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シーリングシーリングは部材と部材を連結し、ガラスをサッシに固定し、雨や風を遮断する、建築にはなくてはならない大事な役目をもっています。また建築用シーリング材には多種多様な製品があります。使用目的にあったシーリング材を選定する必要があります。■1シーリング材の使用上の留意事項42項目シーリング材留意事項湿気硬化1成分形シリコーン系高モジュラス・表面に仕上材が付着しにくい。・脱酢酸形は鉄などの金属を腐食するため網入りガラスなどには不適である。脱オキシム形も銅および銅合金には注意が必要である。・目地が深い場合、硬化に日数を要する。・表面硬化が早いので、早めにへら仕上げを行う。低モジュラス・目地周辺部を汚染することがあるので汚染防止処理が必要である。・表面に仕上材が付着しにくい。・アルミニウム笠木目地など硬化過程でムーブメントが大きい場合、変形などの影響を受けやすい。・表面にほこりが付着しやすい。変成シリコーン系・低モジュラス形は、表面にほこりが付着しやすい。・表面硬化が早いので、早めにへら仕上けを行う。ポリサルファイド系・ムーブメントの大きい金属カーテンウォールの目地、金属製笠木目地には好ましくない。・表面の仕上材や塗料を軟化・変色させることがある。表面に塗装する場合には、汚染防止処理を行う必要がある。・目地が深い場合、硬化に日数を要する。ポリウレタン系・ガラス回り目地を用途としていない。・硬化後タックが残るものがあり、ほこりの付着に注意する。・施工時の気温、湿度が高い場合、発泡のおそれがある。エマルション乾燥硬化1成分形アクリル系・未硬化の状態では水に弱く、雨に流される欠点があり、また、常時水に浸される箇所には使用することができない。・一般に0℃以下では施工することができない。・乾燥硬化に伴う乾燥収縮を考慮して仕上げる。反応硬化2成分形シリコーン系・目地周辺部を汚染することがあるので汚染防止処理が必要である。・表面に仕上材が付着しにくい。・表面にほこりが付着しやすい。・クレーター現象を生ずることがある。変成シリコーン系・プライマー依存性が大きいので、プライマー処理を十分に行う必要がある。・ガラス回り目地を用途としていない。・大理石を用途としていない。・薄層未硬化現象を生ずることがある。・表面に多少タックが残ることがある。・合成樹脂やフタル酸樹脂等の酸化乾燥型塗料を表面に塗布すると、乾燥しないことがある。ポリサルファイド系・ムーブメントの大きい金属カーテンウォールの目地、金属製笠木目地には好ましくない。・表面の仕上材や塗料を軟化・変色させることがある。表面に塗装する場合には、汚染防止処理を行う必要がある。・施工時の環境温度による可使時間、硬化時間の変化が大きい。アクリルウレタン系・ガラス回り目地を用途としていない。・表面にタックが残ることがある。・施工時の気温、湿度が高い場合、発泡のおそれがある。ポリウレタン系・耐熱性・耐候性にやや劣るため、金属パネルや金属製笠木などには適していない。・表面にタックが残り、汚れやすい。・紫外線や硫黄系ガスにより表面が変色することがある。また、耐候性を補うため、表面には塗装するのが望ましい。・合成樹脂やフタル酸樹脂等の酸化乾燥型塗料を表面に塗布すると、乾燥しないことがある。・施工時の気温、湿度が高い場合、発泡のおそれがある。※JASS8(第7版)防水工事解説表4.16より
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■2シーリング材の打継ぎこの打継ぎ表は、目地設計・施工計画・施工管理などに参考とする目安であり、実際の施工にあたっては、取り合うシーリング材製造業者の技術資料や指示に基づいて実施してください。○:打継ぐことができる。△:カットして新しい面を出し専用プライマーを使用すれば、打継ぐことができる。×:打継ぐことができない。*:シーリング材製造業者に確認が必要である。(注意点)1)打継ぎ表は以下の条件を前提としています。①先打ちシーリング材は充分に硬化していること。②打継面は溶剤洗浄を行うこと、またはカットして新しい面を出すこと。③後打ちシーリング材のプライマーを打継ぎ面に塗布すること。④打継ぎ(そぎ継ぎ)の例を右図に示す。2)打継ぎ表の適用にあたっては次のような留意が必要である。①この打継ぎ表は、目地設計・施工計画・施工管理などに参考とする目安であり、実際の施工にあたっては、取り合うシーリング材製造業者の技術資料や指示に基づいて実施する必要がある。特にポリイソブチレン系は、試験を実施するか否かシーリング材製造業者に確認する。②工場施工の打継ぎは、工場施工後の養生時間などの条件によって接着性が大幅に異なる場合があるので、施工直前に再チェックを行う必要がある。●一般の現場での打継ぎの適否(目安)先打ちあと打ち(目地の交差部分での打継ぎは避ける)あと打ち(そぎ継ぎとする)先打ち断面あと打ちシリコーン系SR-2,SR-1(LM)シリコーン系SR-1(HM)ポリイソブチレン系変成シリコーン系ポリサルファイド系アクリルウレタン系ポリウレタン系アクリル系○**○○○×○○*****××*○○○○××*○○○○××*○○○○××*○○○○××*○**○後 打 ち先 打 ち(建築用シーリング材ハンドブック2013より)SR-2SR-1(HM)(LM)アクリル系ポリウレタン系アクリルウレタン系ポリサルファイド系変成シリコーン系*×○**△*********ポリイソブチレン系シリコーン系シリコーン系43
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