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22住宅・建築物の省エネルギー基準建築物省エネ法(1)外皮平均熱貫流率(UAユーエー値)住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。(2)冷房期の平均日射熱取得率(ηAイータエーシーC値)入射する日射量に対する室内に侵入する日射熱の割合を外皮全体で平均した値です。▪外皮性能基準地域の区分12345678①住戸単位で基準への適否を判断する場合(戸建住宅・共同住宅等)外皮平均熱貫流率[W/(㎡K)](UA値)0.460.460.560.750.870.870.87−冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)−−−−3.02.82.76.7②住棟単位で基準への適否を判断する場合(共同住宅等)住棟単位外皮平均熱貫流率[W/(㎡K)](UA値)0.410.410.440.690.750.750.75−住棟単位冷房期平均日射熱取得率(ηAC値)−−−−1.51.41.32.8※外皮性能基準は、戸建住宅と集合住宅で同水準です。※平均日射熱取得率は冷房期についてのみ外皮性能に関する基準として定められていますが、日射熱取得利用による暖房エネルギー削減のための重要な指標であるため、一次エネルギー消費量算定の際は、暖房期についても求めることが必要となります。外皮性能基準と一次エネルギー消費量基準の評価の方法には、「性能基準(計算ルート)」と「仕様基準」の2つがあります。さらに、「性能基準(計算ルート)」は、「仕様基準」に比べて作業工程が多いため、「簡易計算ルート」「戸建住宅簡易計算ルート」が用意されています。※1当該住戸の外皮の部位の面積等を用いずに外皮性能を評価する方法ここで定める計算法は、平成29年3月15日付技術的助言(国住建環第215号・国住指第4190号)に基づき、基準省令第1条第1項第2号及び第10条第2号に規定する「国土交通大臣がエネルギー消費性能を適切に評価できる方法と認める方法」として位置付けられた計算法となっており、住宅の外皮の面積などを用いず、簡易に外皮性能を算出できる方法となっています。本計算法は、平成29年4月1日より新しく設けられた計算法となっており、認定表示、性能向上計画認定もしくはBELSのいずれにおいても活用可能な計算法となっています。※22021年4月追加予定、②よりも簡易な計算ルート利用可能な制度等◦適合義務制度(複合建築物の場合に評価可能)◦届出義務制度 ◦説明義務制度 ◦省エネ性能に係る表示制度◦住宅トップランナー制度 ◦性能向上計画認定制度◦低炭素建築物(住宅)認定制度——◦住宅性能表示制度—◦住宅性能表示制度(等級4のみ評価可能)外皮平均熱貫流率(UA値)=単位温度差当たりの総熱損失量外皮表面積冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)=単位日射強度当たりの総日射熱取得量×100外皮表面積「外皮性能基準」と「一次エネルギー消費量基準」■戸建て住宅の評価方法❸戸建住宅簡易計算ルート※2(モデル住宅法)省エネ基準への適否を簡易に確認する方法断熱材と開口部の性能値をカタログから選択する簡易計算シートで計算する設置する設備を選択し簡易計算シートで計算する基準の指標評価方法外皮性能基準一次エネルギー消費量基準外皮性能基準一次エネルギー消費量基準面積熱性能値計算❷簡易計算ルート※1外皮面積を計算しない方法部位の面積を計算しない簡易な計算式に代入して計算する❹仕様ルート仕様を照合する方法一般部位の断熱性能開口部の断熱性能と日射遮蔽対策設備の仕様部位の面積を計算しない部位の面積を計算する外皮の断熱性能と開口部の日射遮蔽対策が合致していることを確認する計算しない設備仕様・効率が合致していることを確認する❶標準計算ルート外皮面積を計算する方法外皮平均熱貫流率UA冷房期の平均日射熱取得率ηAC一次エネルギー消費量部位の面積を計算する部位毎の熱性能値を求める計算プログラムやエクセル等で計算する専用Webプログラムで一次エネルギー消費量を計算する(床面積の計算が必要)性能基準(計算ルート)国交省告示265号「非住宅・住宅計算方法」建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における 算出方法などに係る事項 仕様基準国交省告示266号「住宅仕様基準」住宅部分の外壁、窓などを通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準住宅の基準(外皮性能)
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23住宅・建築物の省エネルギー基準建築物省エネ法外皮性能基準と一次エネルギー消費量基準の評価方法には、「標準計算ルート」、「フロア入力方法」、「仕様ルート」の3種類があります。■共同住宅の評価方法性能基準(計算ルート)国交省告示265号「非住宅・住宅計算方法」建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における 算出方法などに係る事項 仕様基準国交省告示266号「住宅仕様基準」住宅部分の外壁、窓などを通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準❶標準計算ルート住戸毎に計算する精緻な評価方法❷フロア入力法フロア毎に単純化した住戸モデルで計算する簡易な評価方法❸仕様ルート全住戸の仕様で評価する評価方法外皮性能計算ツール外皮計算用Excel等フロア入力法の評価シート—部位毎の面積・長さ各住戸の部位毎に計算するフロア毎の住戸部分の外周長さ等を計算する計算しない(計算する方法も有)部位毎の外皮性能各部材の熱伝導率等より部位の外皮性能を計算各部材の熱伝導率等より部位の外皮性能を計算住戸毎に仕様基準への適合確認一次エネルギー性能計算ツールWEBプログラム(住宅版)(共用部は非住宅版で計算)フロア入力法の評価シート+WEBプログラム(住宅版)(共用部は非住宅版で計算)—設備毎の性能・仕様各住戸に設置する設備の性能・仕様を入力フロア毎の代表的な設備の性能・仕様を入力住戸毎に仕様基準への適合確認留意点—•住棟評価専用•住宅トップランナー制度、性能向上計画認定制度、住宅性能表示制度、BELS等には使用不可—※「標準計算ルート」→「フロア入力法」→「仕様ルート」の順で、「作業量大/精緻」→「作業量小/おおまか」となります。※「標準計算ルート」、「フロア入力法」の詳細は、建築研究所ホームページを参照ください。※「仕様ルート」は低炭素建築物認定制度やZEH基準の適合判断に用いることはできないなど、一部の制度では仕様基準の使用が認められていません。
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