23パブリックトイレプランニングブック 16-17(18-19)

概要

  1. 設計の考え方
  2. [設計ポイント]個別用途に配慮したトイレ
  3. 車椅子使用者への配慮ポイント
  1. 16
  2. 17

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CONCEPTINTRODUCTION設計ポイント個別用途に配慮したトイレ入口の扉は、車椅子での開閉のしやすさに配慮し引き戸とする。車椅子でスムーズに通過ができるよう、開口は有効で900mm以上(最小850mm)確保。扉に近づいた際に扉の取手や鍵に手が届きやすいよう、車椅子のフットレストや後輪が入り込むための袖壁(300mm程度)を設置し、スペース確保。トイレへの出入りの際の通路での方向転換のスペース確保のため、車椅子使用者用トイレの前の通路幅は1,200mm以上確保。⼤便器から洗⾯器に向かったり、出⼝に向かうなどトイレ内では⽅向転換をする必要があります。そのため、トイレ内には車椅子が回転するためのスペースとして回転域φ1,500の円が描けるスペースの確保が必要。【正⾯アプローチ】⼤便器の正⾯に車椅子を寄せて、移乗せずに、カテーテル等を使⽤して排泄する場合。また、⼤便器に正⾯から⾺乗り状態で移乗する場合等。【直⾓アプローチ】⼤便器に対して直⾓に車椅子を寄せて、⼿すりを掴んだり座⾯をプッシュアップしながら直接移乗、もしくは、⼀旦⽴ち上がってから移乗する場合。【斜め前⽅アプローチ】⼤便器の斜め前⽅に車椅子を寄せて、⼿すりを掴みながら⼀旦⽴ち上がってから移乗する場合。【側⽅アプローチ】⼤便器に対して横に車椅子を寄せて、⼿すりや座⾯などで体をプッシュアップしながら座位のまま直接移乗する場合。車椅子での⼤便器へのアプローチや移乗の方法は、⾝体状況によりさまざまです。多様なアプローチへの対応に配慮し、⼤便器前⽅には、およそ1200mm、側⽅は700mm程度以上のスペースを確保。1.入口・開口部2.トイレ内での方向転換のためのスペース[⼤便器へのアプローチ例]3.大便器まわりのスペース車椅子使⽤者への配慮ポイントabdc900mm以上300mm程度1200mm以上ⓐⓑⓒⓓ∅1500mm1200mm以上700mm以上16
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CONCEPTINTRODUCTION車椅子からの移乗や⼤便器からの⽴ち座り、座った姿勢の保持のために⼤便器の両側に⼿すりを設置し、動作の安定をサポートします。壁側は垂直・⽔平⽅向の⼿すりが⼀体となったL型⼿すりを、反対側には必要に応じて動かすことのできる可動式⼿すりを設置。車椅子から⼤便器への移乗で⼀旦⽴ち上がる場合、壁側のL型⼿すりの垂直部分を掴み、姿勢を保持しながら⽴ち座りをする。⽴った姿勢でズボン等の脱ぎ着をする際、⽴位の姿勢を安定させるためL型⼿すりの垂直部分に寄り掛かる。⼤便器上に座ったり後始末時に⾝体を傾ける際、⼿すりの⽔平部分をつかみ姿勢の安定を保つ。【設置位置】L型手すりの設置位置は便座の先端を基点として、縦部分は前方200~300㎜。水平部分は、基点(便座面)より上方へ250㎜程度が目安。反対側の可動手すりの水平部分も同様。また、両側手すりの設置間隔は、大便器の中心から両側に350㎜程度とする。背もたれがあると、座った姿勢が安定し、長時間での利用も安心です。また、介助が必要の場合でも、座位が安定するので、介助の負担も軽減できます。4.手すりの設置位置⼤便器や車椅子からの⽴ち座りのサポート⾐服の脱ぎ着の動作のサポート⼤便器上での姿勢保持のサポート5.背もたれの設置可動式手すりL型手すり250mm200∼300mmL型手すり可動式手すりL型手すり350㎜程度350㎜程度17PUBLICTOILETPLANNINGBOOK

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