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複層ガラス関連情報室内の暖房熱を逃がさず遮断。採光のための可視光線だけ通過させる。Low–Eガラスの構造・しくみ波 長短い長い紫外線可視光線近赤外線遠赤外線赤外線見えない見える見えない太陽光線暖房熱遠赤外線特殊金属膜室内室外特殊金属膜近赤外線可視光線紫外線室内室外より快適な暮らしを実現するために、高い断熱性や遮熱性を求めるならLow-E。太陽光線には明るい光を運ぶ可視光線だけでなく、紫外線や近赤外線などの電磁波も含まれています。それら電磁波の波長が異なることを利用し、必要な可視光線を通過させながら同時に不要な電磁波を遮断、それにより高断熱や遮熱を実現したのがLow-Eの技術です。■電磁波の種類室内の暖房熱を逃がさず、さらに太陽光線の近赤外線や紫外線といった夏の室内の快適さを損なわせる不必要な電磁波をカット。明るい光だけを室内に取り入れる設計になっています。室内で温まった暖房熱は波長の長い遠赤外線。Low-E複層ガラスにコーティングされている特殊金属膜は、遠赤外線が放射でガラス面を通過するのを遮断することで、暖房熱を逃がさない設計になっています。Low-E(LowEmissivity)ロー エミシビティ日本語で低放射。放射による熱の移動を遮断します。トリプルガラス、Low-E複層ガラスは、LIXILの環境配慮設計の視点に基づき開発されました。中空層とガラス中空側の特殊金属膜の効果により、一般複層ガラスに比べさらに高い断熱効果を発揮します。商品の色は、印刷の特性上実物とは多少異なる場合がございますのでご了承ください。掲載価格には、消費税、ガラス代(ガラス組込商品を除く)、組立代、取付費、運賃等は含まれておりません。498
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複層ガラスの設計施工上のご注意共通⑧保管時、下辺エッジが均等に支持されるように立てかけてください。⑨グレチャン付複層ガラスを取り扱われる場合は、グレチャンのみを持ったり、引っ張ったりせず、必ず、ガラスと一緒に持ってください。⑩ガラスに火花が当たると、ガラスが溶解し、凹みが生じたり、黒く変色することがあります。補修はできません。⑪ガラスにモルタルやパテなどが付着した状態で、スクレパーなどでこすると傷の原因になります。⑫ガラスの取扱いには、緩衝材を活用し、衝撃や局所的な荷重を与えないように配慮ください。特に、角部、エッジ部については、特に配慮ください。取扱いについては「ガラス取扱いポイントブック」をご参照ください。■標準施工法について①複層ガラスは、周辺封着部の封着材が有機材料によって構成されており、その関係上、寿命のある製品です。②封着部が高温・多湿や紫外線照射などの条件にさらされると、封着材の劣化が短期間に進み、中空層内に水分が侵入して、内部結露を生じるなどの寿命低下を引き起こす恐れがあります。③LIXILの複層ガラス用サッシは、サッシやガラスとグレチャン、またはビードのすき間から雨水や結露水などが侵入しても、速やかに排水できる機構になっております。また、封着部を太陽光線から保護する納まりとなっております。■使用上のご注意①長期間、品質を保持いただくため、ガラス廻りの水密性が悪くなっている場合は、シーリング材などで補修してください。②万が一ガラス表面に傷がつくと割れるおそれがありますので、お手入れの際には必ず柔らかい布をご使用ください。洗剤をご使用の場合は、中性洗剤を使用し、最後に乾いた布で乾拭きしてください。落ちにくい汚れの場合は、中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、最後に洗剤が残らないように乾拭きして水分を拭き取ってください。砥粒、フッ化水素、強酸、強アルカリなどが含まれる洗剤は使用しないでください。サッシ内に侵入した薬剤が複層ガラスの封着剤にダメージを与え、寿命を短くします。③表面に傷がついてしまったり、欠けやヒビが発生しましたら、お早めに、お取り扱いのビルダー様、販売店様にご相談し、すみやかにガラス交換をしてください。④ガラスに貼付けてあるラベルは、結露水、熱、紫外線などにより、はがれたり、色褪せすることがあります。⑤刻印部分に異物が付着したまま、指先などでこすった場合、異物が思わぬケガの原因となりますのでご注意ください。⑥中空層の内圧変化の影響により、封着剤が中空層に入り込むことがあります。⑦冬期の夜間などにガラスの室外面が冷やされた後、湿度が高くなった場合、ガラスの室外面に結露が生じる場合があります。⑧日差しの当たる引違い窓や上げ下げ窓を長時間開け放つ場合は、内外の障子が重なり合わないようずらしてご使用ください。特に高断熱性能を有するガラスの場合、ガラス表面や内外のサッシ障子間の温度が高温となり、一時的にサッシの開閉が困難になったり、熱割れが生じやすくなることがあります。⑨Low-E複層ガラスの特殊金属膜は日射熱を吸収し、特に夏の暑い時期に高温となることがあります。⑩ガラス表面が曇った時など、吸盤跡やラベル跡が浮き出てくることがあります。通常のガラスクリーナーでは落とせない場合、自動車ガラス用油膜除去剤をご使用いただくと落とせることがあります。⑪網入りガラスは、サビに対応するため、網にメッキ処理などを施し、サッシやグレチャンなどに排水構造を備えておりますが、サビを完全に防ぐものではありません。また、網入りガラス製造時に高温状態となるため、網の表面が酸化して黒っぽく変色していることがありますが、性能上問題ありません。そして、ガラスの表面には板ガラス製造上に発生する微細な凹凸が見られることがありますが、不具合ではありません。⑫ガラス面にフィルムを貼り付けると、熱割れが起こりやすくなることがあります。フィルムの仕様については、フィルムメーカーに問い合わせください。⑬気温や気圧の変化に伴う内圧変化の影響により、封着剤が中空層にはみ出してくる場合がありますが、品質には影響ありません。⑭窓やドアの乱暴な開閉は、ガラスにも損傷を与え、割れや機能を低下させる場合がありますので、ご注意ください。■設計上のご注意装着されるサッシに適合するガラスを選択してください。特に防火戸の場合、防火性能を満たすことができなくなる場合があります。①複層ガラスは、製造後の切断加工ができませんので、正確な寸法でご注文ください。②高温(およそ70℃以上)の環境下での長時間使用は複層ガラスの封着材の耐久性を著しく低下させます。高温下での長時間使用は、複層ガラスとしての寿命が短くなりますので、お避けください。③複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気やガスを封じ込めた構造です。気温や気圧の変化により、中空層の膨張・収縮でガラスがたわみ、ガラスに映る反射映像のゆがみが生じることがあります。④標高1,000mを超える高地で複層ガラスを使用する場合、中空層内の圧力を調整する必要がありますので、ご注文前にご相談ください。⑤テラスについては、3mm厚で耐風圧性能を満足する場合でも、破損や変形の安全性を考慮して、4mm厚以上のガラスをおすすめします。⑥スペーサー部は、カタログに記載のイラストと仕様が異なる場合があります。スペーサーのつなぎ目はコーナー部もしくは辺の中間部(1~4箇所)となることがあり、指定することはできません。コーナー部において異なる仕上がりの方式が混在することがあります。また、樹脂スペーサーの一部の仕様においては、つなぎ目が斜めになるものがあります。⑦複層ガラス、トリプルガラスは、標高の高い地域(目安として標高500m以上)にご使用の場合、内圧の影響により、中空層が膨らみ、ガラスの破損に至る可能性があります。内圧の影響を抑えるために、「高地用複層ガラス/トリプルガラス」をお勧めします。特に、トリプルガラスの短辺の小さいもの(短辺500㎜以下)については、特にご使用をお勧めします。「高地用複層ガラス/トリプルガラス」は、ガラスの構成や寸法、商品によっては、対応していない場合があります。「高地用複層ガラス/トリプルガラス」については、弊社営業にご相談ください。※トリプルガラスの場合、内外のガラスを4㎜厚としていただくことでガラスの破損のリスクを下げられる場合もあります。⑧3㎜+中空層(10㎜以上)+網入りガラス6.8㎜の構成で短辺寸法が300㎜以下の場合は、冬期における内圧低下により、3㎜ガラスが破損する可能性がありますので、4㎜に変更してください。⑨トリプルガラスは、2層の複層ガラスと比べ、ガラス枚数の違いによりLow-Eガラスの色味が若干異なります。⑩日射反射率の高いガラスをご使用の場合、反射光が一般ガラスより高くなります。⑪商品の色や見栄えは印刷の特性上実物と多少異なる場合がありますので、サンプルでご確認ください。⑫ガラスの組合わせによっては製造できない場合があります。⑬万が一の破損時にガラス交換が可能なように工法や納まりをご検討ください。⑭Low-Eガラスの特殊金属膜は非常に薄いため、非常侵入時などのガラス破損作業に支障はありません。⑮Low-Eガラスの特殊金属膜にコーティングの際の若干のピンホールが生じていることがあります。⑯サイズや厚みが大きいガラスは重量が大きくなります。ガラス受け入れや納品、施工について重量対策を行ってください。⑰発注されるタイミングにより、Low-Eガラスの色味、型ガラスの模様、網入りガラスの網目ピッチが若干異なる場合があります。■施工上の注意①複層ガラスの機能を長期間保つためには、施工法が重要になりますので、必ず標準施工法をお守りください。②複層ガラスは、周辺の封着部を露出する突き合わせ施工などには、使用できません。③排水性を確保するため、水抜きに配慮した孔あきグレチャンなどをご使用ください。④グレチャン付き複層ガラスは、グレチャンの水抜き孔が必ず下辺に来るようにしてください。⑤排水性を維持するため、グレチャンおよびサッシの水抜き孔は絶対にふさがないようにご注意ください。⑥複層ガラスには、室内側を表示したラベルが添付されていますので、施工時にはそれにしたがってサッシにはめ込んでください。⑦複層ガラスは直射日光を避け風通しのよい室内に保管してください。直射日光にさらされたり、高温になると、封着材の耐久性を著しく低下させたり、グレチャンの変形を起こしますので、避けてください。水抜き孔横から見た図90°緩衝材背当て壁499
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