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34■シール剤のはみ出し複層ガラスの1次シール剤がスペーサーより、はみ出していることがあります。(波打っているような場合もあります。)はみ出しの原因複層ガラスは、気温・外気圧の変化により、中空層(空気層)が膨らんだり、凹んだりの動きを繰り返します。複層ガラスの1次シール剤については、これらの動きに追随できるよう、硬化をせず、ある一定の粘度を保っております。上記の環境や、障子の開閉操作などにより、ガラスが動くことで、シール剤が押し出されスペーサーとガラスとの間から出てきたものです。これらの1次シール剤の動きは、サッシのガラスのみ込みより内側になることはありません。はみ出しあり局所的に発生している例はみ出しなし●トリプルガラスのシール剤のはみ出しトリプルガラスの中間部のガラスのシール剤は、中間ガラスを通して見えるため、2枚ガラスの複層ガラスよりも大きく出ているように見えやすくなります。ガラススペーサー1次シール2次シールサッシ框サッシ気密材サ2ササ本来のズレ量見かけのズレ量中間ガラススペーサースペーサーガラスの現象8CHAPTER
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中央部膨張拘束拘束拘束35■熱割れ窓にはめ込まれたガラスが太陽光に当たることにより、その熱で割れることがあります。これを「熱割れ」と呼んでいます。窓ガラスに直射光を受けると、照射された部分は吸熱のため、高温となり膨張します。一方、周辺のサッシにのみ込まれた部分や、影の部分はあまり温度上昇せず、低温のままとなります。この低温部は、高温部の熱膨張を拘束し、結果としてガラス周辺部に引張応力が発生します。この熱応力は、被照射部と周辺部との温度差、すなわち板内温度差に比例し、ガラスのエッジ強度を越える引張応力が発生すると熱割れとなります。この現象はガラスの特性として、不可抗力的に発生します。熱割れは基本的には、ガラスの被照射部と周辺部との温度差が著しい場合に生じます。網入り板ガラスは、金属網がガラスに封入されているため、切断時にガラスの切り口にキズが付きやすく、許容応力が一般の板ガラスの半分程度になっているため、熱割れがより起こりやすくなります。特徴90°割れ方がガラスのエッジ部から直角に始まっている。(サッシから見えているガラスの端ではありません)サッシ枠ガラス
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