左ページから抽出された内容
社名株式会社コンクスハウジング創業平成11年モットー25年先を見据えた家づくりをhttps://www.concs.com/です。子どもたちは独立し、夫婦2人の暮らしになっているかもしれません。また、闇雲に広さばかりを追求してしまうと、使わない部屋のために固定資産税を払うという事態を招くかもしれない。そういった﹃考えもしなかった部分﹄の数字を教えてあげるのも我々の役割だと考えています。住みはじめてからの﹁こんなはずじゃなかった﹂という家には絶対にしたくありません。居心地よく、長く暮らしていただくためにパッシブデザインは非常に重要な要素です。時にはお客さまの求めることを否定することもあります。例えば、広いベランダが欲しいというお客さまに対して、﹁将来を見据えると、ベランダに使うお金をもっとほかの部分に使った方がよいのではないでしょうか﹂と提案することもあります。ベランダを使う機会は想像以上に少ないですから。﹁ベランダでバーベキューをし地窓や高窓、さらにはトップライトや排気筒などを活用し、暖められた空気が上昇する特性を活用しながら空気の流れを生み出す工夫を随所に盛り込んでいます。これによって、機械に頼ることなく空気の流れを生み出すことができ、夏場に室内に熱気がこもることを抑制します。窓の配置には、風向や近隣建物などの地域環境にも配慮しましょう。窓の使いわけで、空気の流れを生み出す新築の際にシェードをコンクスハウジングさまより提案されたのですが、これが大正解でした。以前はグリーンカーテンをしていましたが、秋ごろの片づけがとても大変。シェードにしたことで窓際の暑さも感じることなく、カーテンを開けていても外から見えにくいので開放感があり大満足です。パッシブデザインの家にしたことで、光熱費も減りました。以前の家では灯油も使っており、電気代も含めてトータルで月額1万円くらいの差が出たのでびっくりしました。シェードに大満足電気代も月額1万円少なくお施主さまの声▶Oさまたい﹂というお客さまや﹁ベランダに洗濯物を干したい﹂というお客さまには、﹁1階から2階に食べものを運んだり、洗濯物を持って上がるのは大変ではないですか?﹂と、しっかり想像していただきます。お客さまの要望と違った提案には将来の快適な暮らしを自分なりにイメージしてみたことをお伝えしています。こうした私の考え方を小冊子にまとめてお客さまにお渡ししていますが、多くの方が﹁ここまで考えてくれた住宅会社ははじめて﹂と言ってくださいます。また、社員もこの冊子を読むことで、私の考え方を理解してくれ、同じ想いで提案ができています。単なる御用聞きではなく、住宅のプロとしてお客さまの25年先を考えた提案を行う︱。パッシブデザインの家づくりを進める上でも、そういった姿勢が求められるのではないでしょうか。今から新しいことをはじめることは、とても難しく感じるかもしれません。しかし、現状の家づくりを少しずつ見直すだけで、実はパッシブファーストの家づくりは遠い物ではないのではないでしょうか。同じ縦すべり出しの窓を2本並べるなら、ウインドキャッチ窓にしましょう。窓の吊元が違うものを取り付けるだけで、コストも変わることはありません。また、スタイルシェードの取り付けはとても簡単で、高い効果を感じることができます。そうした簡単なことから、少しずつチャレンジしてみませんか。小さな取り組みの先に、お客さまの快適な生活が待っています。LIXILでは、今後も豊かで快適な住生活のために家づくりの工夫をお伝えしてまいります。LIXILからのご提案オリジナルの冊子や模型で分かりやすく解説地元で開催されたハウジングフェアでは、窓の違いによって空気の流れがどのように変わるのかを分かりやすく解説するための模型(写真左)を展示し、多くの来場者の注目を集めたそうです。また、コンクスハウジングさまが考える「25年先を見据えた家づくり」を紹介する冊子(写真右)も作成。この冊子では、パッシブデザインのことも分かりやすく解説しています。パッシブファーストの基本、地窓も設置地窓からきた風トップライト排気筒32|『LIXILメンバーズ通信』2018年7月号掲載
右ページから抽出された内容
きる点です。また、光熱費の削減と同時に重要になる点がメンテナンスコストの抑制ではないでしょうか。住宅のメンテナンスコストについては、機械設備に頼るほど高くなっていきます。機械設備は、メンテナンスや故障による取り替えなどが必要になるからです。パッシブデザインは、自然の光や風を上手に取り入れることによって快適な暮らしをしようという考え方。そのため、窓の大きさや配置で工夫できることがたくさんあるのです。夏も、冬もできるだけ機械設備に頼ることなく、心地よくすごせる住宅にする︱。こうした住宅を実現できれば、エネルギーコストだけでなく、メンテナンスコストも削減でき、生涯コストが減っていくのです。究極的には、生涯コストがまったくかからない住宅というものを目指していきたいと考えています。当社では、特に奥さまの視点で、動線を考え、家事効率を高められる住宅を提案しています。奥さまがストレスを感じることなく、笑顔で暮らしていれば、家族全員が幸せになりますから。そのため、家事動線などに関心が高いお客さまからのお問い合わせが多いです。初めからパッシブデザインに関心があるお客さまはまだ多くはありません。しかし現在、当社が受注した住宅の9割でパッシブデザインを採用していただいています。モデルハウスなどに来ていただくと、﹁ただよう空気感が全然違う﹂とおっしゃり、パッシブデザインのよさを体感によって理解してくださいます。パッシブデザインにすることで、初期コストは上がりますが、パッシブデザインの魅力や生涯コストの話などをする中で、納得してパッシブデザインの住宅を建てていただいています。また、﹁25年先を見据えた家づくりをしてください﹂という説明もします。多くのお客さまは、住宅を建てるときのことだけを考えがちです。しかし、25年後どうなっているでしょう。そのイメージをしてもらうことが大切なん単なる御用聞きではなく住宅のプロとしての提案を建物南側については、軒の出に配慮し、夏の日差しを効果的に遮り、冬にはできるだけ日射を取り込むように設計しています。また、横から差し込む強い朝日や夕日を遮るために、シェードなどによる対策を提案しています。軒の出やシェードによる日射対策どのように提案していますか?Q4コンクスハウジングさまのパッシブファーストの住まいづくり欄間などで空気の流れを妨げない工夫を室内の壁などには欄間を設けて、空気の流れを妨げないようにしています。特に熱が溜まりやすい2階の部屋にはすべて欄間を設けています。|31
お探しのページは「カタログビュー」でごらんいただけます。カタログビューではweb上でパラパラめくりながらカタログをごらんになれます。