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陶芸から陶業、そして工業化へ。陶芸作家の作る食器や酒器、茶陶などの日用品のやきものから生産規模が大きくなり、量産されるようになると陶業と呼ばれます。明治時代の土管づくりはまさに陶芸から陶業への変革でした。そして、現在LIXILがINAXブランドで生産しているタイルやトイレなどの衛生陶器は、さらに進んだ工業生産品としてのやきものと言えます。陶芸家の家系に生まれた伊奈初之烝が生業を陶業に変えてから今日まで、LIXILは企業として成長を遂げ、同時に常滑の街も発展してきました。一企業が街の中で大きくなると独占的になってしまうこともありますが、初之烝・長三郎親子は海外から新しい機械を輸入したり特許を取得したりした際、それを広く公開し、それぞれが工業化を進められるようにしました。まさに「企業は社会の公器である」ことを実践してきました。右上:坂の周辺の塀と道が常滑焼の土管などでできている。/下:INAXライブミュージアムの敷地内で保存されている大正時代の窯と建物。登録有形文化財・近代化産業遺産。これからも、土と火と水と。常滑という地14
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衛生陶器の製造は、土と向き合い、火と水を操るクラフトマンシップの継承と言える。クラフトマンシップを発揮していく。常滑焼は懐が深く、常滑で焼いたものはすべて常滑焼になるといいます。そういう意味では、いま最も生産量が多いトイレ、あるいは洗面器などは常滑焼の現在進行形の一つと言えるかもしれません。土は水を得て形となり、火を通してやきものになります。生産する物も生産する技術も変わり続けていますが、土と向き合い、火と水を操る、そのクラフトマンシップは脈々と受け継がれ、これからも変わることはありません。LIXILは、海に開かれた常滑に育まれた品質と革新性を発揮して、日本へ、世界へ、新しい価値を届けていきます。15

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