ビルサッシ 開口部の性能、基準 12-13(14-15)

概要

  1. 遮音性
  1. 12
  2. 13

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遮音性遮音性とは注意事項①各官庁及び各地方監督官庁の仕様として、サッシ・ドアセットなどの性能を定めている場合がありますので、確認することが必要です。②二重サッシの場合、中空層の厚さの効果で低音域を除くほぼ全ての周波数帯域で遮音性能が著しく良くなります。また、高音域でのコインシデンス効果による遮音性の低下も、内外のガラス厚を異なる組み合わせにするなどの対策で、ある程度防止することができます。なお、内外のサッシ枠をそれぞれ独立構造にすると枠からの振動等も防止することができて更に効果的です。③複層ガラスなど、二重構造のものを使用すると、ある周波数帯において極端に遮音性が落ちる箇所が出てきます。このことを中間空気層による共鳴透過といい、音響透過損失は同じ板厚の単板ガラスより低下します。また対象となる騒音に、この帯域の音が多く含まれているときは、その騒音に対する遮音性能は単板ガラスより悪くなるので、断熱性などの性能を得るために複層ガラスなどを使用する場合は、注意してください。④室内に厚地のカーテン、畳、じゅうたんなど吸音効果のあるものを使用することによって室内の騒音量を下げることができます。⑤サッシ以外に音が侵入する箇所(がらり、換気口、換気扇など)があると壁全体の遮音性に大きな影響を与えます。⑥カタログ等に記載されているサッシ・ドアセットの遮音性能は、JISで定められた方法により、実験室で測定された値です。 実際の建築物の現場で測定したとき、実験室と環境(音場)が異なるので、両者の測定値に差異が生じます。遮音性必要等級の目安●サッシ・ドアセットの遮音性は、求める居住環境により選定します。選定方法として以下の手順があります。・室内の騒音評価値をNC値で決めます。・その場所の外部騒音を調べます。騒音はあらゆる場所から発生し、種類はさまざまです。また、その種類によって周波数特性が異なります。騒音の測定は周波数分析を行なって特性を知る必要があります。・騒音計算をして、必要遮音性能値を求めます。・サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なります。目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。受音装置1オク記録器フィルター帯 域3増幅器音源室スピーカーマイクロホンサッシ・ドアマイクロホン受音室音源装置増幅器電 力発生器ターブ帯 域雑 音[試験状態図]等級との対応値012525050010音響透過損失2030401000200040001020152525303540(dB)T−1T−2T−3T−4遮音等級線T−4等級線T−3等級線T−2等級線T−1等級線等級遮音性性能項目性 能遮音性に関するJIS規定T−1等級線T−2等級線T−3等級線T−4等級線周波数(Hz)1600、2000、2500、3150、4000、5000Hz●測定中心周波数●遮音性の試験方法●遮音性の等級と判定基準[遮音等級線]該当する等級について、JISA4706・4702に規定する遮音等級線に適合すること。JISA4706・JISA4702に遮音性による等級と判定基準が下表のように決められています。サッシ・ドアセットの音響透過損失試験の結果を下のグラフに書き込み、曲線が全測定バンド(16周波数バンド)において、それぞれの等級線に満たない遮音等級線(ただし各周波数で該当する遮音等級線に満たない換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。試験方法は、JISA4706・JISA4702に規定する項目に従い行われます。試験方法は下図のように音源室と受音室の真ん中を仕切っている壁の開口部に試験用サッシ・ドアセットを取り付けて、100Hz∼5000Hzまでの1/3オクターブ帯域(18周波数バンド)の中心周波数について測定し、音源室の音圧レベルから、試験体を透過した受音室の音圧レベルを差し引き、受音室の吸音力で補正して音響透過損失(遮音性)の値を算出します。遮音性とは、室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表わす性能です。室外の騒音レベルから、サッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内の騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合。)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。なお、等級や判定基準については、JISに規定されています。100、125、160、200、250、315、400、500、630、800、1000、1250、009遮音性遮音性とは注意事項①各官庁及び各地方監督官庁の仕様として、サッシ・ドアセットなどの性能を定めている場合がありますので、確認することが必要です。②二重サッシの場合、中空層の厚さの効果で低音域を除くほぼ全ての周波数帯域で遮音性能が著しく良くなります。また、高音域でのコインシデンス効果による遮音性の低下も、内外のガラス厚を異なる組み合わせにするなどの対策で、ある程度防止することができます。なお、内外のサッシ枠をそれぞれ独立構造にすると枠からの振動等も防止することができて更に効果的です。③複層ガラスなど、二重構造のものを使用すると、ある周波数帯において極端に遮音性が落ちる箇所が出てきます。このことを中間空気層による共鳴透過といい、音響透過損失は同じ板厚の単板ガラスより低下します。また対象となる騒音に、この帯域の音が多く含まれているときは、その騒音に対する遮音性能は単板ガラスより悪くなるので、断熱性などの性能を得るために複層ガラスなどを使用する場合は、注意してください。④室内に厚地のカーテン、畳、じゅうたんなど吸音効果のあるものを使用することによって室内の騒音量を下げることができます。⑤サッシ以外に音が侵入する箇所(がらり、換気口、換気扇など)があると壁全体の遮音性に大きな影響を与えます。⑥カタログ等に記載されているサッシ・ドアセットの遮音性能は、JISで定められた方法により、実験室で測定された値です。 実際の建築物の現場で測定したとき、実験室と環境(音場)が異なるので、両者の測定値に差異が生じます。遮音性必要等級の目安●サッシ・ドアセットの遮音性は、求める居住環境により選定します。選定方法として以下の手順があります。・室内の騒音評価値をNC値で決めます。・その場所の外部騒音を調べます。騒音はあらゆる場所から発生し、種類はさまざまです。また、その種類によって周波数特性が異なります。騒音の測定は周波数分析を行なって特性を知る必要があります。・騒音計算をして、必要遮音性能値を求めます。・サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なります。目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。受音装置1オク記録器フィルター帯 域3増幅器音源室スピーカーマイクロホンサッシ・ドアマイクロホン受音室音源装置増幅器電 力発生器ターブ帯 域雑 音[試験状態図]等級との対応値012525050010音響透過損失2030401000200040001205525303540(dB)T−1T−2T−3T−4遮音等級線T−4等級線T−3等級線T−2等級線T−1等級線等級遮音性性能項目性 能遮音性に関するJIS規定T−1等級線T−2等級線T−3等級線T−4等級線周波数(Hz)1600、2000、2500、3150、4000、5000Hz●測定中心周波数●遮音性の試験方法●遮音性の等級と判定基準[遮音等級線]該当する等級について、JISA4706:2015・4702:2015に規定する遮音等級線に適合すること。JISA4706:2015・JISA4702:2015に遮音性による等級と判定基準が下表のように決められています。サッシ・ドアセットの音響透過損失試験の結果を下のグラフに書き込み、曲線が全測定バンド(16周波数バンド)において、それぞれの等級線に満たない遮音等級線(ただし各周波数で該当する遮音等級線に満たない換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。試験方法は、JISA4706:2015JISA4702:2015に規定する項目に従い行われます。試験方法は下図のように音源室と受音室の真ん中を仕切っている壁の開口部に試験用サッシ・ドアセットを取り付けて、100Hz∼5000Hzまでの1/3オクターブ帯域(18周波数バンド)の中心周波数について測定し、音源室の音圧レベルから、試験体を透過した受音室の音圧レベルを差し引き、受音室の吸音力で補正して音響透過損失(遮音性)の値を算出します。る音、ら室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表わす性能です。、サッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内の騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合。)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。なお、等級や判定基準については、JISに規定されています。100、125160、250、315、40、5、630、800、1000、1250、遮音性とは注意事項①各官庁及び各地方監督官庁の仕様として、サッシ・ドアセットなどの性能を定めている場合がありますので、確認することが必要です。②二重サッシの合、中空層の厚さの効果で低音域を除くほぼ全ての周波数帯域で遮音性能が著しく良くなります。また、高音域でのコインシデンス効果による遮音性の低下も、内外のガラス厚を異なる組み合わせにするなどの対策で、ある程度防止することができます。なお、内外のサッシ枠をそれぞれ独立構造にすると枠からの振動等も防止することができて更に効果的です。③複層ガラスなど、二重構造のものを使用すると、ある周波数帯において極端に遮音性が落ちる箇所が出てきます。このことを中間空気層による共鳴透過といい、音響透過損失は同じ板厚の単板ガラスより低下します。また対象となる騒音に、この帯域の音が多く含まれているときは、その騒音に対する遮音性能は単板ガラスより悪くなるので、断熱性などの性能を得るために複層ガラスなどを使用する場合は、注意してください。④室内に厚地のカーテン、畳、じゅうたんなど吸音効果のあるものを使用することによって室内の騒音量を下げることができます。⑤サッシ以外に音が侵入する箇所(がらり、換気口、換気扇など)があると壁全体の遮音性に大きな影響を与えます。⑥カタログ等に記載されているサッシ・ドアセットの遮音性能は、JISで定められた方法により、実験室で測定された値です。 実際の建築物の現場で測定したとき、実験室と環境(音場)が異なるので、両者の測定値に差異が生じます。遮音性必要等級の目安●サッシ・ドアセットの遮音性は、求める居住環境により選定します。選定方法として以下の手順があります。・室内の騒音評価値をNC値で決めます。その場所の外部騒音を調べます。騒音はあらゆる場所から発生し、種類はさまざまです。また、その種類によって周波数特性が異なります。音の測定は周波数分析を行なって特性を知る必要があります。・騒音計算をして、必要遮音性能値を求めます。サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なります。目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。受音装置1オク記録器フィルター帯 域3増幅器音源室スピーカーマイクロホンサッシ・ドアマイクロホン受音室音源装置増幅器電 力発生器ターブ帯 域雑 音[試験状態図]等級との対応値012525050010音響透過損失2030401000200040001020152525303540(dB)T−1234遮音等級線T−4等級線T−3等級線T−2等級線T−1等級線等級遮音性性能項目性 能遮音性に関するJIS規定T−1234周波数(Hz)60、000、25314000、50Hz●測定中心周波数●遮音性の試験方法●遮音性の等級と判定基準[遮音等級線]該当する等級について、JISA4706・4702に規定する遮音等級線に適合すること。JISA4706・JISA4702に遮音性による等級と判定基準が下表のように決められています。サッシ・ドアセットの音響透過損失試験の結果を下のグラフに書き込み、曲線が全測定バンド(16周波数バンド)において、それぞれの等級線に満たない遮音等級線(ただし各周波数で該当する遮音等級線に満たない換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。試験方法は、JISA4706・JISA4702に規定する項目に従い行われます。試験方法は下図のように音源室と受音室の真ん中を仕切っている壁の開口部に試験用サッシ・ドアセットを取り付けて、100Hz∼5000Hzまでの1/3オクターブ帯域(18周波数バンド)の中心周波数について測定し、音源室の音圧レベルから、試験体を透過した受音室の音圧レベルを差し引き、受音室の吸音力で補正して音響透過損失(遮音性)の値を算出します。遮音性とは、室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表わす性能です。室外の騒音レベルら、サッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内の騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合。)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。なお、等級や判定基準については、JISに規定されています。100、125、160、200、250、315、400、500、630、800、1000、1250、009T−T−T−等級線T−等級線T−等級線T−等級線性遮音性とは注意事項①各官庁及び各地方監督官庁の仕様として、サッシ・ドアセットなどの性能を定めている場合がありますので、確認することが必要です。②二重サッシの場合、中空層の厚さの効果で低音域を除くほぼ全ての周波数帯域で遮音性能が著しく良くなります。また、高音域でのコインシデンも、内外のガラス厚を異なる組み合わせにするなどの対策でる程度防止することができます。なお、内外のサッシ枠をそからの振動等も防止することができて更に効果的です。③複層ガラスなど、二重構周波数帯において極端に遮音性が落ちる箇所が出てきます。このことを中間空気層による共鳴透過といい、音響透過損失は同じ板厚の単板ガラスより低下します。また対象となる騒音に、この帯域の音が多く含まれているときは、その騒音に対する遮音性能は単板ガラスより悪くなるので、断熱性などの性能を得るために複層ガラスなどを使用する場合は、注意してください。④室内に厚地のカーテン、畳、じゅうたんなど吸音効果のあるものを使用することによって室内の騒音量を下げることができます。⑤サッシ以外に音が侵入する箇所(がらり、換気口、換気扇など)があると壁全体の遮音性に大きな影響を与えます。⑥カタログ等に記載されているサッシ・ドアセットの遮音性能は、JISで定められた方法により、実験室で測定された値で 実際の建築物の現場で測定したとき、実験室と環境(音場)が異なるので、両者の測定値に差異が生じます。遮音性必要等級の目安●サッシ・ドアセットの遮音性は、求める居住環境により選定します。選定方法として以下の手順があります。・室内の騒音評価値をNC値で決めます。・その場所の外部騒音を調べます。騒音はあらゆる場所から発生し、種類はさまざまです。また、その種類によって周波数特性が異なります。騒音の測定は周波数分析を行なって特性を知る必要があります。・騒音計算をして、必要遮音性能値を求めます。・サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なります。目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。受音装置1オク記録器フィルター帯 域3増幅器音源室スピーカーマイクロホンサッシ・ドアマイクロホン受音室音源装置増幅器電 力発生器ーブ帯 域雑 音[試験状態図]級との対応値01252505000音響透過損失2340100020004000102052525303540(dB)1T−2T−3T−4遮音4T−3等級線T−2等級線T−1等級線等級遮音性性能項目性 能遮音性に関するJIS規定1T−2等級線T−3等級線T−4等級線周波数(Hz)1600、2000、2500、3150、4000、5000Hz●測定中心周波数●遮音性の試験方法●遮音性の等級と判定基準[遮音等級線]該当する等級について、JISA4706・4702に規定する遮音等級線に適合すること。JISA4706・JISA4702に遮音性による等級と判定基準が下表のように決められています。サッシ・ドアセットの音響透過損失試験の結果を下のグラフに書き込み、曲線が全測定バンド(16周波数バンド)において、それぞれの等級線に満たない遮音等級線(ただし各周波数で該当する遮音等級線に満たない換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。試験方法は、JISA4706・JISA4702に規定する項目に従い行われます。試験方法は下図のように音源室と受音室の真ん中を仕切っている壁の開口部に試験用サッシ・ドアセットを取り付けて、100Hz∼5000Hzまでの1/3オクターブ帯域(18周波数バンド)の中心周波数について測定し、音源室の音圧レベルから、試験体を透過した受音室の音圧レベルを差し引き、受音室の吸音力で補正して音響透過損失(遮音性)の値を算出します。遮音性とは、室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表わす性能で室外の騒音レベルから、サッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内の騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合。)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。なお、等級や判定基準については、JISに規定されています。100、125、160、200、250、315、400、500、630、800、1000、1250、各官庁及び各地方監督官庁の仕様として、サッシ・ドアセットなどの性能を定めている場合がありますので、確認することが必要です。②二重サッシの場合、中空層の厚さの効果で低音域を除くほぼ全ての周波数帯域で遮音性能が著しく良くなります。また、高音域でのコインシデンス効果による遮音性の低下も、内外のス厚を異なる組み合わせにするなどの対策で、ある程度防止することができます。なお、内外のサッシ枠をそれぞれ独立構造にすると枠からの振動等も防止することができて更に効果的です。複層ガラスなど、二重構造のものを使用すると、ある周波数帯において極端に遮音性が落ちる箇所が出てきます。このことを中間空気層による共鳴透過といい、音響透過損失は同じ板厚の単板ガラスより低下します。また対象となる騒音に、この帯域の音が多く含まれているときは、その騒音に対する遮音性能は単板ガラスより悪くなるので、断熱性などの性能を得るために複層ガラスなどを使用する場合は、注意してください。④室内に厚地のカーテン、畳、じゅうたんなど吸音効果のあるものを使用することによって室内の騒音量を下げることができます。⑤サッシ以外に音が侵入する箇所(がらり、換気口、換気扇など)があると壁全体の遮音性に大きな影響を与えます。⑥カタログ等に記載されているサッシ・ドアセットの遮音性能は、JISで定められた方法により、実験室で測定された値です。 実際の建築物の現場で測定したとき、実験室と環境(音場)が異なるので、両者の測定値に差異が生じます。●サッシ・ドアセットの遮音性は、求める居住環境により選定します。選定方法として以下の手順があります。室内の音評価値をNC値で決めます。・その場所の外部騒音を調べます。騒音はあらゆる場所から発生し、種類はさまざまです。また、その種類によって周波数特性が異なります。騒音の測定は周波数分析を行なって特性を知る必要があります。騒音計算をして、必要遮音性能値を求めます。・サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なります。目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。受音装置1オク記録器フィルター帯 域3増幅器音源室スピーカーマイクロホンサッシ・ドアマイクロホン受音室音源装置増幅器電 力発生器ターブ帯 域雑 音[試験状態図]等級との対応値012525050010音響透過損失20304010002000400012152525303540(dB)T−1T−2T−3T−4遮音等級線T−4等級線T−3等級線T−2等級線T−1等級線等級遮音性性能項目性 能T−1等級線T−2等級線T−3等級線T−4等級線周波数(Hz)1600、2000、2500、3150、4000、5000Hz●測定中心周波数●遮音性の試験方法●遮音性の等級と判定基準[遮音等級線]該当する等級について、JISA4706:2015・4702:2015に規定する遮音等級線に適合すること。JISA4706:2015・JISA4702:2015に遮音性による等級と判定基準が下表のように決められています。サッシ・ドアセットの音響透過損失試験の結果を下のグラフに書き込み、曲線が全測定バンド(16周波数バンド)において、それぞれの等級線に満たない遮音等級線(ただし各周波数で該当する遮音等級線に満たない換算値の合計が3dB以下の場合は、その遮音等級とする)を読み判定します。試験方法は、JISA4706:2015・JISA4702:2015に規定する項目に従い行われます。試験方法は下図のように音源室と受音室の真ん中を仕切っている壁の開口部に試験用サッシ・ドアセットを取り付けて、100Hz∼5000Hzまでの1/3オクターブ帯域(18周波数バンド)の中心周波数について測定し、音源室の音圧レベルから、試験体を透過した受音室の音圧レベルを差し引き、受音室の吸音力で補正して音響透過損失(遮音性)の値を算出します。遮音性とは、室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表わす性能で室外の騒音レベルから、サッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内の騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。なお、等級や判定基準については、JISに規定されています。0、15、160、22315、40、50、630、800、1000、1250、値やN値等で決めます。音計算をして、必要遮音性能値を求めます。サッシの種類及び構造、また使用するガラスによってサッシの遮音性能が異なりま目的及び用途に応じ、その値を下回らない性能のサッシ・ ドアセットを選んでください。009●サッシの遮音性能は、気密性とガラス厚によってほぼ決定されます。気密性能は遮音性能の重要な要素です。サッシの種類により多少の違いはありますが、気密性能1m3/(h・m2)以下のサッシの遮音能は、使用したガラスの音響透過損失と同じくらいの値となります。この場合は、質量則に従ってガラスの厚さが増せば遮音性能は良くなります。また気密性A-3〈A-3等級線〉等級の一般的な引違い窓では、使用したガラスの音響透過損失より下回りますこれはすきまを通して伝わる音が多くなるためで、この場合、いらガラスの厚さを増しても効果はあがりません。●一般的にサッシの遮音性能を音響透過損失の平均値で表現しますが、低周波は遮音しにくく、高周波は遮音しやすいことに注意してください。また、単板ガラスが組込まれたサッシの場合、ある特定周波数で遮音性能が落ちる性質(コインシデンス効果)を持ち合わせています。従って、平均値は性能の目安であり遮音設計を考える場合は、騒音の種類(自動車騒音・飛行機騒音・工場騒音など)を調べ、騒音の周波数分析が必要です。12
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音の一般知識fc:コインシデンス周波数(Hz)t:ガラス厚さ(mm)fc≒t1.2×104800031.5適用周波数範囲+100−10−20−30−50−402000100005000200010005002001005020  (B)(C) (A) (A) (B) (C)PNL以下との環境基準が定められています。r1r210 =20logLL12−となり、距離が2倍になると約6dB減音します。また、この式を使って遮音性能を距離で表現する事ができます。ピッピッは440Hz、ピーンは80Hzです。範囲は、約20∼20,000Hzといわれています。例えば、ラジオの時報の音は空気の振動により聞こえます。1秒間の振動数を周波数といい、振動数が多い(高周波数)ほど高い音になります。人間が耳で感じる音の有利です。指示騒音計の周波数補正回路A,B,C特性積当りの重量とほぼ比例します。すなわち、単位面積当りの質量が大き均一な材料でできている壁体の音響透過損失は、その壁体の単位面いほど、遮音性は良くなります。同じ性質のガラスなら厚さの厚い方が周波数(Hz)(dB)基準レスポンスも共通であり、聴感補正特性ともいいます。騒音計には必ず備えなければならない特性で、この重みづけをした音圧レベルが騒音レベルです。騒音の物理量に感覚補正をするための代表的な周波数特性で、騒音の大きさの感覚に対応すると考えられ国内法規ではもちろん国際的にする尺度です。瞬間的な音の大きさの単位である「phon」に比べ音の持続時間や音質・人体に感じる「うるささ」など総合的な要素を加えて、航空機のうるささを示す国際基準で航空機の1日の総騒音量を評価音は拡散するため距離とともにその強さは小さくなります。点音源(警笛・人の声などの比較的小さなものから出る音)では、点音源からr1mとr2m離れた2点の音圧レベルをL1・L2(dB)とすると、音圧レベル差は測定時間時間(S)等価騒音レベル騒音レベルの変動騒音レベル(dB)ル、単位はデシベル、単位記号はdB.」と定義しています。ています。られています。騒音に係る環境基準では、等価騒音レベルが採用され等価騒音レベルは、変動する騒音に対する人の生理的・心理的反応等とよく一致すると言われており、騒音の評価量として国際的に広く用い時間内でこれと等しい平均二乗音圧を与える連続定常音の騒音レベでは等価騒音レベルを「騒音レベルが時間とともに変化する場合、測定動します。このように変動する騒音の評価量のひとつとしてJIS Z 8731て一定の騒音を発生していることは少なく、騒音レベルは時間と共に変騒音を評価する尺度のひとつです。一般の騒音源の多くは時間的にみ●コインシデンス効果●騒音レベル 単位:dB(A)(デシベルエー)●質量則●音響透過損失 単位:dB(デシベル)●音圧レベル 単位:dB(デシベル)●周波数 単位:Hz(ヘルツ)●A特性●WECPNL(加重等価平均感覚騒音レベルの英語の略)●距離減衰●等価騒音レベル 単位:dB(デシベル)示(昭和48年)で、住宅地は70WECPNL以下、商工業地区は75WEC人間への音の影響を数値に表わせるようにしたものです。環境庁の告[変動騒音レベルと等価騒音レベルの概念図]遮音性音を物理的(エネルギー的)に測る時の尺度です。音波は空気(大気圧)に対し、微小な圧力変化をおこします。空中の音波は空気の振動なので、その圧力(音圧)を測定することで、音の強さを測定することができます。音圧の物理的な単位はPa(パスカル)ですが、そのままでは桁数の範囲が広すぎて扱いにくく、人の感覚とも合わないため、音圧の二乗と基準音圧(=2×10−5Pa)の二乗の比の常用対数を10倍した値を用います。これを「音圧レベル」といいます。材料の遮音性能を表わす尺度です。材料に入射する音のエネルギーIiとその材料を透過する音のエネルギーItの比を透過率といい、これをデシベルで示したのが音響透過損失TLです。TL=10logIi/Itで定義されます。音響透過損失が大きいほど、遮音性能の優れたサッシ・ドアセットといえます。騒音を測る時の尺度です。JISC1509-1で規定された騒音計による測定値で、dB(A)で表わします。これは、指示騒音計のA特性(騒音の各周波数における音圧を人間の聴感に近づくように補正した回路)で周波数補正された音圧レベルを示します。 薄くて剛性のある板に音波が斜めに入射した場合に、これによって生じる板の曲げ振動の伝播速さと音波の波長とが共鳴して音波を急に透過し易くなります。このことをコインシデンス効果といいガラスの遮音で特に目立つ特徴です。一般的にガラスの場合コインシデンス効果が起きる周波数の計算式は、近似的に次のようになります。※騒音計で上記の等ラウドネス曲線の40phonの感度にほぼ近似させるように補正したものがA特性であり、騒音レベルとよび、dB(A)で表わします。01013

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