Water&Kitchenテクノロジーブックvol.5 14-15(16-17)

概要

  1. Evolution of Lifestyles
  2. 2020年に語る日本のライフスタイルと水まわりの進化。
  1. 14
  2. 15

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水まわりから暮らし全体を快適にする。白井「これから私たちは水まわりを、商品単品ではなく、トイレ、洗面、水栓、お風呂、キッチン、タイルを融合させた空間発想で提案していきます。そこにいるとエネルギーをチャージできてまたがんばろうと気持ちが切り替わる。水まわりを使っているときはもちろん、暮らし全体が快適で、いきいきとなる、そんな空間です」後藤「先ほどトイレの話の中で出たXSITEは、最初は高層ビルの最上階にトイレのショールームを造るなんてありえないと驚かれたんです。突拍子もない発想と思われていました。でも、じつは時代を先駆けていた」白井「当時の経営者が、社会は快適性や情緒的なことを求め始めると見抜いていたのでしょう。私たちは、過去から学ぶとともに、未来を見つめながら人々の暮らしや社会に貢献していかなければなりません」水まわりを空間発想で提案する。柏木「豊かで快適な暮らしのためには、トイレ、お風呂、キッチン、これらの水まわり空間が非常に大きなポイントであることは間違いありません」白井「そうですね。水まわりは暮らしを支えるコアな空間であり、身体的にも精神的にも密接につながっています。さらに今後は、平常時だけでなく非常時のことも考えていく必要があります。例えば、地震や台風の被害を受けて避難所に行ったとします。まずは雨風を避けるためです。しかし、その先に必要になるのが、トイレやお風呂。それがあるかないかで心の豊かさがまったく違ってきますね。非常時も暮らしの一部です。人が安心して使える水まわり。世の中の変化が激しい時代だからこそ、ユニバーサルな本質の追求がより重要になると考えています」心の豊かさと、本質の追求。14
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愛着がわくもの、健康的で豊かになるもの。白井「LIXILの商品は、商品単体はもちろん建築空間に納まった状態でも美しくなるようにデザインしていますが、私はそれを使う人自身の姿も美しくあってほしいと思っています。使う人の姿勢が凜としているような。LIXILの製品を使うと、なぜか使いやすく、すっと手が伸びるような。自ずと掃除をしたくなる素材や形であったり、人の行動を呼び覚ます商品でありたいと思っています。単に美しいだけではなくて、使ってもらって気持ちよくなる、当たり前のように快適で使いやすい、そんな商品や空間を実現したい。それが愛着につながると信じています」使う人が美しくなる、真に美しい商品。白井「近年は、機能性や見た目の清潔感などに関しては、どの建物・空間・商品もよくなっています。その次に必要なことは、長く継続的に使うことによって、より愛着がわくとか、そこに長くいると健康的で豊かになるという新しい価値だと思います」柏木「その考えはわかります。例えば、キッチンで調理した後、洗ったり拭いたり、いろいろしますが、そのときに水栓金具をきちっと磨くとか。新品じゃないんだけど、磨き上げている。そこをきちっと拭いているというような、そういう状態になった風景を見ると、すごく気持ちいいんですよ。粗雑に扱ってしまわず、丁寧にその空間を使っていたくなる気持ちにさせる素材とデザインであることが大切ではないでしょうか」後藤「愛着が持てる素材、愛着の持てるキッチン、愛着の持てるトイレ、そんな感じですね」次に求められる素材とデザインの追求。サーモスタット付混合水栓。輸入に頼っていたサーモスタット付きの高級水栓金具を自社開発した。15

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