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表2.3 技術的助言の対象となる適用条件構成材料適用条件イ)下地①コンクリート、押出成形セメント板②①に、有機系下地調整塗材(LIXIL:スーパーベース)※1を塗布した下地 ※1:塗布面積の制限なし③コンクリートに、セメント系下地調整塗材※2を塗布した下地 ※2:1箇所あたり0.25㎡未満の塗布面積に限る。→0.25㎡以上の箇所は、打診検査。〈補足〉従来のモルタル下地、ALC下地は対象外です。ロ)有機系接着剤JISA5557に適合する変成シリコーン系または ウレタン系の1液反応硬化形有機系接着剤(LIXIL:EGR-V2SP,EGR-V2EW)図書の種類明示すべき事項仕上げ表下地及び外装を構成する材料の種別立面図有機系接着剤張り工法による外壁タイルの位置構造詳細図外壁の断面、外壁タイルの形状施工記録下地調整塗材等を下地に塗布した記録(塗付位置、塗付内容)検査記録有機系接着剤の充填状況を検査した記録、竣工時の外壁タイルの引張接着試験の記録具体的な検査方法は、6.3(1)③に示す「施工中の検査」を参考にしてください。また、引張接着試験の実施場所を立面図に図示し、破壊状況の写真を添付します。表2.4 施工記録等2.3 引張接着試験①実施箇所 引張接着試験の専門知識を有する者が、該当する面の各階1箇所にて実施し、その結果の判定基準への適合を確認します。②判定基準 具体的な試験方法、判定基準は本紙7.2「接着力検査」及び、(一社)全国タイル業協会ホームページの定期報告制度のページを参考にしてください。 なお、1回目の引張接着試験において判定基準に適合しない場合は、当該調査を行った部分の周囲おおむね0.25㎡以内の部分の3箇所で改めて引張接着試験を行い、その結果、全ての位置で判定基準に適合していることで良いこととできます。前述の適用条件に該当し、施工記録を残す工事管理を行って頂くために①②に留意してください。また建設会社から施主(所有者)に引渡す書類の一つとして施工記録を提出し、10年超後の定期調査に活用することになります。①設計の留意点 設計図・特記事項は下記に留意してください。 接着剤張りは「定期報告用の施工記録を提出」と記述ください。 接着剤張り仕様(LIXIL:スーパーベース工法)を「仕上げ表、立面図、構造詳細図」に記述してください。2.4 設計・施工の留意点下記①に該当するタイル外壁で、②に掲げる施工記録により①の内容が確認された場合に適用されます。①下地等の適用条件 有機系接着剤張り工法による外壁タイルで、表2.3の仕様にて適切に接着されたもの。②施工記録 施工記録に必要な図書を表2.4に記載します。2.2 技術的助言による合理化の適用条件102■定期報告制度における接着剤張りの扱い
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下地補修範囲記録図サンプル…有機系下地調整塗材・打継部(①−A)・型枠の目違い(①−B)・コーナー(①−C)工事名承認作業所〇〇建設㈱〇〇支店〇〇立面詳細図ABCD月日月日図名縮尺NO.EF…セメント系下地調整塗材 (0.25m2未満の補修)・豆板補修(②)…補修なし…セメント系下地調整塗材 (0.25m2以上の補修)・窓まわり(③−A)・コーナー(③−B)①−C①−A③−A①−B③−B②①②③図2.1 下地調整塗材の塗布記録の書面作成例番号破壊位置および破壊面積比率(%)破壊荷重試験体面積引張接着材齢判定実施者試験部位強度TATASASCSCT+A+SAT+SA+CSCNWLmm2N/mm2日mmmm1307070302,35045954,2750.5526○□□2109090103,20045954,2750.75 26○□□320602060401,90045954,2750.44 31○□□4703070302,43045954,2750.57 29○□□51001003,51045954,2750.82 30○□□6406060402,67045954,2750.62 30○□□789業者名 ○○○○○○○4)引張検査記録 ■面(コンクリート、押出成形セメント板の上、有機系下地調整塗材で補修した下地) ※破壊面の写真はすべて添付すること①T+A+S≧50%②1)AT+SA+CS≦50%の場合C≦25%②2)AT+SA+CS≦50%の場合0.4N/m㎡記号破壊の位置TタイルAT接着剤とタイルの界面(未接着も含む)A接着剤SA有機系下地調整塗材と接着剤の界面S有機系下地調整塗材CSコンクリートと有機系下地調整塗材の界面Cコンクリート※押出成形セメント板の場合は、コンクリートを読み替える。[検査要領]200㎡につき1箇所試験材齢は2週間以上Tタイル接着剤有機系下地調整塗材コンクリートATSACSASC26引張検査記録図①サンプル32145工事名承認作業所〇〇建設㈱〇〇支店〇〇立面詳細図ABCD月日月日図名縮尺NO.EFこちらの作成例は、(一社)全国タイル業協会HP(http://tile-net.com/)に掲載されています。図2.2 引張接着検査の記録の書面作成例実施箇所を立面図に記録試験結果を記入実施箇所ごとの破壊状況を添付 「コンクリートの仕上がりの平坦さは『3mにつき7mm以下』とし、有機系下地調整塗材(LIXIL:スーパーベース)により、『1mにつき3mm以下』の下地精度」と記述してください。②工事管理の留意点 タイル工事管理は、建設会社と工事業者が事前に役割分担を決めた上で、元請け(建設会社)の責任で下記要領(参考)を実施してください。 施工記録(下地調整塗材の塗布記録)は、下地調整塗材が施工された範囲を種類毎(ⅰ~ⅲ)に色分け等して立面図(タイル割付図など)に図示・記録します。(参考:図2.1)ⅰ:有機系下地調整塗材ⅱ:セメント系下地調整塗材 0.25㎡未満ⅲ: 〃 0.25㎡以上※※ⅲ範囲の10年定期調査は打診になります。 接着剤の充填状況を記録した検査(プロセス検査)は、午前と午後の各1回、張り手がタイルを剥がして充填状況を確認し、その割合を記録してください。 引張接着検査の記録は、引張接着試験の実施場所を立面図に図示し、破壊状況の写真を添付してください。(参考:図2.2) 施工記録および検査記録を作成し、施主(所有者)に提出してください。111387.1.26.1.2.3.45.1.2.3.4.5.6.7.82.1.2.3.44.1.2.3.4.5.6.7.8.9.102.2 技術的助言による合理化の適用条件/2.3 引張接着試験/2.4 設計・施工の留意点
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