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不安でいっぱいの避難所生活だからこそ、いつものように使えるトイレが安心につながる。避難所として指定されている全国の公立小・中学校の割合は約95%にのぼりますが、十分な対策を講じている学校はまだまだ少ないようです。※1災害時、ライフラインの遮断が起きると避難所であってもトイレが使えなくなってしまいます。避難所となる学校は子どもからお年寄り、障がいのある方なども集まる場所。常設の水洗トイレと災害用トイレ(携帯式・マンホール式・仮設式など)を併用するなど、状況が許す限り普段と同じように利用できるトイレ環境をつくり、提供することが大切です。94.9%災害時の避難所に指定されている全国の公立小・中学校の割合避難所に指定されている学校の防災機能の保有状況[断水時のトイレ]携帯トイレや簡易トイレ等の確保のほか、マンホールトイレ、配管の工夫等により断水時にプールの水や雨水を洗浄水として使用できるトイレを保有している学校は6割程度です。59.9%4災害への備えいつでも安心して使用するために
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劣悪なトイレ環境は避難所生活でのさまざまな問題を引き起こす原因になります。避難所生活でのトイレの問題点として、もっとも多くの声が挙がったのが、「衛生面での不安」※2でした。断水すると水洗トイレは機能停止し、トイレ環境が悪化します。不衛生なトイレに行く回数を減らすために、水分や食事の摂取を控えることで体調不良を引き起こしてしまうおそれもあり、注意が必要です。また、断水によって機能しなくなった水洗トイレは菌の温床となり、食中毒や感染症などのリスクを高める要因になることもあります。トイレを衛生的に保つことで避難者の健康被害の悪循環を断ち切りましょう。避難所生活でのトイレの問題点(熊本地震n=377)※2トイレ機能停止の影響※34∼7日17%3日以内34%8∼14日28%15∼30日7%1ヶ月以上14%最も日数を要した自治体は65日トイレ環境の悪化臭い、汚い、暗い、怖い、寒い、遠い、男女共用数が少ない、段差がある、プライバシーがない等水洗トイレ機能の停止飲まない・食べない糞口感染下痢・嘔吐・伝播体力・免疫力の低下体調不良健康被害、震災関連死等なるべくトイレに行きたくないウイルス保持者や食中毒の人が使用したトイレまわりに菌が付着構造体の改修外装の改修内装の改修空調設備の改修長寿命化改修の主な項目トイレ設備の改修※4感染源ウイルス保持者食中毒衛生面での不安数自体の不足利用ルールが明確ではない高齢者への配慮がない和式トイレが多い防犯上の不安男女別の配慮がない特になしその他39.0%32.6%20.7%17.0%13.3%9.5%4.8%31.0%5.3%不衛生なトイレ、トイレの不足が避難所生活での大きな困りごとに。※1:出典文部科学省「(別紙)避難所となる公立学校施設の防災機能に関する調査の結果について」(R1.8)※2:出典内閣府「平成28年度避難所における被災者支援に関する事例等報告書」(H29.4)※3:出典内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(H28.4) 避難所の開設と災害用トイレの配備にはタイムラグがあります。避難所が開設しても災害用トイレが配備されるまでに時間がかかってしまうことも少なくありません。東日本大震災では仮設トイレが配備されるまでに1ケ月以上かかったと1割以上の自治体が回答しています。過去の教訓から、災害時にも強い常設の水洗トイレを整備する必要性が高まっています。4∼7日17%3日以内34%8∼14日28%15∼30日7%1ヶ月以上14%最も日数を要した自治体は65日水洗トイレ機能の停止東日本大震災で仮設トイレが被災地の避難所に行き渡るまでに要した日数(n=29)※3学校5
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