左ページから抽出された内容
CONCEPTINTRODUCTION便器高さ座面高さ移乗しやすい大便器の高さ(便器高さ・座面高さ)便器・便座の使いやすさには、「便器への移乗、立ち座り」と「座っている姿勢の安定保持」の2つの観点で考慮する必要があります。また、車椅子と大便器間の移乗方法には、直接移乗する場合、一旦立ち上がってから移乗する場合、介助されながら移乗する場合など身体状況によって移乗方法もさまざまです。便器高さ・座面高さ便器の種類①一般型一般的な座面高さの便器便器高さ385mm程度座面高さ420mm程度(参考値としてシャワートイレ組み合わせ時の座面高さ)クイックタンク式床置き便器パブリック向けタンクレストイレパブリック向け床置便器多機能トイレパック便器高さ:385mm/座面高さ:420mm便器高さ:385mm/座面高さ:420mm便器高さ:385mm/座面高さ:420mm便器高さ:385mm/座面高さ:420mm②高座面型(高リップ)高座面型の便器便器高さ420mm程度座面高さ450mm程度(参考値としてシャワートイレ組み合わせ時の座面高さ)パブリック向け洋風便器(高リップ)タンクレストイレ(高リップ)便器高さ:420mm/座面高さ:455mm便器高さ:420mm/座面高さ:455mm1.さまざまな大便器の座面高さ大便器の座面の高さには、一般的な高さ(座面高さ420mm程度)と高座面便器(座面高さ450mm程度)があります。身体状況と各移乗方法と合わせて、移乗しやすい大便器(座面高さ)の選定が必要です。下表に、身体状況、特に上肢・下肢の自由度による移乗方法の傾向と移乗しやすい座面高さの目安についてまとめました。2.身体状況による移乗方法とおすすめ大便器高さ移乗方法身体状況車椅子の座面高さ車椅子座面と大便器座面の高低差と移乗のしやすさ使いやすい大便器種類おすすめ便器上肢下肢便座高さ(目安)座位移乗(立てない)筋力が弱くプッシュアップでの移乗が不可(スライド移乗)力が入らない動かない高い車椅子の座面と大便器座面の間の高低差をできるだけ抑えること高座面の大便器450mm②高座面型低い一般的な座面高さの大便器420mm⓵一般型少し力が入る−−車椅子の座面と大便器座面の間に高低差はある程度あっても移乗できるどちらでも使える420~450mm⓵一般型筋力がありプッシュアップでの移乗が可(プッシュアップ-スライド移乗)−−−−立位移乗(一旦立ち上がれる)手すりがあれば一旦立ち上がって移乗ができる車椅子の座面と大便器座面の間の高低差があっても、ほぼ問題なく移乗ができる介助者同伴介助者のサポートがある(上肢・下肢ともに筋力が弱い)18
右ページから抽出された内容
CONCEPTINTRODUCTION洗⾯器は、車椅子で⼗分近づけるよう、⾜元の空間が確保された薄型形状で車椅子に座っている状態で⼿洗いができる⾼さ。•洗⾯器の⾼さは、およそ750mm•洗⾯器下の膝が⼊る空間高さは、およそ650mm•鏡は、車椅子使用者と立位で使用される方と兼⽤ができるよう、縦⻑のものを設置。⼿荷物に配慮し、⼊⼝から⼤便器への動線上にフックを設置。車椅子に座っている状態で届く高さは、およそ1200mm。4.洗⾯器と鏡の形状5.⼿荷物を掛けるフックの設置位置750mm650mm700mm以上※700mm以上230mm以上700mm以上※50∼70mmまたは200mm以上400mm以上800mm1000mm1200mm設計ポイント個別用途に配慮したトイレ座位のバランスがとりにくい身体状況の方の脱衣介助が必要な場合、介助者の負担の軽減のために大型ベッドを設置します。「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」にて床面積2,000㎡以上の特別特定建築物には「1以上の車椅子使用者便房には大型ベッドを設ける」と明記。大型ベッドのまわりには、車椅子からの移乗や脱衣等の介助のためのスペースを確保します。ユニバーサルシート縦型(コンビウィズ社製)ユニバーサルシート横型(コンビウィズ社製)[ユニバーサルシート縦型について][ユニバーサルシート横型について]緊急時にトイレ内から外部に避難ができる様、ベッドを開いた状態でも幅700mm以上の避難経路が確保できるレイアウトとする。・車椅子を寄せて移乗するためのスペース700mm程度を確保・介助動作のためのスペースを400mm程度確保3.重度の障害者と介助者への配慮19PUBLICTOILETPLANNINGBOOK
お探しのページは「カタログビュー」でごらんいただけます。カタログビューではweb上でパラパラめくりながらカタログをごらんになれます。