LHT SDGsハンドブック 12-13(12-13)

概要

  1. SDGs 12 地球資源と住まい
  1. 12
  2. 13

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CHECK地球資源持続可能な消費・生産形態を確実なものとしていくと住まいCLOSEUPOUTLINE私たちの社会は多くの資源を使い、環境に負荷を与えながら物をつくり、大量に廃棄しながら豊かさを獲得してきました。しかし、天然資源には限りがあり、私たちは今までの生活スタイルの見直しを迫られています。持続可能な生産形態と責任のある消費を目指し、国も企業も消費者も一丸となって取り組むことが大切です。今の生活スタイルを変えないまま、2050年までに世界の人口が96億人に達した場合は、地球3個分の天然資源が必要となります。全世界のマテリアル・フットプリント(消費された天然資源量を表す指標)は、2000年から2017年までの間に70%増加しました。(※2)世界の食料全体で、収穫後、小売市場に届く前に失われる割合は13.3%、消費者レベルで廃棄される割合は17%(※3)地球資源には限りがあるにもかかわらず、私たちはたくさんのごみを出して暮らしています。しかし、そのごみの多くが最終的に運ばれていく、埋め立て地の寿命は全国平均であと23年程※。資源をすてる一方通行の生活スタイルは限界が近づきつつあるようです。「すてる」が当たり前の社会は、そろそろ限界が近づいています。出典:※環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」社会の課題SDGs目標12ISSUE出典:※1国連「持続可能な開発目標(SDGs)―事実と数字」(2018年) ※2国連「SDGs報告2021」 ※3国連「SDGs報告2022」「未来ルーペ」でごみ箱の中を見て、知ったことは、これから「ごみ=資源」という時代がやってくるということ。(※1)“循環”の見える、LIXIL製品・事業活動循環型素材「revia(レビア)」近年、世界中で深刻な環境汚染を引き起こしている廃プラスチック。その対策につながる「レビア」は、家庭や事業活動から排出される廃プラスチックと廃木材を融合させた循環型素材です。使用後の「レビア」製品は回収し、同じ製品に再生する“循環利用”が可能。すでに製品化されている舗装材「レビアペイブ」だけでなく、さまざまな用途への応用が可能で、今後「レビア」製品シリーズのラインナップをさらに充実させていきます。低炭素型アルミ形材「PremiAL(プレミアル)」アルミは、住宅・ビルの建材として重要な素材です。しかし、原料から生産する際、大量のCO2を排出する課題も。そこでLIXILではリサイクルアルミ使用率100%達成を目指し、低炭素型アルミ形材「プレミアル」シリーズを開発しました。原材料の70%にリサイクルアルミを使用した「プレミアルR70」と、リサイクルアルミを100%使用した「プレミアルR100」の2種類があります。ビル向け建材、産業用、エクステリア用などにも展開しています。第三者検証「SuMPOEPD(旧:エコリーフ)」を取得し、エンボディドカーボン(“建てる時”に排出されるCO2)の見える化に貢献木調のデザインが美しい舗装材「レビアペイブ」は、歩行性やバリアフリーにも配慮。またコンクリートの半分の重量で、軽量化を実現(写真はイメージとなります)SDGs目標1212
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資源の未来を変える方法は「すてる」ではなく「循環させる」CLOSEUP今、世界的に、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済から「循環経済(サーキュラー・エコノミー)」への移行が求められています。2015年にEU(欧州連合)が政策化したサーキュラー・エコノミーとは、一度つくったものは使い続けて“廃棄ゼロ”を目指すというもの。原材料の調達や製品設計の段階で、回収・再利用のことまで考えて製造します。また、社会全体でサーキュラー・エコノミーの実現を目指すことで、新しい技術やビジネスの創出、顧客拡大などの波及効果を得る目的も。資源循環と経済成長を両立させる新たな経済システムなのです。木材や木粉の活用、アルミや銅などのリサイクル材の使用、工場でのリサイクルなど●循環型原材料を利用する耐久性の向上、修理や交換のしやすい素材・設計の採用、メンテナンス体制の整備など●製品の長寿命化を図る生物由来の有機性資源「バイオマス」の活用など●生物資源化の技術向上まるで景色を額縁に入れて飾っているかのように、美しいフレームが特長の「EW」は世界トップクラスの断熱性を誇る樹脂窓です。また、樹脂のリサイクルシステムを構築し、資源の循環利用を進めています。樹脂窓「EW」参考:オランダ政府HPの概念図サーキュラー・エコノミー原材料すてるつくるつかうリサイクルつくるつかうリサイクル原材料課題への取り組みACTIONサーキュラー・エコノミー実現のために「住まいづくり」の中で取り組めることは?樹種ごとに異なる“気持ちのいい足ざわり”が選べる床材「ラシッサSフロア/Dフロア」。基材に国産材針葉樹合板を採用し、「伐採する、使う、植える」という森林保護につながる循環利用を行っています。また、ラシッサシリーズのドアや引戸・造作材には、間伐材をリサイクルしたMDF(中質繊維板)を使用。床材「ラシッサSフロア/Dフロア」人工木LIXILでは、製造工程で発生する木粉や木くずを再利用し、廃棄物の大幅削減に成功しました。その再生材は“人工木デッキ”などに活用しています。木粉や木くずをはじめ、再生プラスチック、100%リサイクル材の樹脂などを使った人工木デッキは、「デッキDS」、「樹ら楽ステージ木彫」など多彩なラインナップ。まるで天然木のような風合いで、腐食やシロアリの心配もないため、長く使い続けられます。「デッキDS」施工イメージ●●●製造工程で発生する樹脂の「端材」を再生利用しています。ガラスをフレームに接着しない押縁構造を採用することで、分離回収に配慮しています。フレームの意匠性を高めるラッピング材は、樹脂形材と同時に再生利用できる素材を使用しています。資源の循環利用への取り組み13

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