すべりの科学 10-11(12-13)

概要

  1. すべりの評価
  2. 試験機によるすべりの評価
  3. すべりの評価
  4. もうひとつのすべり評価法
  1. 10
  2. 11

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10※施工例はイメージになります。すべりの評価床材料別のC.S.R4下のグラフの評価指標は、一般的なはきものを着用した場合の床材料別のC.S.Rです。床面は泥を散布した状態での測定です。(ここでは代表的例を取り上げています。データは参考値で、実際にはかなりのバラツキがあります)今後、ある環境下において、はきものの種類、表面状態、動作などを厳密に定義し、それぞれのC.S.Rを測定することができれば、その環境に適した床材の開発に有効なデータとなります。C.S.Rを取り入れた公的指針と基準値の紹介公的機関もすべり評価としてC.S.Rを取り入れつつあり、代表的なものを下記にあげました。この中ではC.S.Rの推奨値を0.4以上としています。(参考)「東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル」では、建築物の床材のすべりの評価指標として、C.S.Rを用いるよう求めており、誘導基準として具体的なC.S.R値を以下のように定めています。履物を履いて動作する床、路面0.4以上また、「同一の床において、C.S.Rに大きな差がある材料の複合使用は避ける」よう求めています。◆日本建築学会「床の性能評価の概要と性能の推奨値」◆国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」◆東京都「福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル」無ゆうABCDEタイル床材料金こて仕上げ本磨きバーナー仕上げノンスリップ仕上げC.S.R(泥散布状態)コンクリート石材A…石材(本磨き・水磨き)B…モルタル・コンクリート(金ごて仕上げ)C…セラミックタイル(無釉)D…石材(バーナー仕上げ)E…モルタル・コンクリート(ノンスリップ仕上げ)すべりにくく快適な歩行感のある舗装用タイル。水濡れ状態を素足で歩くプールサイドなどには、表面に特殊な凹凸を施して、すべりにくさと歩行の快適さを提供するタイプが使用される。CARNAFITNESS&SPAオーナー:タラサ志摩スパ&リゾート株式会社設計:有限会社スパイラル/特注品浴室など湿気の多い場所には、すべりにくく、抗菌作用のあるタイルもある。
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11車のスリップの測定に有効な方法1O-Y・PSM(東工大式すべり試験機)は、すべりを評価する代表的な方法のひとつですが、BPST(BritishPortableSkidResistanceTester英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスター)も、すべりの評価法としてよく知られています。交通事故と関連する路面のすべりを測定するために、実際に車を走らせてすべり抵抗を測定する方法が行われていますが、莫大な費用と時間を必要とします。この振り子試験機BPSTは、低コストでかんたんに測定できる試験機として、英国国立道路研究所が開発したものです。測定の方法は、振り子の先にゴム製のスライダーをとりつけ、振り子が降り下ろされたときのスライダーが測定面を通過するときの抵抗の程度を目盛りによって読み取ります。目盛りの単位は、O-Y・PSMのC.S.R値に対して、BPN(BritishPen-dulumNumber)値が使われます。測定のときに測定面を濡らすのは、経験的に路面が濡れているときにすべりが生じやすいと考えられているからです。車のすべりを推定するための試験機として開発されたBPSTの値は、比較的平滑な路面の場合、時速約50km/hで走る車のすべりと相関が高いといわれます。いいかえれば、アスファルトなどを走る車のすべりを考えるには適当ですが、歩行者のすべり評価に適用するには注意が必要です。歩行者のすべり評価に応用する場合の注意点21989年3月、東京都建設局から出された『歩行者系道路のカラー舗装設計・施工指針(案)』のなかで、BPSTが歩行者の感じるすべりを測定する試験機として取り上げられ、すべり基準としてBPN値40以上と記されています。この基準は、東京都土木技術研究所がすべりの官能検査とBPN値の関係を検討して設定されたものです。しかし、それは雨がかかる公共の場所に使用する舗装材を対象とした基準値であり、それを取り扱う際は次のような点に注意します。●基準値「BPN40以上」は「雨がかかる公共の場所」が対象です。個人住宅の玄関まわりなどの私的な場所や、一般建築物の内部、モール街や地下街など公共の場所でも雨のかからない場所は、対象になっていません。素足で歩行する浴室やプールサイドも対象外です。●振り子式のBPSTは、凹凸の大きな面では安全性が過小評価され、凹凸の小さい面では過大評価される傾向があるといわれています。●この試験機は、基本的に車との対応を考慮した設計となっているので、人間の歩行時の動作と対応しない場合もあります。こうした点も踏まえて、歩行者のすべりを考えるには、人間の官能検査を基にしたO-Y・PSMのC.S.RとC.S.R・B値を採用することが望ましいでしょう。もうひとつのすべり評価法   英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスターO-Y・PSMは、人間のすべりの尺度を測定する最適の方法であると認知されつつあります。ここでは、その他のすべり測定方法の例として、車のすべりの測定に適した英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスターを紹介します。ふたつのすべり評価法の特徴C.S.RBPN❖実状と対応する評価車のすべりとの相関人間のすべりとの相関×〇❖測定する表面フラット面、凹凸の小さい面(コタタキ面など)凹凸の大きい面(スロープ用タイルなど)〇×表面付着物、はきもの、人間の動作の影響の評価×最適 〇適する 場合によって適する ×適さない

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