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15学校改修拠点避難所金沢工業大学【一般トイレ】レジリエンストイレ:BC-P112SA,DT-PB150CH/シャワートイレ:CW-PA11FL-NE/小便器:U-A51AP/小便器用手すり:KF-701AE/洗面器:L-A951A2C 【多機能トイレ】大便器:BC-950SK,DV-K213KF-CK-URJ-P/オストメイト流し:PTOM-A210TLW/洗面器:L-A951A2C/跳ね上げ手すり:KF-471EH70/背もたれ:KFC-275T1U施主:学校法人金沢工業大学/施工:池田建設株式会社/所在地:石川県野々市市扇が丘7-1/竣工:2020年3月金沢工業大学扇が丘キャンパスは金沢市に隣接した野々市市の住宅密集地に所在し、市内10箇所に設けられた拠点避難所の1つに指定されている。災害時は第二体育館をメインの避難所に設定するが、快適な空間となる様に数年前より段階的に空調設備を導入、水回りの老朽化に伴い今回はレジリエンストイレを導入した。石川県内では最初の導入事例となる。自治体では災害用トイレの設置が進んでいるが、最寄りの大規模な避難所に使い易いトイレがあれば安心して利用出来ると思い、LIXIL担当者からの薦めもあり導入に踏み切った。金沢工業大学では学生の課外活動である『防災・減災プロジェクトSoRA』により、日頃から市民への防災知識の普及や意識の高揚に取り組んでいるが、この度のレジリエンストイレの設置にあたり、LIXIL担当者から使用方法などの具体的なレクチャーを受けており、今後市民を対象とした防災勉強会の企画立案に生かしていく考えである。学校法人金沢工業大学施設部施設課岡村秀紀様「防災の学びと実践に寄与するレジリエンストイレ。」扇が丘キャンパス20号館/第二体育館野々市市の拠点避難所に指定され、学生の課外活動である防災・減災プロジェクト「SoRA」など、地域との交流活動も行われています。南校地の第二体育館には災害配慮トイレ「レジリエンストイレ」が県内で初の設置。洗浄水量の切り替えができ、災害時もいつものトイレを使えるようになっています。また、北校地全体が日本建築学会作品賞を受賞し、1号館は「日本におけるモダン・ムーブメントの建築226選」に選ばれています。外観全景拠点避難所としてレジリエンストイレを導入し、防災・減災の学びにも。1階トイレは女性用トイレが洋風便器2台、和風便器5台、男性用トイレが洋風便器1台、和風便器3台といずれにも和風便器の比率が高い状態でした。女性用トイレ男性用トイレ改修前レジリエンストイレ(女性用トイレ)レジリエンストイレ(男性用トイレ)レジリエンストイレトイレの老朽化対策と災害対策のために改修工事を実施。女性用トイレに5台、男性用トイレに5台のレジリエンストイレを設置しました。全てのトイレにシャワートイレを設置し、快適性を高めています。紙巻器は2連タイプを選ぶことでペーパー切れのリスクを減らしています。トイレ入り口のピクトサイン多機能トイレ平面図トイレ入り口のピクトサインと多機能トイレ女性用トイレ・男性用トイレの入り口にはレジリエンストイレの設置を示すピクトサインを表示しており、このトイレが災害時にも使用可能であることが一目で分かるようになっています。また、車椅子ユーザーやオストメイト、介助を必要とする方に配慮したトイレとして多機能トイレも整備。大便器周りには車椅子からの移乗や座位安定のための手すりと背もたれのほか、オストメイト専用の流しも設置。誰もが利用しやすいトイレになっています。女性用トイレ多機能トイレ男性用トイレ4
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RESILIENCETOILETPORTFOLIO災害時/レジリエンストイレの運用TechnicalInformation災害時の汚物搬送は手動給水方式を採用しています。女性用トイレはレジリエンストイレ2か所から、男性用トイレはレジリエンストイレ1か所から搬送水を給水します。[排水配管系統①]女性用トイレは連立する4台のレジリエンストイレが1本の排水配管でつながっており、その排水配管に離れた1台の排水配管が合流する形をしています。それぞれの排水配管内に滞留する汚物を下水道まで搬送するために、各トイレの使用回数が規定通り(1台あたり1時間に12回使用)の場合、Aのレジリエンストイレからはバケツ3杯程度(27L)の搬送水を45分毎に、Bのレジリエンストイレからはバケツ1杯程度(9L)の搬送水を1時間毎に投入します。[排水配管系統②]男性用トイレは連立する5台のレジリエンストイレが1本の排水配管でつながっています。各トイレの使用回数が規定通りの場合、Cのレジリエンストイレからバケツ3杯程度(27L)の搬送水を36分毎に投入することでレジリエンストイレ5台から排出し排水横主管内に滞留している汚物を下水道まで搬送します。女性用トイレ多機能トイレ男性用トイレ②①ABC金沢工業大学には建築系学科の学生を中心とした防災・減災プロジェクトSoRA(StudentopenResidentsandAdministration)という団体があり、野々市市民を対象とした防災授業・防災訓練・地域イベントへの参加などを通じて、市民への防災知識の普及と意識の高揚に取り組んでいます。金沢工業大学扇が丘キャンパスは野々市市の拠点避難所に指定されており、今回改修工事を行った第二体育館はメインの避難所となるため、災害配慮トイレ/レジリエンストイレを設置しました。災害時のトイレは、避難所生活をおくる上で水や食料の確保と同じく重要な課題と言われており、この課題解決には“モノ”を整備するだけでは足らず、適切かつ確実に運用できる“人づくりと体制づくり”が大切なポイントになります。災害が起きた際に的確な判断・行動ができるよう、LIXILからSoRAのメンバーに防災授業を行い、その中で体育館に設置したレジリエンストイレの使い方を学んでいただきました。地域の皆様が力を合わせて災害に立ち向かうことができるよう、今後も継続してSoRAのメンバーが活動していくと聞いており、こういった活動は重要だと考えます。なお、これらの活動が認められ、第19回環境・設備デザイン賞で入賞を果たしました。ハード・ソフト両面からの事前防災topic第19回環境・設備デザイン賞受賞証書SoRAのメンバーへの防災授業の様子Aこのトイレから手動で搬送水を投入Cこのトイレから手動で搬送水を投入5
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