2019住まいのUDガイドブック 24-25(26-27)

概要

  1. 住まいの基礎知識
  2. 住まいのユニバーサルデザインQ&A
  1. 24
  2. 25

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「バリアフリー」とは、何かしようとしたときの「バリア(障がい物)」を取り除いた自由(フリー)な状態、という意味です。一方「ユニバーサルデザイン(UniversalDesign)(UDと略します)」とは、年齢や身体の具合などに関わらず、すべての人(ユニバーサル)のことを考えたデザインのこと。もともとバリアを無くしておくのも、UDの手法のひとつです。たとえば、お風呂の出入りや階段の昇り降りを考えてみましょう。赤ちゃんを抱っこした奥さま、とんだりはねたりする小さなお子さまにとって、足元はすべらない方が安心ですね?足腰に不安のある年配の方にとっても、それは同じ。この場合「床はすべりにくい素材にしておく」という小さな心配りが「UD」なのです。ひとりのお客さまのことをとことん考えたものは、実はみんなに役立つ良さを持っている。それが、LIXILが考えるUDです。ユニバーサルデザインって何?最近よく聞く「ユニバーサルデザイン」って具体的には何をすること?少し前からある「バリアフリー」とどう違うの?段差をなくしたり、手すりをつけたり、子育て世代の私たちには関係ない気がするけど・・。(30代・奥さま)Q1手すりは必要?確かに、いま必要ないものを無理に付ける必要はありません。ただ、将来必要になった時、遠すぎる・近すぎる、ドアや窓があって付けたい場所に付けられない、壁の強度が足りない..実際のリフォームの現場でこうした困りごとがよくあるのです。手すりはただ付ければ良いのではなく、手が届きやすく力が入りやすい、丁度良い位置に取り付ける必要があります。「手すりはいざという時で良い」とお考えの方にとっても、補強下地などあらかじめ空間全体でプランニングしておくことは、とても大切なのです。また、一見手すりっぽくない、さりげない器具を今から付けておくこともひとつの方法です。日頃使い慣れていると、調子が悪くなっても身体が自然と動きラクになります。今は元気なので、手すりはいざという時になって付ければ良いのでは?(60代・ご主人)Q2AA住まいのユニバーサルデザインQ&A24近すぎる!遠すぎる!これなら特別なことでもないし、今からでもやっておけばいざという時安心だね!お客さまの素朴な疑問にお答えします!わたしも助かるかも!お父さんにも教えてあげよう!
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つたい歩きから車椅子使用までは緩やかに変化していきます。車椅子に乗る生活って?家の中で車椅子に乗らないといけなくなるケースがイメージしにくいのですが・・。特別な病気の人だけなのでは?(50代・ご主人)Q3もちろん、すべての方がある日突然車椅子に乗るようになる訳ではありません。だんだん、あるいは何かのキッカケで足腰が弱くなったりして、壁や家具に手をつくようになる、といったことが始まりのようです。それから、手すりがあると安心だったり、杖や歩行器を支えにしたりといった時期を経たりします。車椅子は立って歩くのがつらくなったときに便利です。今の歩行器や車椅子は、デザイン・機能ともたいへん進化しています。便利なツールを使いこなして、お客さまにピッタリの安心・快適な暮らしをプロデュースしていきましょう。施設に入れば良いのでは?いよいよという時は、施設に入った方が家族にも迷惑を掛けなくて済むし、無理に自宅に住み続ける必要はないのでは?(70代・奥さま)AA各国の介護施設・高齢者住宅の状況そうか!車椅子も自分らしく使っていけば良いんだね日本(2008)スウェーデンデンマーク英国米国5.0%3.5%1.3%1.5%7.4%3.2%7.2%4.1%2.4%6.0%6.0%8.7%10.4%6.5%欧米の普及率には及ばない!介護施設高齢者住宅等※1※2※3※1介護保険3施設及びグループホーム。※2シルバーハウジング、高齢者向け優良賃貸住宅及び高齢者専用    賃貸住宅、有料老人ホーム、養護老人ホーム及び軽費老人ホーム。※3すべての高齢者施設・住宅は1つの類型に統合された。〈出典〉第76回社会保障審議会介護給付費分科会資料(2011)全高齢者に対する介護施設・高齢者住宅等の割合25確かに、手厚い介護が必要な場合はプロのサービスを利用するのが望ましいもの。しかし、高齢者の増加に伴い、手厚い介護を必要とする人の数も年々増えていく傾向にあります。2006年から2016年までの10年間で、高齢者は3割増え約3,400万人に。そのうち日常生活全般に介助が必要な「要介護3以上」と認定された方の割合は6%程度で、現在200万人を超えたと言われています。国も「サービス付き高齢者向け住宅」等を増やしていく方針を打ち出していますが、その目標が100%達成したとしても、現在の欧米の普及率には及ばないというデータもあります。また、施設はあっても、介護する職員の人手不足で受け入れが難しい状況も生じてきています。住み慣れたご自宅で、より長く暮らし続けていけるように、LIXILはお客さまのお手伝いをしたいと考えています。車椅子つたい歩き杖歩行器なかなか厳しいのね我が家で何ができるか一度考えてみるわQ4

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