Water&Kitchenテクノロジーブックvol.3 26-27(28-29)

概要

  1. Message in Technology
  2. テクノロジーは、お客さまと地球へのメッセージ。
  1. 26
  2. 27

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有代「2017年は、主要な事業を開始した1967年から50年目という大きな節目の年でした。シャワートイレもその一つです」中井「たしか国産初のシャワートイレを発売したのはLIXILですね」有代「そうです。当時は富裕層が購入するものでしたが、今では一般世帯での普及率が8割を超えるほどになりました」中井「50年前のモデルと今のSATISを比べると、ものすごく進化しています」有代「50年にわたり、抗菌、便フタの自動開閉、お掃除リフトアップなど業界初の機能を搭載したシャワートイレを開発し、日本の住宅トイレを快適な空間に変えてきました。次なる挑戦は、先ほどお話しさせていただいた衛生環境が整ったトイレを世界中に普及させること。そしてパブリック空間のトイレをさらに快適な空間に変えていくことなどです」中井「あと、日本でも海外でも、家でもパブリック空間でも、環境に配慮していない商品は評価されない社会になりつつあります」有代「はい。日本の夏は30度以上が当然のようになり、局地的な豪雨も降る。そんな状況の中で、トイレ、水栓、タイルで空間全体の環境性能を提案できることはLIXILの強みです。私たちにやれることはたくさんあると思います」中井「東京2020オリンピック・パラリンピックでは、海外の方がたくさん来られます」有代「2020年は、海外の方にLIXILの商品を体験していただけるチャンスです。そういう視点でもパブリック空間で私たちの商品を採用していただけるように取り組みを強化しているところです。LIXILは東京2020オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーをさせていただいていますし、積極的にアピールしていきたいですね」中井「多様性を考えた商品づくりは進められていますか」有代「はい。CR戦略の中で多様性の尊重を掲げています。2020年に向けてユニバーサルデザインをさらに進めているところです」中井「お年寄り、体にハンディがある方、小さなお子さんを連れた方を見ると本当に大変だなあと思います。私たちは手を貸してあげることしかできない。もっと、みんなが元気に外出できる社会になるといいですね」有代「LIXILは、ユニバーサルデザインを、ものづくりだけではなく、心づくりにも広げていきたいと考えています。例えば、多様性に関する理解を深めるための出前授業を社員が講師となって取り組んでいます」世界のトイレと、パブリック空間をもっと快適にするユニバーサルデザインを進める。26
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企業がどこを向いているのか、何を目指して商品をつくっているのか。それは商品を使う側にとってとても重要なことだと思っています。ビジョンのない会社の商品は使いたくない。ビジョンと志を持っていきいきと働いている人たちからモノは買いたいですよね。その差は、少なからず商品の品質にも表れるのではないでしょうか。今日の対談を通して、LIXILは、今の暮らしを便利で快適にする近いビジョンと、地球環境を含めた未来のビジョンの両方を持っている企業だとわかりました。商品も使う人のことがよく考えられていて、アクアセラミックやハンズフリー水栓なども、エコをしいるわけではなく、あくまでお掃除する回数を減らします必要なときだけ水が出ますという機能があって、同時に節水が叶えられている。環境保護という理想だけが先走っていないところがいいと思います。中井「今後、LIXILをどのような企業にしていきたいですか?」有代「もともと個性の異なる五つの企業が一つになって生まれた企業ですし、アメリカやヨーロッパの企業がグループになり、多様性が進んでいます。国が違う、文化が違う、専門分野が違う。その多様な環境の中で、仲間を尊重し、知識と経験をクロスさせていけば、LIXILにしか生み出せないアイデアやテクノロジーを実現していくことができるはずです」中井「LIXILは、事業そのものが人の暮らしや地球環境に直結している点もユニークです。お客さまLIXILにしか生み出せないものがある。企業のビジョンは、品質に表れると思う。対談を終えても商品を使うことで、地球環境に貢献する一員になれる喜びがあります」有代「ありがとうございます。これから50年先、100年先の未来を見つめて、世界中の人々が豊かで快適な暮らしを実現できるように革新的かつ責任ある活動をしていきます」中井「エコで、ユニバーサルデザインの視点がある商品が、家や街に広がっていったら、暮らしも、社会も、地球環境も、豊かに変わっていきそうですね」有代「はい、LIXILにはそれができるポテンシャルがあります」やはり異なる個性の企業が一つになっているところが、商品の独自性を生んでいるのでしょうね。人が結びつけばアイデアは倍になり、海外のブランドと組み合ったときに化学反応が起きる。決して近視眼的にならず、多角的な視点を持つことが、業界初のテクノロジーを生む原動力になっている。それを実感しました。27

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