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(5)有機系下地調整塗材コンクリート、モルタル、押出成形セメント板の下地調整として、有機系下地調整塗材「スーパーベース」を使用することができます。下地調整をモルタルで行う場合には、薄塗り部分のドライアウトや施工不良によるモルタルの剥離が発生する危険性がありますが、接着剤と組み合わせて使用することで、一層の剥離低減効果を発揮します。スーパーベースは、全国タイル工業組合の外装タイルと有機系接着剤の組み合わせ品質認定制度(Q-CAT)による認定を受けています。①適用範囲・下地:コンクリート、モルタル、押出成形セメント板・厚さ:1回の塗り厚は5mm以内、総塗り厚は10mm以内②接着性能日本接着剤工業会規格JAI 18「外装タイル張り用有機系下地調整塗材」に基づいて接着強さを測定した結果を以下に示します。試験は70mm角の下地板に2mm厚さでスーパーベースを塗り付け、養生後にワンパックボーイR-V2スーパー、R-V2EWをくし目ごてを用いて塗り付けてタイルを張り付けました。表4.5に示す養生及び処理を行った後に、引張り試験を行い、接着強さと破壊状態を求めました。JAIに規定される接着強さの基準とスーパーベースの性能データを表5.6に示します。試験はJAIに規定されているモルタル板とQ-CATの認定基準に規定されている押出成形セメント板で行っています。いずれの試験項目もJAI及びQ-CATの基準を満たしています。表5.5 接着性能試験の養生と処理条件項目養生条件処理条件標準養生下地調整塗材:23±2℃、50±10Rh%で168時間接着剤:23±2℃、50±10Rh%で672時間―低温硬化養生下地調整塗材:5±2℃で168時間接着剤:5±2℃で672時間―アルカリ温水浸せき処理標準養生による60±2℃の水酸化カルシウム飽和水溶液中に168時間浸せき凍結融解処理標準養生による−20±3℃低温雰囲気中2時間→20±3℃水中1時間を1サイクルとして200サイクル繰り返す熱劣化処理標準養生による80±2℃の高温乾燥雰囲気中で336時間表5.6 接着強さの試験結果JAI基準Q-CAT基準(押出成形セメント板)モルタル板押出成形セメント板ワンパックボーイR-V2スーパーワンパックボーイR-V2EWワンパックボーイR-V2スーパーワンパックボーイR-V2EW接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率接着強さ凝集破壊率標準養生0.6N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が75%以上0.74N/m㎡100%0.75N/m㎡100%0.77N/m㎡100%0.84N/m㎡100%低温硬化養生0.4N/mm2以上で、かつ、凝集破壊率が50%以上0.62N/m㎡100%0.60N/m㎡100%0.68N/m㎡100%0.74N/m㎡100%アルカリ温水浸せき処理1.30N/m㎡100%0.78N/m㎡100%1.09N/m㎡100%1.17N/m㎡100%凍結融解処理0.77N/m㎡100%0.52N/m㎡100%0.92N/m㎡100%1.01N/m㎡100%熱劣化処理1.38N/m㎡100%1.01N/m㎡100%0.96N/m㎡100%1.02N/m㎡100%図5.2 スーパーベース445■設計上の留意点
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5.3 タイル(1)はるかべ工法タイルは「はるかべ工法用」又は「はるかべ工法・モルタル張り共用」のタイルを使用します。これらのタイルは、はるかべ工法に適した裏面形状を有しています。タイルのほか、ラグナロックが使用できます。ALCパネルの場合は、タイルによる壁面付加質量は下地処理材や張付けモルタル等の質量を合わせて30kg/m2以下とします。(2)FA-S工法、FA-L工法600×1200mm以下の専用の外装壁タイルを用います。FA-S工法用のタイルは特別注文品となり、タイル裏面に剥落防止金具を取付けた状態で出荷します。FA-L工法の場合は、タイル裏面の加工はありません。451387.1.26.1.2.3.42.1.2.3.44.1.2.3.4.5.6.7.8.9.105.1.2.3.4.5.6.7.85.2 下地/5.3 タイル
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