接着剤張り技術資料 2-3(4-5)

概要

  1. 1 タイル張りの躯体保護効果
  1. 2
  2. 3

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31387.1.26.1.2.3.45.1.2.3.4.5.6.7.82.1.2.3.44.1.2.3.4.5.6.7.8.9.10図1.1 軍艦島全景RC造及びSRC造の建物にタイル仕上げを行うとコンクリート躯体の中性化抑制効果が高く、建物の長寿命化に効果を発揮することが、東京理科大学建築学科今本教授らの実建物の調査で検証されています。(1)軍艦島の建物調査東京理科大学今本研究室では「黎明期の建築物におけるタイルの躯体保護機能」に関する研究をすすめられてきました。その一つとして、世界文化遺産に登録された長崎市の軍艦島の調査結果を紹介します。「軍艦島」は1800年代から炭鉱として開発され、1916年には日本で最初のRC造の高層集合住宅が建設されるなどの整備がすすめられ、最盛期には5,000人以上の人口がありました。しかし、国のエネルギー政策の転換によって、1974年に廃鉱になり、それ以来無人島になりました。無人島になって40年が経過しています。軍艦島の建物は、RC構造物が海に囲まれて建っていることから、塩害のリスクが非常に高く、台風のシーズンには高波に洗われるという過酷な自然条件を繰り返し受けることによって、深刻な劣化状況となっています。調査の結果、RC造の建物は図1.3に示すようにコンクリート中の鉄筋が腐食しており、地震が発生したら崩壊するような状況になっています。木材は何とか形は残っていますが、雨掛かりの影響でかなり朽ちており、窓ガラスはほとんど破壊されています。また、鉄製材料の腐食は著しく、原形をとどめていません。

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