接着剤張り技術資料 48-49(50-51)

概要

  1. 5 設計上の留意点
  2. 5.4 接着剤
  3. 5 設計上の留意点
  4. 5.5 伸縮調整目地
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(2)FA-S工法、FA-L工法用接着剤施工方法に合わせ、ビード状施工を行う場合には「EGR-B」、点状施工を行う場合には「EGR-D」を使用します。EGR-B、EGR-Dはどちらも1液硬化形変成シリコーン樹脂系であり、JISA5557:2010(外装タイル張り用有機系接着剤)に適合する接着剤です。600mm角タイルの場合の標準的な使用量は、EGR-Bでは1㎡あたり2.5~3本、EGR-Dでは接着剤厚さ10mm想定で1㎡あたり1~1.5本です。JISに基づいて接着強さを測定した結果を以下に示します。試験は70mm角のモルタル板に接着剤を塗り付け、50mm角のタイルを張り付けました。表5.7に示す養生及び処理を行った後に、引張試験を行い、接着強さと破壊状態を求めました。JISに規定される接着強さの基準とEGR-Bの性能データを表5.9に、EGR-Dの性能データを表5.10に示します。いずれの試験項目もJISの基準を満足しています。表5.9 EGR-Bの性能データ試験項目JIS基準接着強さ凝集破壊率標準養生0.60N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が75%以上0.71N/mm2100%低温硬化養生0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.67N/mm2100%アルカリ温水浸せき処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.95N/mm2100%凍結融解処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上1.20N/mm2100%熱劣化処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上1.12N/mm2100%表5.10 EGR-Dの性能データ試験項目JIS基準接着強さ凝集破壊率標準養生0.60N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が75%以上1.14N/mm2100%低温硬化養生0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上1.05N/mm2100%アルカリ温水浸せき処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.61N/mm2100%凍結融解処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.97N/mm2100%熱劣化処理0.40N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上1.72N/mm2100%図5.6 EGR-B図5.7 EGR-D485■設計上の留意点
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5.5 伸縮調整目地(1)RC造及びSRC造下記に示す位置に伸縮調整目地を設けます。伸縮調整目地の幅は10mm以上とします。①水平方向 ⿟各階の水平打継ぎ部 ⿟構造スリット部 ⿟異種材料との取合い部②垂直方向 ⿟コンクリートのひび割れ誘発目地部 ⿟構造スリット部 ⿟モルタル下地の伸縮調整目地 ⿟異種材料との取合い部モルタル張りでは左記以外に3〜4m毎に伸縮調整目地を設けますが、接着剤張りでは接着剤層で応力を緩和できるため、左記以外の箇所に設ける必要はありません。はるかべ工法では、図5.8に示すように、化粧シーリングを打つ方法と、化粧シーリングを打たないで接着剤を伸縮目地の上に塗り付けてそのまま仕上げとする方法があります。化粧シーリングは変成シリコーン系を使用します。 FA-S工法及びFA-L工法は、図5.9に示すように化粧シーリングを打つか、又は、オープンジョイントで納めます。図5.8 はるかべ工法における伸縮調整目地の設置例コンクリートシーリング材モルタル(不陸調整)接着剤タイル化粧シーリングを打たない方法接着剤タイル化粧シーリングモルタル(不陸調整)コンクリートシーリング材バックアップ材化粧シーリングを打つ方法タイル表面に化粧シーリングを打つ場合図5.9 FA-S工法及びFA-L工法における伸縮調整目地の設置例タイルモルタル下地モルタル下地接着剤シーリング材(変成シリコーン系)タイル接着剤シーリング材(変成シリコーン系)オープンジョイントの場合491387.1.26.1.2.3.42.1.2.3.44.1.2.3.4.5.6.7.8.9.105.1.2.3.4.5.6.7.85.4 接着剤/5.5 伸縮調整目地

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