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EXTERIORACADEMY門やフェンスにこだわって資産価値アップ「資産価値」は、おそらく多くの人が気にする点でしょう。しかし大事なのは、建物だけでなくエクステリアも含めて資産価値だと意識することです。門やフェンスにこだわりつつ、+αのアイデアとして植物を取り入れるなどすれば、門まわりのイメージアップ、さらには資産価値のアップにもつながっていくのではないでしょうか。06日本と海外でこんなに違う?エクステリアへの意識「隣の芝生は青く見える」という海外のことわざは、他人のものは自分のものより良く見えるという意味ですが、アメリカのエクステリア事情では本当に青くなければ困るようです。それはランドスケーパーに依頼して美観を保つほど徹底して手入れされた芝生から見て取れます。では、なぜそこまでするのでしょうか。それは管理が滞り明らかに美観を損なう恐れがあると、近隣もしくは行政からの通達があり、直ちに回復するよう通告され、放置すると罰金刑となることもあるからです。ここまで神経質な原因はお隣の庭が景観上マイナスとなると、自分の家の不動産価値までも下がる恐れがあるため、近隣住民としてはどうしても必死にならざるをえないというわけです。一方、それに比べて日本はそこまで厳しい意識はありません。アメリカほどの意識まで引き上げるのは厳しいかもしれませんが、資産価値向上を意識していく上でも、エクステリアへの視点は、今後ますます必要となっていくでしょう。©furuyadesign030旧版カタログ
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植栽アイデアで門まわりのイメージアップ建築と庭一体の価値を高めるには、門まわりにシンボルツリーをしつらえてイメージアップを心がけるとよいでしょう。門は家の顔となるため、門のデザインと相性のいいシンボルツリーを選び四季の表情を楽しみましょう。次は、門から玄関扉までのアプローチの雰囲気作りです。門と家とは奥行き感を持って演出する方が好ましいですが、条件によってはうまくいかないケースも多いでしょう。その場合はできるだけ玄関扉が真正面にこないように調整したアプローチ空間を作ります。すると、そのコーナーに植物を植えることができ、緑あふれる空間となるでしょう。このように門まわりは、道路との接し方、家までの距離など、さまざまな視点から考えることができるので、家と道路両方からの見え方をよく検討し、植物を取り入れましょう。そうすれば、門まわりのイメージアップ、さらには全体として家の資産価値向上につながるでしょう。家の資産価値向上のススメそれではどうすれば外構のしつらえを家全体の資産価値向上につなげることができるのか、アイデアをご紹介します。外構計画を考えるとき、近所の街並みを散策してみましょう。ご近所で好みの外構の感じを掴んで、できれば設計者に相談をしてみましょう。昨今は家の中や外観に関しては、プロである設計者に依頼することも増えていますが、外構は少々なおざりになりがちです。そこで「外構こそ家の顔になる!」という意識を持って近所の家の良いところを見習い取り入れてみましょう。フェンスの高さや色、庭の透け具合など、ちょっとしたことで家の印象は変わります。可能であれば道路からの外構の見え方もイメージして門や塀の前に植栽を植えてみるとより良いでしょう。このように、良い外構の風景が連続していくと余裕感のある佇まいが街のイメージとなり、相対的にエリアブランドが上がります。そして、結果としてその街に住んでいるステータスを感じることができ、さらなる資産の向上につながるでしょう。古谷 俊一(ふるや・しゅんいち)1974年東京都生まれ1997年明治大学理工学部建築学科卒業2001年早稲田大学大学院理工学研究科建築専攻修士課程修了2001∼2006年IDÈE2006∼2009年都市デザインシステム2009年古谷デザイン建築設計事務所設立グリーンを主軸に住宅や商業施設の建築設計、ランドスケープデザインを多数行う。一級建築士。一女の父。港区立麻布図書館内装・植栽デザイン、光が丘団地内「団地の縁側」内装設計、大森ロッヂ新棟「運ぶ家」新築設計及び外構デザイン、大田区逆川通りの造園設計などPROFILEシンボルツリーをライトアップすれば、さらに門まわりはイメージアップ©furuyadesign©furuyadesign©furuyadesign031旧版カタログ
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