⑫ガラスの取扱いには、緩衝材を活用し、衝撃や局所的な荷重を与えないように配慮ください。また、角部、エッジ部については、特に配慮ください。取扱いについては「ガラス取扱いポイントブック」をご参照ください。⑬ガラスは車上渡しを原則とさせていただいております。サイズ・構成によって非常に重くなります。■標準施工法について①複層ガラスは、周辺封着部の封着材が有機材料によって構成されており、その関係上、寿命のある製品です。②封着部が高温・多湿や紫外線照射などの条件にさらされると、封着材の劣化が短期間に進み、中空層内に水分が侵入して、内部結露を生じるなどの寿命低下を引き起こすおそれがあります。③リクシルの複層ガラス用サッシは、サッシやガラスとグレチャン、またはビードのすき間から雨水や結露水などが侵入しても、速やかに排水できる機構になっております。また、封着部を太陽光線から保護する納まりとなっております。■使用上のご注意①グレチャンは樹脂材のため、経年により若干収縮し、突合せ角部にすき間が生じることがあります。長期間、品質を保持いただくため、ガラス廻りの水密性が悪くなっている場合は、シーリング材などで補修してください。②万が一ガラス表面に傷がつくと割れるおそれがありますので、お手入れの際には必ず柔らかい布をご使用ください。洗剤をご使用の場合は、中性洗剤を使用し、最後に乾いた布で乾拭きしてください。落ちにくい汚れの場合は、中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、最後に洗剤が残らないように乾拭きして水分を拭き取ってください。砥粒、フッ化水素、強酸、強アルカリなどが含まれる洗剤は使用しないでください。サッシ内に侵入した薬剤が複層ガラスの封着剤にダメージを与え、寿命を短くします。③表面に傷がついてしまったり、欠けやヒビが発生しましたら、お早めに、お取り扱いのビルダー様、販売店様にご相談し、すみやかにガラス交換をしてください。④ガラスに張付けてあるラベルは、結露水、熱、紫外線などにより、はがれたり、色褪せすることがあります。⑤刻印部分に異物が付着したまま、指先などでこすった場合、異物が思わぬケガの原因となりますのでご注意ください。⑥冬期の夜間などにガラスの室外面が冷やされた後、湿度が高くなった場合、ガラスの室外面に結露が生じる場合があります。⑦日差しの当たる引違い窓や上げ下げ窓を長時間開け放つ場合は、内外の障子が重なり合わないようずらしてご使用ください。特に高断熱性能を有するガラスの場合、ガラス表面や内外のサッシ障子間が高温となり、一時的にサッシの開閉が困難になったり、熱割れが生じやすくなることがあります。⑧Low-E複層ガラスの特殊金属膜は日射熱を吸収し、特に夏の暑い時期に高温となることがあります。⑨ガラス表面が曇ったときなど、吸盤跡やラベル跡が浮き出てくることがあります。通常のガラスクリーナーでは落とせない場合、自動車ガラス用油膜除去剤をご使用いただくと落とせることがあります。⑩網入りガラスは、サビに対応するため、網にメッキ処理などを施し、サッシやグレチャンなどに排水構造を備えておりますが、サビを完全に防ぐものではありません。また、網入りガラス製造時に高温状態となるため、網の表面が酸化して黒っぽく変色していることがありますが、性能上問題ありません。そして、ガラスの表面には板ガラス製造上に発生する微細な凹凸が見られることがありますが、不具合ではありません。⑪ガラス面にフィルムを張付けると、熱割れが起こりやすくなることがあります。フィルムの仕様については、フィルムメーカーに問い合わせください。⑫気温や気圧の変化に伴う内圧変化の影響により、封着剤が中空層にはみ出してくる場合がありますが、品質には影響ありません。⑬窓やドアの乱暴な開閉は、ガラスにも損傷を与え、割れや機能を低下させる場合がありますので、ご注意ください。⑭サッシ框内に入る外周部に、製造時の養生を目的としたテープが張り付いています。サッシご使用中に、ごくまれにサッシ框より出てくることがありますが、はみ出し部を取り除いても性能上問題ありません。■設計上のご注意装着されるサッシに適合するガラスを選択してください。特に防火戸の場合、防火性能を満たすことができなくなる場合があります。①複層ガラスは、製造後の切断加工ができませんので、正確な寸法でご注文ください。②高温(およそ70℃以上)の環境下での長時間使用は複層ガラスの封着材の耐久性を著しく低下させ、複層ガラスとしての寿命を短くします。③複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気やガスを封じ込めた構造です。気温や気圧の変化により、中空層の膨張・収縮でガラスがたわみ、ガラスに映る反射映像のゆがみが生じることがあります。④テラスについては、3mm厚で耐風圧性能を満足する場合でも、破損や変形の安全性を考慮して、4mm厚以上のガラスをおすすめします。⑤スペーサー部は、カタログに記載のイラストと仕様が異なる場合があり、混在することがあります。また、スペーサーのつなぎ目はコーナー部または、辺の中間部(1~4か所)となり指定することはできません。⑥複層ガラス、トリプルガラスは、標高の高い地域(目安として標高500m以上)にご使用の場合、内圧の影響により、中空層が膨らみ、ガラスの破損に至る可能性があります。内圧の影響を抑えるために、「高地用複層ガラス/トリプルガラス」をご使用ください。「高地用複層ガラス/トリプルガラス」は、商品シリーズ・ガラス構成・ガラス寸法に制約があります。弊社営業にご相談ください。※トリプルガラスの場合、内外のガラスを4mm厚とすることで破損のリスクを下げられる場合もあります。⑦3mm+中空層(10mm以上)+網入りガラス6.8mmの構成で短辺寸法が300mm以下の場合は、冬期における内圧低下により、3mmガラスが破損する可能性があるため、4mmに変更してください。⑧トリプルガラスは、複層ガラスと比べ、ガラス枚数の違いによりLow-Eガラスの色味が若干異なります。⑨日射反射率の高いガラスをご使用の場合、反射光が一般ガラスより強くなります。ガラスのゆがみで太陽光が集光し、光の反射が強くなる場合があります。ごくまれに、反射光が当たった個所の状況や環境により、焦げ付きや溶融が生じることがあります。⑩商品の色や見栄えは印刷の特性上実物と多少異なる場合がありますので、サンプルでご確認ください。⑪ガラスの組合わせにより製造できない場合があります。⑫ガラス破損時に交換が可能な工法、納まりとしてください。⑬Low-Eガラスの特殊金属膜は非常に薄いため、非常進入時などのガラス破損作業に支障はありません。⑭Low-Eガラスの特殊金属膜にコーティングの際、若干のピンホールが生じていることがあります。⑮サイズや厚みが大きいガラスは重量が大きくなります。ガラス受け入れや納品、施工について重量対策を行ってください。⑯発注される時期により、Low-Eガラスの色味、型ガラスの模様、網入りガラスの網目ピッチが若干異なる場合があります。⑰複層ガラスに使用するガラスは、大きな板を必要寸法で切り出して使用します。切り出す位置や向きにより、型ガラスの模様が異なって見えることがあります。⑱Low-Eガラスは透過光と反射光で色調が異なります。■施工上の注意①複層ガラスの機能を長期間保つためには、施工法が重要になります。必ず標準施工法をお守りください。②複層ガラスの封着部を露出する突き合わせ施工などには、使用できません。③排水性確保のため、水抜きに配慮した孔あきグレチャンをご使用ください。④グレチャン付複層ガラスは、水抜き孔を必ず下辺にしてください。⑤排水性維持のため、グレチャンおよびサッシの水抜き孔は絶対にふさがないでください。⑥複層ガラスには、室内側を表示したラベルが添付されており、施工時にはそれに従ってサッシにはめ込んでください。⑦複層ガラスは直射日光を避け、風通しのよい室内に保管してください。直射日光にさらされたり、高温になると、封着材の耐久性を著しく低下させたり、日射によりグレチャンが変形し框が抜けたり、突合せ部にすき間が生じることがあります。⑧保管時、下辺エッジが均等に支持されるように立てかけてください。⑨グレチャン付複層ガラスを取り扱う場合は、グレチャンのみを持ったり、引っ張ったりせず、必ず、ガラスと一緒に持ってください。⑩ガラスに火花が当たると、ガラスが溶解し、へこみが生じたり、黒く変色することがあります。補修はできません。⑪ガラスにモルタルやパテなどが付着した状態で、スクレイパーなどでこすると傷の原因になります。複層ガラスの設計施工上のご注意商品の色は、印刷の特性上実物とは多少異なる場合がございますのでご了承ください。36水抜き孔横から見た図90°緩衝材背当て壁
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強化複層ガラス①強化ガラスは、外力がかかっていない状態で、不意に破損する場合があります。室内側に強化ガラスをご使用ください。また吹き抜けなどで強化ガラスの上端から床面など、ガラス破損時の破片が到達する箇所までの高さが3mを超える場合には、落下防止措置を行ってください。②熱処理の影響により、一般のフロート板ガラスと比較して、反射映像のゆがみや透視ひずみが大きくなります。また、筋状、もしくは斑状の模様が見える場合があります。日射の状態によっては、虹模様のように見える場合もあります。③一般のガラスと比べ、表面硬度がやや低くなっておりますので、同様の取扱いでも傷がつく場合があります。清掃時には、金属製の清掃用具を使用しないでください。④ガラス破損時に破片は粒状になりますが、粒が離れずに塊になることがあります。また、破損時に音を発する場合もあります。防犯性は高くありませんのでご注意ください。①格子入り複層ガラスの格子ピッチはアルミ組子とあわせる設定にはなっておりません。②連段窓ができる装飾窓については、連段窓した際に縦横それぞれの格子のピッチがあうように調整しております。ピッチの確認については、弊社営業所にご確認ください。(サッシのシリーズ、品種、仕様により格子の位置が合わない場合があります。)③サッシの品種、寸法によっては格子が入らない場合があります。④格子材がサッシの開閉時の衝撃などにより、ガラス面に接触し音を発することがあります。これは個々のガラスで発生の仕方に差が生じる場合があります。格子入り複層ガラス⑤ガラスと格子が接触し、筋のように見えることがあります。⑥格子入り複層ガラスは、ガスの充填率が一般品より低くなります。⑦格子材は温度による伸縮をあらかじめ考慮して、端部にすき間を設定しています。⑧Low-Eガラスと組み合わされる場合、Low-E特殊金属膜の色を通して見られることとなります。アタッチメント付複層ガラス①許容耐風圧は、S–2(120)等級で設計されております。したがって、建物3階など、高い耐風圧を必要とされる場所にはご使用になれません。②アタッチメントの水抜き孔が必ず下辺に来るようにしてください。③サッシのタイプによっては、取り付けできなかったり、仕様が制限される場合があります。必ず取付可否の確認を行った上で発注を行ってください。④突き合わせによるご使用はできません。ガラスの重量と厚みが増えるため、窓の開閉が重くなったり、網戸などが開閉しにくくなることがあります。⑤アタッチメント形材の室内外の向きは、サッシ商品により異なります。⑥施工時にアタッチメントの突き合わせ部にすき間がないことを確認してください。すき間がある場合はシールで必ずふさいでください。⑦アタッチメントを分解しないでください。⑧サッシ組み付け前に持ち運ぶときは、アタッチメントだけを持たずに、ガラス全体を持ってください。⑨アタッチメントの角部は、若干の段差やバリがある場合があります。指先などで触れた場合、思わぬケガの原因となることがありますのでご注意ください。⑩ガラス面は断熱できますが、既存のサッシとアタッチメント部分はアルミのため、断熱性能はありません。アタッチメント付複層ガラス対応可能な商品・品種例※製品サイズやガラス厚により、取りつかない場合があります。シリーズ品種シリーズ品種シリーズ品種シリーズ品種アトモスⅡ、AS(アトモスⅡ)、ATUCT障子、NT障子NCVオペラFIX窓NCVゼファー両縦すべり出し窓太陽バラエティサッシ縦すべり出し窓縦すべり出し窓横すべり出し窓横すべり出し窓アトモスNT障子、AT障子両縦すべり出し窓内倒し窓上げ下げ窓CX上げ下げ窓片引き窓両縦すべり出し窓太陽ダブルハング窓横軸回転窓内倒し窓NCVゼファーFIX窓横すべり出し窓折れ窓はめころし窓(FIX)縦すべり出し窓内倒し窓チムニー窓外倒し窓押し出し窓オーニング窓上げ下げ窓引違い窓引違い窓テラスドア防災安全合わせ・安全合わせ・合わせトリプルガラス/複層ガラス①サッシ枠内に侵入した結露水や雨水などの水分によりガラスの周辺部が白く濁ることがありますが機能上問題ありません。②安全合わせガラスと防災安全合わせガラスは、官民合同会議が定める「防犯性能の高い建物部品」です。ただし、防犯を保証するものではありません。また、このガラスを使用されるサッシが「官民合同会議」の防犯建物部品でない場合は、官民合同会議における防犯性能の高い窓となりませんので、ご注意ください。③大きなサイズの合わせガラスにおいて、製法上、若干の虹模様が部分的に見える場合があります。高温(およそ70℃以上)の環境下になると、特殊フィルムに泡が発生する場合があります。④太陽光線の紫外線域について高いカット率となりますが、可視光線域については、一般のガラスと同様に透過します。衣類や家具などの対象物によっては、紫外線域以外の波長で変色、退色する場合がありますのでご注意ください。⑤一般のガラスと見た目による差は無く、侵入犯に対する威嚇効果はありません。(刻印やラベルによる商品表示は、侵入犯に対する威嚇効果を期待するものではありません。)⑥防災効果は、一般的なガラスと比較した相対的な効果をうたったものであり、あらゆる災害に対して効果を保証するものではありません。災害発生時、または、それが想定される場合、最大限の安全策を取るようにしてください。複層ガラスの設計施工上のご注意37

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