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5.4 接着剤（1）はるかべ工法用接着剤1液硬化形変成シリコーン樹脂系接着剤「ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EW」を使用します。ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWは、JISA5557：2010（外装タイル張り用有機系接着剤）に適合する接着剤です。また、外装タイルと有機系接着剤の組み合わせ品質認定制度（Q-CAT）によるC1型認定品です。ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWは、接着性能に優れるだけではなく、目地を詰めない空目地施工の場合の耐候性や作業性で他社の接着剤より優れた性能を有しています。①接着性能JISに基づいてワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWの接着強さを測定した結果を以下に示します。試験は70mm角の下地板に接着剤を塗り付け、50mm角のタイルを張り付けました。表5.7に示す養生及び処理を行った後に、引張試験を行い、接着強さと破壊状態を求めました。JISに規定される接着強さの基準とワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWの性能データを表5.8に示します。試験はJISに規定されているモルタル板とQ-CATの認定基準に規定されている押出成形セメント板で行っています。いずれの試験項目もJIS及びQ-CATの基準を満たしています。表5.7 接着性能試験の養生及び処理条件項目養生条件処理条件標準養生23±2℃、50±10Rh%で672時間―低温硬化養生5±2℃で672時間―アルカリ温水浸せき処理23±2℃、50±10Rh%で672時間60±2℃の水酸化カルシウム飽和水溶液中に168時間浸せき凍結融解処理23±2℃、50±10Rh%で672時間−20±3℃低温雰囲気中2時間→20±3℃水中1時間を1サイクルとして200サイクル繰り返す熱劣化処理23±2℃、50±10Rh%で672時間80±2℃の高温乾燥雰囲気中で336時間図5.3 ワンパックボーイR-V2スーパー図5.4 ワンパックボーイR-V2EW465■設計上の留意点
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③作業性ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWは、従来の接着剤と比べて作業性が大幅に向上しています。くし目ごてを用いて接着剤を塗るときの腕への負荷は、ワンパックボーイR-V2スーパーは従来比35%軽減されます。またワンパックボーイR-V2EWは、ワンパックボーイR-V2スーパーと比較してさらに35%軽減されます。表5.8 接着強さの試験結果JIS基準Q-CAT基準（押出成形セメント板）モルタル板押出成形セメント板ワンパックボーイR-V2スーパーワンパックボーイR-V2EWワンパックボーイR-V2スーパーワンパックボーイR-V2EW接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率標準養生0.6N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が75%以上0.77N/m㎡100%0.77N/m㎡100%0.67N/m㎡100%1.10N/m㎡100%低温硬化養生0.4N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.58N/m㎡100%0.61N/m㎡100%0.65/m㎡100%0.59N/m㎡100%アルカリ温水浸せき処理1.00N/m㎡100%1.02N/m㎡100%0.96N/m㎡100%0.71N/m㎡100%凍結融解処理0.73N/m㎡100%0.78N/m㎡100%0.57N/m㎡100%0.73N/m㎡100%熱劣化処理1.14N/m㎡100%1.20N/m㎡100%0.75N/m㎡100%1.15N/m㎡100%LIXILでは、JISの基準だけではなく、長期の耐久性試験を行っています。長期耐久性の試験結果については、4.6（2）及び（3）を参照してください。②耐候性ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWは、紫外線や降雨による劣化が少なく、目地材を詰めない空目地仕様でも高い耐候性を有しています。メタルウェザーという紫外線照射促進耐候性試験装置を用いて300時間照射した後の接着剤の色の変化を他社の接着剤と比較した結果を図5.5に示します。メタルウェザーの300時間は10年に相当すると言われています。ワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWは色の変化が少なく、高い耐候性を有しています。図5.5 耐候性試験結果劣化前劣化後V2スーパー▼V2EW▼他社A▼他社B▼475.4 接着剤1387.1.26.1.2.3.42.1.2.3.44.1.2.3.4.5.6.7.8.9.105.1.2.3.4.5.6.7.8
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