ガラス取扱いポイントブック 6-7(8-9)

概要

  1. CHAPTER 2 複層/トリプルガラスの仕様
  2. 複層/トリプルガラスの特徴(ガラス)
  1. 6
  2. 7

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■網入りガラス網入りガラスは、ガラス内部に金属製の網が入ったガラスです。ヒビ割れても破片が落ちにくいため、防火性能が必要な窓に使われています。●網入りガラスのサビ板ガラス網状の鉄線網入りガラスは、サビに対応するため、網にメッキ処理などを施し、サッシやグレチャンなどに排水構造を備えておりますが、サビを完全に防ぐものではありません。サビは、環境による水の浸入や、その後の乾燥状況など、自然環境によるところが大きいため、あらかじめご承知おきください。サビが出ている網を、そのまま放置していると網が膨張しガラスにクラックが入ることがあります。また、これにより熱割れしやすくなることがあります。6●網入りガラスのやけ 網入りガラスは、ガラス材料が溶融炉より約1,000℃の温度で出てきたところで網を挿入して製造します。網が高温状態となる際、網の表面が酸化して黒っぽくなる「やけ」という現象がまれにおこります。これは、網入りガラスの製法上やむを得ない現象です。性能低下(耐風圧強度、防火性能など)することはありません。サビ(網部分にサビが出ている)サビ※多くのサビは茶色っぽくなり、やけは黒っぽくみえる傾向があります。ご注意複層/トリプルガラスの仕様2CHAPTER
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7■強化ガラス強化ガラスは普通のガラスに比べ風圧などの外力に対し3∼5倍の強度があります。その反面、外力がかかっていない状態で不意な破損が生じる場合があります。万一割れた場合には破片が細かな粒状となります。●強化ガラスの強さの仕組み板ガラスを軟化点(約700℃)近くまで加熱した後、急冷処理をすることにより、ガラスの表面には圧縮応力層が、内部には引張応力層ができます。一般的なガラスの片面に強い力が生じた場合には、反対側の表面に引っ張り応力が発生し、割れに至ります。強化ガラスの場合、ここに、高い圧縮応力を持った層があるため、割れにくくなります。特に室内側に、このガラスをご使用の際に下記の件をご注意ください。●特殊薄板ガラスは、一般的なガラスと同様の強度を有していますが、ガラスが薄いため、ガラスの表面を押すとしなりやすい(凹みやすい)特性があります。●気温、気圧による中空層の内圧の変化を受け、一般的な複層ガラスとくらべてガラス が膨らんだり凹んだりしやすくなり、反射映像がゆがみやすくなります。■特殊薄板ガラス特殊薄板ガラスとは、LIXILのトリプルガラスに使われている厚み1.3mmのガラスのことです。●製造過程での熱処理の影響で、一般のフロート板ガラスと比較して、反射映像のゆがみや透視ひずみが大きくなります。●一般のガラスとくらべ、表面硬度がやや低くなっておりますので、同様の取扱いでも 傷がつく場合があります。清掃時には、金属製の清掃用具を使用しないでください。3㎜3㎜1.3㎜トリプルガラス(特殊薄板ガラス採用)3㎜1.3㎜1.3㎜トリプルガラス(特殊薄板ガラス採用)引っ張る力圧縮する力普通のガラスが割れるイメージ図圧縮する力圧縮する力引っ張る力強化ガラスが割れにくいイメージ図画像提供AGC株式会社強化ガラスの割れパターンご注意ご注意

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